できれば前日に乗り込みたかった石垣島でしたが会社帰りですと那覇までしか行き着かず、なぜかこの日は那覇からの石垣島行きが昼前に到着する便が一番でしたのでそれであれば羽田からの朝イチと変わらないために、誤算も手伝って羽田空港国際線ターミナルで前泊をしたのは前述のとおりです。
那覇からの離陸が遅れたために到着は30分ほどずれ込んでの11時過ぎ、ホテルに寄って荷物を預けて、キャンプ地である石垣市中央運動公園に参上したのは正午ぐらいでした。
そこからでもまずまず見学ができたのは今後に向けての大きな収穫で、5年前の記憶を呼び起こしながら各施設の位置関係をチェック、5日間の見学のスタートです。
まず寄ったのがブルペンで、前回は両側から見られたのですが増設をされたことで片側からになったのが残念ではありました。
投げていたのは土肥、田中靖、宮崎、益田、高野で、その中で一番に目に付いたのがルーキー土肥です。
左腕の背番号34、しかも前任の木村と同じく細身の長身と不安でしかなかったのですが、しかし細身ではありながらも軸がしっかりとしていて腕も振れていました。
このファーストインプレッションが今年の推しメンに繋がりましたので、二軍ながらもプロ初登板で白星を手にしましたし、とにかく期待をしています。
次に向かったのは第二球場、福浦と井口の両雄がランチ特打をしていました。
このときはまだ日程表を手にしていなかったのでこれが毎日のこととは知らずに本球場に行かなかった自分を誉めたのですが、何にせよその後は昼に第二球場が日課となります。
5球ずつの交代でお互いのスイングをチェック、レギュラーとしては厳しくなってきましたがここぞの一振りには頼りになるベテランの浮上が待たれます。
いったん第二球場を後にして本球場へ、背番号3がまぶしい角中の打撃練習を暫く見てから事務手続きを、日程表をもらいラミゴ戦のチケットを買い、そのまま一軍の打撃練習を見るかどうか迷ったのですがチームが上昇をするには打線の底上げが必須、と理由をつけてまた第二球場に戻ってケース打撃のチェックです。
もちろん投手陣の押し上げも必要ですのでこちらもチェック、金森と黒沢は投げ終わっていてクールダウン中、自分が着いたときには既に阿部がマウンドにいました。
140キロオーバーのストレートを手にして一昨年に飛躍のきっかけを掴んだようにも見えた阿部はやや停滞気味、ポスト藪田を期待したときの高揚感はありません。
まとまってはいるのですが特徴が無くなってしまい、あの荒々しさを失ってしまえば一軍に割り込むには厳しいように思えます。
次に投げた信樂もやはり何が武器なのかが分からない、という以前にボールがばらけすぎで、また落ち着きがないように見えたのが気になりました。
信樂に続いて同じ二年目の東條、原、成田が登場、しかしいずれもコントロールに苦しみました。
フォームが派手で打者からすればボールの出所が見づらいのかな、とも思える東條は伊東監督に指摘をされているようにストライクが入ればそれなりの勝負になるのですが、とにかく抜け球が多い、際どいところとまでは言わずとももう少しゾーンに近いあたりに投げられなければしんどいように思います。
ただコントロールを意識しすぎてしまえば持ち味が無くなりますし、実戦で感覚を掴んでいくしかありません。
三人の中で一番に伸びやかなボールを投げていたのが原で、逆に言えば素直すぎる球筋のような気がしないでもないですが、大事に育てたい存在です。
やはりコントロールがかなりアバウトですが今は短所よりは長所、そのストレートを磨くことに意識を置いた指導をお願いしたいです。
逆にこんなもんだっけ、と別の意味でビックリしたのが成田で、映像とナマとの違いかもしれませんがストレートにスピード、キレが感じられませんでした。
翌日には三振の山と報じられましたが、その場でそれに気がつかなかったのはボール先行でテンポが悪かったのが理由なのか、球数もかなり多かったはずです。
秋田商の先輩であるヤクルトの石川との対談でスピードが無くともコントロールで、なんて会話だったような、しかし基本はコーナーで勝負をして打ち取るタイプの石川と、ストレートのキレとスライダーで三振を奪うタイプの成田は同じ小柄な左腕でも方向が違うはず、この日は調子が悪かっただけと思いたいです。
故障明けなどで清田、荻野、細谷が二軍にいるのはチームにとっては痛手ですが、ファンからすれば距離が近くて嬉しかったりもします。
三選手ともどこかを気にしているような素振りはありませんでしたので、その後に一軍に合流をしましたし、二軍スタートをあまり気にする必要はないのかもしれません。
