オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

ブログを始めて1年が経ちました

2008-04-16 02:00:50 | 独り言

夜も更けて今日は4月16日、ブログを始めてから1年が経ちました。
軽い気持ちで始めたブログですが、今や生活の一部となっています。

何だかんだ好き勝手なことを書いているだけですが、いろいろな方からコメントやトラックバックをいただき、視野が広がったような気がします。
日記のつもりで書いていると三日坊主になりがちですが、これだけ更新し続けてこれたものアクセス数が後押ししてくれたのだと思います。
まだまだ未熟ではありますが、月間5万アクセスの重みを噛みしめながら頑張りたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。


【オリオン村の歩み】
誕生:2007年4月16日(Yahoo!ブログ)
引越:2007年4月22日(gooブログ)
10,000アクセス:2007年6月4日
100,000アクセス:2007年9月17日
200,000アクセス:2007年11月16日

記事数:471
総アクセス数:443,750回
最高アクセス:4,397回(2008年3月20日)
総アクセスIP数:194,751IP
最高アクセスIP:1,269IP(2008年3月16日)
最高アクセスIP順位:103位(2008年3月16日)
総コメント数:2,385回
総トラックバック数:3,831回
(2007年4月16日~2008年4月15日:1年間)

 

コメント (15)

意地を見せた小野

2008-04-15 23:25:37 | 千葉ロッテ

 

終わってみればギリギリの勝利で誉められた試合展開ではありませんでしたが、何はともあれ新だんだらユニフォームでの不敗神話は続きます。
日曜日に球場に置き忘れた傘も見つかり、気持ちよく帰ってくることができました。

どうしても平日は試合開始に間に合うことができず、726チケットで入場するのに丁度よい時間帯に球場に着くのが精一杯というのが実情です。
それでも普通なら4回ぐらいなのですが、今日は根元が三振をした5回の裏にようやく到着しました。
従って小野のピッチングは1イニングしか見ていませんが、それまで2安打されていた山崎に投じた外角への渾身のストレートに小野の意地を見ました。
相変わらず立ち上がりに失点をし、また先頭打者を出すなど小野らしいピッチングをしていたようですが、これまた小野らしく内野ゴロの山を築いていました。
これらを携帯速報メールで見ながら球場に向かっていたのですが、6回のピッチングを見て今日の小野は良かったのだろうと判断しました。
それぐらい、6回の小野のピッチングは気合いの入ったものであったと思います。
反省すべきは無駄に球数を使ったのか6回で100球近くを投げて降板しなくてはならなかったことで、先発としては責任を果たせたとは言い難いです。
この早期降板が結果的に試合をもつれさせた原因の1つですので、次回登板では省エネピッチングに期待したいと思います。

マリンでやり返す、と号外までスポニチに作らせましたが、それを誓った西岡が欠場という情けないオーダーが今日も続きます。
オーティズは今日もお休み、ベニーも6回で交代ですからどこか悪いのかもしれません。
そのベニーが外角のボールを強引に左中間に持っていったり、大塚は逆に綺麗にライトに流したりと、脇役の選手が頑張っています。
しかし若手中心の打線で7得点ですから、これはロッテがどうのというよりは楽天投手陣の問題でしょう。
一場が2軍に落ちてローテーションが苦しくなったのか、永井を中5日で起用してきました。
これなら中盤以降には捕らえられるだろうとの予想通り、6回には棒球を投げる投手になっていました。
明日は中4日でドミンゴ、こんな投手の使い方をしていれば楽天は早晩ダメになるでしょう。
怪我あがりの岩隈を中6日で使いたいがためのローテーションではあると思いますが、4月の戦い方とは思えません。
いい投手が揃っている楽天は強敵だと見ていましたが、野村監督が考え方を改めない限りはシーズンを通しての敵ではないと考えます。
酷使によって投手を潰すことには定評のある野村監督だけに、田中マー君の将来が危ぶまれます。

