京都市交通局、均一運賃区間拡大

2013年11月15日 23時47分28秒 | バス関係
先日もお伝えした京都市バスの大規模再編ですが、本日、追加情報として京都市域におけるバス均一運賃区間の拡大が発表されました。(京都新聞の記事はこちら)
ほんとうに今年は次から次へと驚きをもたらしてくれる交通局ですが……その内容は、

・従来、調整運賃区間だった嵯峨・嵐山地域が均一運賃(220円)区間へ
→500円の市バス専用一日乗車券が同地域で差額を払わず使用可能に

・京都バスにおける市バス専用一日乗車券の運用開始
→同経路・同地域を走る京都バスへの乗車機会の拡大

といったもので、前者は観光客、後者は特に地元客にとって朗報と言えるでしょう。
これにより、京都駅から嵐山へはJRと運賃額が逆転することになります(JRの京都~嵯峨嵐山は230円)。
もっとも、所要時間に関してはもちろんJRが勝り、切符も金券ショップで買えば同額になるのですが(過去記事参照)、トータルの交通費を考えると500円で済む一日乗車券に軍配が上がります。時間を節約する意味では鉄道を併用、という手もありますが、駅から離れた苔寺や大覚寺などはますます市バスの利便性が向上しそうです。
しかし、従来は190円や200円だった短距離区間が値上げ、反対に270円だった区間が50円もの値下げとなることで会社側にとっては少なからずダメージとなることから、プレスリリースにもある通り「京都バスの英断」、まさにその思いが伝わってくるようであります。

また、京都バスの一日乗車券導入は大変喜ばしいことで、均一区間内であれば京都バス独自停留所でも利用が可能となるのはもちろん、そこそこの本数が市バスと並走している烏丸通や河原町通、丸太町通で従来強いられていた「ガラガラの京都バスを見送って満員の市バスを待つ」ということもおそらく少なくなるでしょう。

そしてもう一つ、従来は調整運賃区間を示す「白地に黒字の系統番号」が特徴的だった同地域を走る系統の行先幕ですが、均一区間系統となることで番号色の変更が実施されるのか気になるところです。LED幕車も入ってはいますが、何より番号の色に親しみがありますから、何かしらの変更が生じればとてつもない違和感を放ってくれるのでは……と薄ら期待しています。(笑)
以上、先月以来少しずつ明らかになってきた京都市バスの大規模再編ですが、次回はおそらく来年辺りでしょうか。今のところは廃止系統が何も発表されていないこともあり、引き続き注視していきたいところです。