ただ細谷の振りが鈍かったのが気がかりで、清田はオープン戦での左肩脱臼で一軍復帰が遅れていたのは仕方がないにしても、やはりオープン戦でフェンスにぶつかっての脳震盪で二軍に舞い戻った細谷が出遅れのままなのはそれだけが理由ではないような感じがあります。
好印象だったのが伊志嶺、すっかりと泥臭いフォームに変わって打球に食らいついていくスタイルはかつて三番を目指せるのではないかと期待していたころに比べると別人の感じもありますが、出塁率を上げることこそが生き残る道と考えれば正しい選択ではないかと、背番号を剥奪された悔しさを表に出さずにとにかく明るいのもgoodです。
脇本と香月は勝負の三年目、昨年にプロ初ヒットを放った香月が二軍スタートだったのは残念ですがダフィーの加入でベンチを温めるぐらいであればとにかく実戦、開幕から四番サードを任されている香月、福浦の交代要員となっている脇本とも数字を積み上げて交流戦明けぐらいの一軍を目指したいです。
移籍組で唯一の二軍となった猪本は長打力はさすが、変化球にタイミングが合わないのが課題ですが、このキャンプで一番にサインをくれた選手なので気になる存在になりました。
便利屋から今季は内野一本で勝負ができそうな大木、強肩に打撃とアピールポイントが被る宗接との競い合いになるであろう柿沼も、厳しい立ち位置ですが頑張れ、頑張れです。
第二球場での全体練習が終わるまでじっくりと見学後、練習が終わった選手からしこたまサインをもらってニコニコと、この日の最後はサブグラウンドでの投手ノックです。
こちらも全体練習が終わってのメニューなのでユニフォームを脱いでいて、背番号が頼りな新加入の選手もいますのでチェックに四苦八苦でした。
そのおかげで街で見かけても分かるぐらいにバッチリ認識、でもプライベートに声をかけるようなことはしませんのでご安心ください。
帰り際に見かけたのが、地元のヒーローで注目度バツグンの大嶺祐です。
昨年もペースが早すぎるのではないかと思えるぐらいに開幕までピッチを上げてその後に急失速をしましたので安心はできませんが、今年は昨年以上に安定感があり、第二先発なんてふざけた話も伝え聞かれますが順当にいけば開幕ローテーションはほぼ決まりでしょう、負けじと大嶺翔も開幕スタメンを狙えるぐらいに好調です。
兄貴が二桁勝利、弟も昨年の細谷ぐらいの活躍ができれば、次に石垣島を訪れるときには石垣市営球場ではなく大嶺球場になっているかもしれません。
【2017年2月 沖縄の旅】
ハイサイ!石垣
ハイサイ!石垣 旅程篇
ハイサイ!石垣 旅情篇
ハイサイ!石垣 キャンプ篇 二日目の巻
ハイサイ!石垣 キャンプ篇 四日目の巻
ハイサイ!石垣 キャンプ篇 五日目の巻
ハイサイ!石垣 キャンプ篇 六日目の巻
ハイサイ!石垣 キャンプ篇 サインの巻
ハイサイ!石垣 グルメ篇
ハイサイ!石垣 スイーツ篇
ハイサイ!石垣 おみやげ篇
ヤングジェネレーションが楽しみなんですが
、原くんが良かったみたいで嬉しいです。
イースタンでももう投げてましたし、早く1軍で投げられると良いですね。
成田くんもたまたまわるかっただけで大丈夫です。
恐らく二軍スタートの阿部、黒沢、金森は今年は結果を出さないとヤバイですね。信樂も話題にはなりましたが、このままでは話題のみで終わってしまいそうな感じが…
成田、原は一度は上で見たいですが、まだかかりそうですね。成田が先発して平沢が打つ…そんな光景を早く見たいですね。
成田と原にはローテーションでじっくり育てて欲しいのですが、どうなりますかね。
今は関谷や二木など一軍の予備軍が優先なのは仕方がないにしても、彼らが抜けた後に頭を任されるかどうか、福澤さん、頼みます!
>さんだーさん
阿部らは特徴を出さなければしんどいでしょうね。
年齢の近い右腕がぞろぞろしていますから、東條だって開幕一軍からこぼれればどうなるか分かりません。
競わせるというところではいいのですが、それにしても投手が多すぎて出番をもらえないままに消えていくケースがありそうな。
>さんぴん真田十勇士さん
大嶺祐は二桁必須ですね、12勝ぐらいすれば地元も盛り上がるのではないかと。
大嶺翔は結局は出番があまりなさそうな気配ですが、70試合ぐらいで.270の5発ぐらいを最低ノルマに。
>Unknownさん
あ~、そんな感じも・・・
サブローの引退試合でぷっくらお腹にビックリ、ガッカリでしたが、福浦はどうなんでしょう。
今日にイースタンで初ヒット、開幕一軍はあるのかしら。