大松が値千金の逆転スリーラン、これで4月で4本のハイペースです。
一昨年は.217で8本、昨年は.300で5本と打率と長打を両立させることがなかなかできない大松ですが、今年は長打のシーズンになるのでしょうか。
昨年のバッティングをしていれば自然とホームランも増えていくと思っていたのですが、今年は元のプルヒッターの顔が見え隠れしています。
ズレータが不調のチームにとっては長打が欲しいだけに大松の今のスタンスは歓迎できるものではありますが、大松本人の将来を考えると微妙なところです。
ただ徐々に左方向への打球が増え始めてはいますので、微調整中かもしれません。
何にせよ、打点の稼げるクリーンアップとして定着してくれることを願っています。

気になるのは早川です。
どうもバッティングが大きいと言いますか、振り回しすぎのように思います。
盗塁を決めた後の走塁も、打球判断が悪くサード進塁が出来なかったり、内野ゴロで暴走したりと、昨年の精彩がありません。
開幕当初は積極的な盗塁を見せるなど今年もやってくれるかと期待していたのですが、どうも空回りしている感じがします。
恒星ではなく衛星、これが早川のポジションであり、西岡などの輝く選手がいてこその早川なのかもしれません。
あまりに周りが不振すぎて「俺が」の気持ちが強すぎる、そんな早川の復活のためにも早期の西岡と福浦の復帰が待たれます。

中継ぎ陣はポンポンと打たれましたが、がっかりしたのが根本です。
リードしている場面で起用してもらった期待に応えることなく、あっさりと四球で交代させられました。
ベンチから出てくるバレンタイン監督の素振りには怒りさえ感じられ、下手をするとこのまま登録抹消もありえるような気がします。
若さに似合わぬ逃げのピッチング、非常に残念でした。

明日は清水が登板します。
中4日とは言ってもストレートに力があり、かつ適当に荒れるタイプのドミンゴは苦手なタイプの投手だけに、序盤にKOするかずるずると抑えられるかのどちらかになるでしょう。
となるとポイントは清水が先日のようなピッチングができるかどうかで、明日は今年の清水を占う上でも大事な試合ですので、何とか私が球場に到着するまではマウンドにいてくれることを願っています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
楽天 1 0 0

1

0 0 0 2 2 6 10 1
千葉ロッテ 0 0 0 3 0 2 0 2 X 7 10 1


◆4月15(火) 千葉ロッテ-楽天4回戦(楽天3勝1敗、18時15分、千葉、17,336人
▽勝 小野 4試合1勝
▽S 荻野 9試合1勝1敗4S

▽敗 永井 4試合2勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、根本、シコースキー、川崎、アブレイユ、荻野―橋本
楽天 永井、吉崎、川岸、小山、有銘、青山―嶋

 

コメント (10)

楠木正成の甥が築いた城

2008-04-14 23:37:57 | 日本史

 

次に訪れたのが岸和田城で、当時の遺構は石垣と堀だけです。
建造物は再建された鉄筋コンクリートの模擬天守と隅櫓や門ぐらいで、それなりに広い敷地でありながらも寂しい配置となっています。

岸和田城は楠木正成の弟で、兄と刺し違えて自害した正季の三男である和田高家が築いたと言われています。
元々の岸という地名に和田氏が入ったことで岸和田となった、との言い伝えもあるそうです。
とは言っても、和田高家が築城した場所は現在の位置とは違うとのことです。

かなり幅のある堀には水が満ちていて、まさに城という感じがあります。

城を囲むように遊歩道があり、ぐるっと一周することができます。

どこから見ても天守閣を見ることができる配置となっており、こぢんまりとしながらも綺麗にまとまっています。

本来は五層天守のところを三層で再建したらしいのですが、このぐらいの敷地であれば丁度いい具合だと思います。
地方のお城にありがちな結婚式などのイベントが開けたりと、いわゆる文化会館的な位置づけとなっているようです。

駅からは10分程度だったと思いますが、駅が南海本線でちょっと行きづらい場所にあります。
また小出氏という地味な大名の居城であったこともあり、世間にアピールするには弱い感じがします。
地元では町のシンボルとしているようですが、そうはあまり感じられなかったというのが正直なところです。


