いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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喉元過ぎれば…

2011年07月07日 20時13分25秒 | 社会全般
東電の旧弊がまるまる温存される、ということへの懸念は、WSJやEconomist誌で指摘されていた。

そうではあっても、日本の持ち合いとか法人大株主とかが、「これまでの関係」から穏便に、ということで済まそうとするということなのだろう。
清水社長が生贄に捧げられた以外は、役員全部を温存させるという暴挙に出たらしいので、この期に及んでの厚顔無恥さ加減は半端じゃない、ということなのであろう。騒ぎが下火になれば、別に何も変える必要などない、という宣言に等しいのだ。


要するに、「オレらは悪くない」というところに全部行きつくわけである。
彼らの中では、東電なんて何ら悪くない、と心底思っているのだ。全ては「天災のせいだ」と本気で思っているのである。

そういう人々が何かを変えられるかといえば、それは無理であろうとは思う。
結局、責任を負わずに「他の何か、誰か」が悪い、と責任転嫁する術だけを磨いてゆくということであろう。

悲しいかな、これを改めさせる力は、政治にも大衆にもないのである。
恐らく、特定の関係の中で温存されてきた「関係者たち」にしか、その権限は与えられていなのである。
震災を経てもなお、この有様ということだ。これが日本の現実なのである。