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I will never apologize for the United States – I don't care what the facts are.


ART WORK BY ROMIE LIE






■5時半起床。朝日新聞の朝刊と週刊文春2020年1月16日号を熟読する。エズラ・ヴォーゲルの中国論がとても面白かった。香港情勢の経済的な分析や、鄧小平と習近平の比較など。スレイマニ司令官について調べる。文献をいくつかピックアップ。ニコの参考文献で気になる雑誌記事をプリントアウト。高等教育クロニクルに出た「Why Violence Works」という論文。午後、寿広場で運動と瞑想を行う。慌ただしい毎日の中で瞑想などで無心になることの重要性をますます感じる。帰りに、ファイルと雑誌を買って帰宅。家人とお茶を飲んで一休みしてから、夕食を作る。夜は、ケインズ全集第10巻の「人間ニュートン」の項を読む。大変面白い。錬金術師だったことは少しは知っていたが、ケインズの文章で、ニュートンは神智学を実践していたことを知った。神智学とはケインズは言っていないが、イスラーム哲学の哲学の方法に近いものを感じた。近代科学の祖としては、ふさわしからぬ実像なので、ずいぶん、秘匿されてきたようだ。イランがウクライナ航空の民間航空機撃墜を誤射によるものと認めて謝罪した。米国との緊張の中で起きたあってはならない大きな悲劇だが、自分の非を国家として認め謝罪したことは評価できるのではないか。次の文章は、あるジャーナリストが、SNSに書き込んだものである。

NEVER FORGET

Over three decades ago, in 1989, the USS Vincennes shot down Iran Air Flight 655, killing 290 people, including a lot of children.

The U.S. government DENIED ANY CULPABILITY.

Daddy Bush, who was VP at the time: "I will never apologize for the United States – I don't care what the facts are."

1989年に、米国海軍のミサイル巡洋艦ヴィンセンスが、イランの民間航空機655便を謝って撃墜したという記事である。死者は大勢の子どもを含む290名。このとき、米国政府は、いかなる責任も認めなかった。当時、副大統領だったブッシュ(父)の発言はこうである。「私は米国が行ったことを謝罪する気は一切ない。事実がどうあれ関係ない」

ここに、当時の米国の行動とブッシュ副大統領の言葉を持ち出したのは、イランの行動と対比させることが一つの目的だが、もうひとつは、こういう情報や生の副大統領の当時の言葉が、我々の耳に届きにくいのはなぜなのか? ということなのである。これは、日米安保条約体制という、ただの一つの条約ではない、夥しい国内法や省令や密約からなり、日本国憲法の上位に意思決定機関まで備えた一つの全体的な社会システムが戦後続いてきたことを示しているのではないだろうか。その社会システムは、今や、不可視と言っていいほど、我々の生活の中に「偏在」し、我々の行動や意識の方向づけを行っていると思えるのである。一つの体制は、必ず、成員に対して「操作性」を帯びる。ちょうど、原発体制がそうであるように、である。この問題は、無意識レベルまで規定しているので、この操作から自由になっている人は、ほんのひと握りではないだろうか。






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一日一句(2341)





奥武蔵葱生一本の白さかな






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