【2001年9月 近畿史跡巡り】
天下布武への足がかり
尾張名古屋は城でもつ
暴れん坊将軍を育んだ城
天下人の夢の跡

 


細谷デビュー

2008-04-13 18:55:19 | 千葉ロッテ

勢いというのは怖いもので、これで新だんだらユニフォームで3試合連続のサヨナラ勝ちとなりました。
評判の悪いデザインも勝てば神々しくも見えてくるもので、縁起物ですから明後日からの楽天戦でも着用することは必至でしょう。

細谷がスタメンでプロ初出場を果たし、貴重な同点打となるプロ初安打に初打点をマークしました。
下位指名ながら着実に力をつけてきた細谷ですが、今年の終盤に1軍を経験できればいいぐらいに考えていました。
オープン戦での起用も多かったので目標は達成できるであろうとは思っていましたが、まさかこの時期に昇格できるとは本人も驚きであったと思います。
ズレータや福浦の不調や、オーティズの故障といった外的要因が働いたにせよ、運も実力のうちであり、そのチャンスを見事にものにして結果を出した細谷には期待が高まります。
初出場にしてはボールが見えていたようで変化球にもじっくりと合わせることができており、タイムリーヒットも外角の変化球に体勢を崩されながらもうまく一二塁間に運んだもので、若さに似合わぬテクニックも備えているようです。
走塁では打球判断を誤ったようなプレーもありましたが、エンドランがかかって走り出した背後への打球でしたので、あれは仕方がないと思います。
このまま順調に1軍に定着できるほど甘くはないでしょうが、高卒3年目で競った試合で起用してもらえるという経験は大きな財産となるはずです。
オーティズの故障次第では暫くは起用してもらえるでしょうから、じっくりと勉強して欲しいと思います。

サヨナラヒットでヒーローとなった根元も、バッティングに成長の跡をうかがわせてくれました。
ぶんぶん振り回しているだけの三振の山だった昨年までに比べて、今年はスイングに無駄がなくなってきているとともに、ボールに逆らわずに流すことが出来るようになってきました。
サヨナラヒットも見事でしたが、私はむしろその前のレフトへの2塁打の方を評価したいと思います。
カットしただけのようなスイングであそこまで打球が飛ぶということは、ボールの力を上手くバットに乗せることが出来たからに他なりません。
力一杯に振らなくても相手の力を利用すれば強い当たりを打てること、これを覚えてくれたのであれば非常に大きな力となります。
昨年の塀内のポジションをがっちりと自分のものにし、かつ結果を出せている今年の根元は、3年目の飛躍が大いに期待できると思います。

渡辺俊は最高のピッチングであったと思います。
前回の登板ではあまり緩急を使わなかったのか使えなかったのかはわかりませんが、不本意な結果でした。
しかし今日は持ち味の緩急が冴え渡り、内野ゴロが16で内野フライが4と、完全に自分のペースで1試合を投げきりました。
高めに抜ける球も皆無に近く、ストライク先行であったために球数も少なく済み、延長10回を投げ抜くことができました。
昨日の成瀬とともに無駄なボール球が無くなった上で身上のピッチングが出来たことは非常に朗報で、前半戦は成瀬と渡辺俊の両輪でチームを引っ張っていくことになりそうです。

そして誰もいなくなった。

今日はオーティズに加えて、ベニーまで欠場となりました。
昨日の7回からの交代は守備固めかと思ったのですが、両外国人が揃いも揃って同じタイミングに故障でもしたのでしょうか。
サブローも2軍ですので漢字だけのオーダーは久しぶりに見たような気がします。
ぱっと見たら1軍だか2軍だかわからないようなスタメンで、冗談抜きで「そして誰もいなくなった」になりかねません。
くどいようですが怪我人続出の理由が何であるかを、バレンタイン監督だけでなくコーチ陣にも真剣に考えて欲しいと思います。

