崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

連休の意味

2006年05月03日 23時42分11秒 | エッセイ
 連休に当たるとトクした気がする。仕事から解放された気持ちになる。私はその連休日に講義が連休になったことがあったが、最近はそれを補講するように時間表が作られている。労働時間を合わせるということでは合理的である。しかしそれは公休日の理想概念に反するものであろう。なぜならば公休日の設定自体が労働時間の設定概念に反するものであるからである。労働時間を尊重すると公休日や連休は設定してはならない。たとえば生産工場の社長の立場から考えると連休の時間を補なわなければならない。そこに矛盾が発生する。公休日は社会のリズムを壊して公休日を設定しており、それが連休など嬉しいハレの雰囲気を起こすのである。その基本的な構造を考えず大学では補講するようにしていることは合理的ではない。