ひとり卒業旅行・4日目

2009年03月12日 23時59分59秒 | 旅行記
南宮崎発の最終電車で迎えた4日目。
0時49分、延岡駅から夜行特急『ドリームにちりん』に乗ります。

私の九州旅行の宿といえばこの列車。
今回も短距離ながら乗車します。いや、もうホント大好き!(笑
延岡0:49発→臼杵2:18着

『ムーンライト』などの座席夜行が縮小傾向にある中、この列車は元気に走り続けています。
ただ、この日も乗車率は高くなく、いつ無くなってもおかしくない状況であることは確かです…。

列車はゆっくりゆっくり山の中を走っていき、何故か臼杵には5分遅れて着きました。

臼杵駅では自分以外に2人が下車し、足早にタクシーで去っていきました。
真っ暗で誰もいない、九州の端っこの街を海へ向かって歩きます。
まるで世界に一人取り残されたような…ふと寂しくなった瞬間でした。

暗闇に漂う潮風。
煌々と灯るフェリー乗り場の明かり。
臼杵駅から徒歩15分、無事にフェリー乗り場に辿り着きました。
急いで乗船手続きを済ませて2等船室へ。
臼杵港2:40発→八幡浜港5:00着
乗客はわずかに5人。
2時間の間、広々と寝ることが出来ました。

四国、愛媛、八幡浜。
海を渡って、京都に少しだけ近づきました。
タクシーに乗って八幡浜駅へ向かうと、優しそうな車掌さんがキハ47のドアを開けてくれました。
八幡浜6:19発→松山7:58着

途中、内子で車内放送時にチャイムが鳴りました。
旅情をかき立てるチャイム、そして国鉄型のキハ47の4両編成。
その心地よいジョイント音を子守唄に、起きると終点松山でした。
これが『あたりまえ』のうちに、また訪れたいと思います。

松山からは更に東を目指します。
松山8:19発→今治9:29着
今治で降りてみました。
どこか入浴出来る場所を探していたのですが、予め調べていた銭湯が更地になっていてショック!
探し方が悪かったのかもしれませんが、更地の場所で間違いないと思うんですが…。
仕方なく、駅に戻って食料調達をして列車を待ちます。
今治10:46発→伊予西条11:36着
伊予西条11:39発→観音寺12:59着
伊予西条からはクロスシートの121系に乗車。
今治で買ったおにぎりを頬張りながら残りわずかの旅気分を満喫します。

途中、新居浜で10分ほど停車しました。
車掌さんがとても印象のいい人で、放送から車内改札から何から何まで丁寧な人でした。
乗っていた地元のおばあさんも『すごく感じがいいね、これからも頑張ってね!』と降りる時に言っておられました。
暖かい伊予路の温かい人々、すごく気持ちのよいひとときを過ごさせていただきました。

終点観音寺のふたつ手前、箕浦駅。
交換待ちがあったので降りてみると、海が間近に見えるいい感じの駅でした。

観音寺からはひたすら移動です。
観音寺13:12発→坂出14:13着
途中、多度津では廃車待ちのキハ58系が見えました。
坂出14:23発→岡山15:03着
マリンライナーです。
坂出からだったのですが、何とか補助席に座れました。
岡山15:13発→相生16:20着
一番キツい(?)岡山相生間。
途中の和気から座ることが出来ました。
相生16:21発→京都18:14着
新快速で一気に京都まで!
この2時間はいつも寝ています。
京都18:17発→西大路18:20着
そして、ラストランナー。

西大路に帰ってきました。
駅を出ると、帰ってきてほっとするような、でもまだ旅を続けたいような気持ちでした。

今回の旅は『新たな自分を探しに行く旅』で、確かに遠くに行きたかったんです。
行きたかったのは事実ですが、今までの自分と深く関わった人たちのいる京都から離れたせいか、1日目は初めて旅の最中に『寂しい』『帰りたい』という気持ちになりました。
ホントにこういうのは初めてで、自分でもどうしていいか正直分かりませんでした。

でも、それでも旅を続けていると、そんな気持ちは無くなっていきました。
一夜を明かした南由布駅、夕暮れの人吉の街、何もない東開聞駅、穏やかな伊予路の風…
そんな、旅先で出会った様々なものが『新しい自分』を開花させてくれたのだと思います。

自分自身を見つめ直す旅となり、その中でまた新しい自分を探す旅となり…
今回の旅は、得るところが非常に多かった旅だと思います。
おかげで旅行記を書き終えるのが帰ってから1週間以上もかかってしまいましたが(笑)、旅行記を書き終えるまでが旅行です。
それでは、これにて『ひとり卒業旅行』を終わります。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございましたm(_ _)m

無事に

2009年03月12日 21時17分03秒 | 日記
帰ってきました!
ホントは明日の朝に帰る予定だったんですが、無理に延ばす必要もないかな~と思って…。
なので、そこそこ元気です。

これから順次旅行記をUPしていきますので、お楽しみに!


写真はとある列車の車内にて。
窓際に座って、床下のダクトに片足のせて、もう最高!