今日の勝利でバントの重要性を、バレンタイン監督にはいい加減に学んで欲しいと思います。
キレやすい性格を狙ったライトスタンドからの度重なるブーイングにもめげずにナイスピッチングだったグリンでしたが、後を継いだ武田久がわずか5球で試合を壊したわけですから日本ハムファンは怒り心頭でしょう。
しかしそれもこれも、細谷と田中雅がきっちりとバントを決めたからこそですし、同点劇の際の角中のバントも見逃せません。
初回の失点も日本ハムのバントが活きたものでしたし、しつこいまでのバントで走者をセカンドに背負った渡辺俊がプレッシャーを感じながらピッチングをしていたこと、早川のバントの構えがワイルドピッチを誘ったこと、今日は「これぞバント」といった教材がここそこに転がっていました。
3回の無死一塁で細谷にバントをさせなかったのは、プロ初打席は自由に打たせてあげたいというバレンタイン監督の親心であったと思いますので対象から外すとして、その他の場面ではきっちりと送る采配をしたことは評価できます。
あとは序盤でもバントをさせること、場合によっては一死からでも送らせること、こういった采配を今後は期待したいと思います。

守備面では大松の打球の追い方が悪くてヒットにしたといったケースも見られましたが、今日は今江の送球も安定していましたし、橋本のガッツあるプレーもあって全体的には安定したものでした。
2回の併殺では細谷が上手くすくい上げていましたし、やはり餅は餅屋というところでしょうか。
もっとも細谷も本職はサードですが、ファーストを守るケースも少なくはないので堀よりは経験豊富です。
サードに今江がいる以上は1軍ではファーストでの起用がメインとなるでしょうから、西岡や今江の悪送球を拾いまくって目立たせなかった福浦の存在は大きいですが、少しでもそのレベルに近づけるようレベルアップをして欲しいと思います。

ところで細谷の代わりに2軍に落ちたのは高木、いやはや小宮山優遇もここに極まったりという感じです。
根本がいる左腕に対して右腕は小宮山を落とせば敗戦処理がいなくなるという事情があるにせよ、防御率10点台で2敗の投手を1軍に残しておく理由が見当たりません。
せっかく愛人枠が解消されて根元が頑張っている中で、いまこそ小宮山枠を解消して若手投手を抜擢する絶好のチャンスだけに、次のカードでは小宮山の降格を決断してくれることを願っています。

次のカードはナイター、少しは暖かくなってくれればと思います。
今日は雨は降らなかったものの、4月のデーゲームってこんなに寒かったっけ、と思えるぐらいの天候でした。
しかもサヨナラ勝ちの興奮で我を忘れて傘を忘れる始末、誰も持ち帰らずに届けられていることを願って明後日は球場に行きたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
日本ハム 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 6 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1X 2 8 0


◆4月13日(日) 千葉ロッテ-日本ハム6回戦(ロッテ4勝2敗、13時1分、千葉マリン、16,282人)

▽勝 渡辺俊 4試合2勝1敗
▽敗 武田久 11試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊―橋本
日本ハム グリン、武田久―高橋

 

 

コメント (18)

角中がサヨナラの扉を開く

2008-04-12 18:58:18 | 千葉ロッテ

今週の日曜日に続いて2試合連続のサヨナラ勝ち、新だんだらユニフォームはミラクルな勝利を呼び寄せています。
見た目は慣れられそうもない奇抜なデザインではありますが、縁起を担いで今後も着用機会が増えそうです。

今日のサヨナラ勝ちを演出したのは、起爆剤として期待している角中の四球だと考えます。
左腕に対して分が悪いと思っていたのですが、何球もファールで粘っての先頭打者の出塁は非常に大きかったです。
右肩が開かずに投手に相対することが出来ているため、外角のボールもしっかりと見ることが出来ており、2軍で高打率をマークしている理由がよくわかりました。
早川の調子がイマイチなだけに、スタメンでの起用も充分に考えられます。
そもそも怪我でもないのに1軍キャンプから外れたことが不思議な選手で、その特異なキャラクターから首脳陣に嫌われているのではないかと心配していたのですが、実力で這い上がってきた角中には今後も期待したいと思います。

