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歴史とアイデンティティ






■きのうは、終日仕事をした後で、夕方から、高遠菜穂子さんのトークイベントに参加。講演の後、二つほど質問もしたが、詳しい内容はセキュリティーの関連で差し控えたい。感想としては、「歴史」というものを問い直す必要があるというもの。国家の歴史、すなわち、支配権力の歴史が歴史として通用してきたが、それでは歴史を見つめたことにならない。ぼくの概念で言えば「歴史的被害存在」の歴史にこそ歴史が宿っている。そういう仕事は地味ながら、これまでもいくつもある。そういう仕事に今後はもっと、注目して読むように努力したいと思った。もう一つは、アイデンティティという問題である。簡単に国家にアイデンティファイすることの危うさを突き付けられた気がした。歴史とアイデンティティ。この二つの問題は絡み合っている。いつか、深く検討してみたい。

きょうは、午前中は疲れて眠ってしまった。午後から秩父市出身のピアニスト、高橋望さんのリサイタルへ。ゴルトベルクを聴いてきた。ここ3年程、新年に高橋さんのゴルトベルクを聴くのが習慣になっている。夕方から、公開講座第8回へ三田まで。公開講座も来期で30周年になる。この年数は大変なことである。ファウンダーの石塚先生を失って今年の5月で丸6年になる。船は、船長を亡くしたが、6年も波の高い航海にもちこたえている。きょうは、原発問題で共同研究の提案があり、実にすばらしい30周年の航海に就くことができそうだ。





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一日一句(2348)







大空にこころ広ごる冬の虹






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