この時期であろうがシーズンに入ってからであろうが常に結果を出し続けられる選手などは一握りなわけで、その点では佐々木、酒居ともアピールのできた今日の零封リレーでした。
佐々木は3回2安打2奪三振2四球で51球ですから維持できるかどうかはこれからではあるものの、140キロ台半ばのストレートが低めに決まってまずまずだったと思います。
ストライクとボールがはっきりとしすぎているのが気にはなりましたが中途半端なところに投げてしまうよりはいいかなと、ここは前向きに考えたいです。
ただやはり走者を背負ったときが顕著な投げ急ぎにも見えるフォームが気がかり、何にせよ今日は立ち上がりにしんどいところで盗塁を刺してくれた田村に感謝でしょう。
怖い打者ではありますがゲレーロを続けて歩かせたのが一番の課題、また対戦をすることがあれば絶対に抑えなければなりません。
一方の酒居は3回1安打2奪三振で佐々木とは逆に抜けたときがちょっと怖いコースにきましたが、全体的には佐々木よりも良かったと思います。
緩いボールを上手く使ってストレートを速く見せる配球はバッテリーの共同作業、リードに応えられるだけの力があるところを見せてくれました。
何より内を攻められる根性があるのが最大に強みになりそうな、あれこれ考えて試せることからして捕手としては佐々木より面白い存在かもしれません。
最後を締めた有吉は開幕一軍にはもう少し上積みが必要かなと、またどうせなら松永ではなく土肥でルーキー祭りにすれば話題になったのにと、もったいない、もったいない。
打線は3安打ながらも相手のミスに乗じての得点は競っている展開だっただけに、ベンチは意外に高く評価をしているような気がします。
ただ何も考えずに早いカウントから手を出しているように見える打者がぱらぱらと、このあたりは簡単には変わらないのでしょう。
それでもこういう試合で一本出ていれば平沢には大きなアドバンテージになったのですが強い打球は打てていましたし、両外国人選手も悪くはありませんでした。
また守備で魅せる選手がいたのが意外と言えば意外、上手いのか下手なのかの情報が錯綜をしていたダフィーはさほどに上手くはないまでも過剰に心配をするほどのこともないとはファーストインプレッション、攻守ともに泥臭さが見えてナバーロとの比較では意味がないかもしれませんが二倍増しを期待したくもなります。
パラデスともども結果が出ない日が続いたときのメンタルコントロールは常なるポイントながらも、石垣島での陽気さからすれば楽しみな存在です。
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◆3月4日(土) 中日−千葉ロッテ1回戦(ロッテ1勝、14時、ナゴヤドーム、24,426人)
▽勝 酒居 1試合1勝
▽S 有吉 2試合1S
▽敗 山井 1試合1敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 佐々木、酒居、松永、田中靖、有吉—田村
中日 吉見、山井、岩瀬、浅尾、佐藤—杉山