成瀬は前回の敗戦にめげることなく、新しいスタートを切りました。
ボール先行になることも時折ありましたが、今まで目立っていた高めに抜けるボールも今日はほとんど無く、ピッチング内容としては今年1番であったと思います。
無駄なボールでカウントを悪くしなければ成瀬の思うがままのピッチングが出来る、今日の試合でそれがよくわかったと思います。
テンポ良く投げて相手にまともにバットを振らせないこと、今日も芯に当たったような打球はファールを含めて1本もなく、これこそが成瀬のピッチングです。
前回で止まった連勝記録も次の記録のための序章と考えればよく、今日から新たなストーリーが始まります。

本当はピシャリと成瀬の完封で飾りたかった試合ですが、その流れを断ち切ったのはまたしてもバレンタイン監督の不可解な選手起用でした。

ファースト堀!

このウグイス嬢ですら二度三度と「セカンド堀」とアナウンスしてしまった意外な起用が、試合を振り出しに戻す結果を導きました。
6回に里崎のホームランで先制した後の二死から四球で塁に出たオーティズに、バレンタイン監督は角中を代走に送ります。
まだ6回で1点差、いくらなんでも早すぎる交代です。
オーティズが何処かを怪我しているのであれば仕方がないのかもしれませんが、次の回に角中をそのままライトの守備につけてベニーを下げたことから言っても、守備固めに入った可能性が高いと思われます。
確かに成瀬は点を取られる雰囲気はありませんでしたし、そこまでノーヒットピッチングでしたから守備を固めたくなる気持ちはわからないでもありません。
しかし堀では守備固めにはならず、かつ二死一塁で代走を出す意味もわからず、不可解この上ありません。
オーティズが打席の前から不調を訴えていたことでの交代であったのかもしれませんが、仮にそうであっても代わりの一塁手をベンチに置いていないことはバレンタイン監督の失策であることは間違いありません。

その堀は普通のセカンドゴロにも飛び出してファーストベースカバーに成瀬が入るという不安な守備を見せ、イヤな予感は9回に炸裂します。
今江の横にそれた送球を止めることが出来ず、また一死一三塁でのファーストゴロをホームに返球せずに併殺を狙ってセカンドに送球してしまいます。
確かに併殺を狙える強い打球ではありましたし、それが福浦であれば併殺を成立させることが出来たでしょうが、投げてからファーストへの戻りが遅くてサードランナーのホームインを許してしまいます。
堀は前の回の自らの動きを考えれば併殺などを考えるべきではなかったですし、そんな慣れない堀をファーストに起用したベンチの大失策であったと考えます。
結果的に代走に出た角中が四球を選び、堀がヒットでチャンスを広げてのサヨナラ勝ちではありましたが、完封で終わった方が良かったことは言うまでもありません。
もし逆転負けでもしていたら「坊主にでもなれ」とバレンタイン監督に言ったでしょうし、戦術面では得点に結びつかなかったものの堅実にバントを多用しただけに、余計に残念な選手起用でした。

打線は相変わらず厳しいことになっています。
開幕から1ヶ月も経っていませんが、開幕スタメンと同じポジションで今日のスタメンに居たのは今江だけです。
里崎は捕手からDH、オーティズは二塁手から一塁手と、守備位置が違った選手を入れても3人だけです。
福浦とズレータとサブローが2軍、いくらオープン戦から打線が低調であったとは言っても、開幕前にここまでの状況は予想できませんでした。
怪我もあるので仕方がないところではありますが、下半身に故障が集中していることを真剣に考えるべき時期にきていると考えます。
立花コーチが軽視しがちである走り込みを怠っていないのか、これを声高に問いかけたいと思います。
今日の西岡の欠場がいつもの休養なのかどうかはわかりませんが、9回の一打サヨナラの場面で大松の次に打つべくネクストバッターズサークルに居たのは根元で、同じく足に故障癖を持つ西岡ですから怪我の可能性も捨て切れません。
故障者が多いのは練習方法も含めた戦略面の問題ですから、下位低迷の言い訳にはなりません。
このことをバレンタイン監督には強く言いたいと思います。

主力がこれだけ離脱することは、逆に言えば若手にチャンスが巡ってくるということです。
その筆頭は田中雅、先日のミラクルな活躍に目がいきがちですが、地味に成長しています。
驚いたのはセカンドの守備が板に付いていること、ファインプレーはさておき、横に前後にと広い守備範囲を見せてくれました。
一歩目が早いのが広い守備範囲を支えており、根元もうかうか出来ないレベルの上手さにあると思います。
里崎の故障で捕手としての出番が増えていますが、今日の守備を見て田中雅は内野手として育てるべきであるとの思いを強くしました。
チーム内には根元や早坂、渡辺正や塀内などの二遊間の選手が多いですし、橋本の動向を考えれば田中雅には捕手として頑張って欲しいのがチーム事情でしょうが、それを考えても内野手としての田中雅の魅力に目覚めてしまいました。

明日の予報は雨、さすがに雨男と呼ばれるだけのことはある渡辺俊が先発します。
表ローテで勝ち越せなければチームに勢いがつかないため、足場の緩いマウンドはアンダースローには厳しいでしょうが、何とかチームに白星を導いてくれることを期待しています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0

0

0 0 0 0 1 1 2 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 0 1X 2 6 1


◆4月12(土) 千葉ロッテ-日本ハム5回戦(ロッテ3勝2敗、14時1分、千葉、27,513人
▽勝 成瀬 4試合2勝1敗
▽敗 宮西 5試合1敗
▽本塁打 里崎2号(藤井)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―橋本
日本ハム 藤井、宮西、建山―高橋

 

コメント (18)

苛立つ小林宏

2008-04-11 23:46:11 | 千葉ロッテ

やっぱり4月のナイターは寒いです。
得点の割には22時前までのロングランで、試合内容と合わせて身も心も凍えてしまいました。

小林宏、やはりどこかおかしいような気がします。
今日もボール自体のキレはあったようですが、昨年後半から気になって仕方がないアバウトな制球に苦しみました。
マウンド上で時折見せる苛立ちの様な素振りは自分自身への怒りなのかもしれませんが、決勝点になったエラーにしてもオーティズを責めるよりは、スタートが遅れてかつ足元を気にした小林宏の方に原因があったように見えました。
歯車がかみ合っていない、そんな感じですし、何より武器であるはずの制球力に陰りが見えているのが気になります。

伊藤の代わりに昇格した根本が、その小林宏の後を受けてプロ初登板を果たしました。
バレンタイン監督らしく新人の初登板にはやや荷が重いとも思える1点ビハインドでの登板でしたが、何とか無失点に抑えたので合格だと思います。
ただ橋本の外角中心のリードのせいもあるのでしょうが、攻めのピッチングになっていなかったのが不満と言えば不満です。
まあデビュー戦でそこまで求めるのは酷ではあるので、次回以降のピッチングに期待したいと思います。

同じく負けている場面で起用された荻野ですが、これは先日のサヨナラ勝ちと同様の効果を狙ったと考えればOKと受け止めます。
まだ試合を諦めたわけではないんだ、という意思を見せることは大事なことです。
ストレートに力があることを見せてくれたシコースキーと同様に、カーブがいいコースに決まって持ち味を出せたピッチングであったと思います。

打線は併殺の後に長打が出るなどちぐはぐで、今のロッテ打線を象徴するような試合でした。
気になったのは結果的にホームには返ってこれたものの、大きな当たりで全力疾走を怠ったオーティズです。
確かに打った瞬間はスタンドインかと思った打球ではありましたが、ファーストベースを回った辺りまで打球を見ながらゆるゆると走っていたのにはがっかりしました。
全力疾走をしたからと言ってサードまで行けたかどうかは微妙でしたが、オーティズからひたむきさがなくなることを恐れている私としては、非常に残念なプレーでした。
決勝点に繋がったエラーはオーティズに問題があるとは私は考えませんが、ああいった走塁をするとうがった見方をされてしまいますので、今後は慎んで欲しいと思います。

しかし里崎はいったいどこを故障しているのでしょうか。
試合前のボール投げを普通にやっているので膝などの下半身かと思っていたのですが、今日は盗塁を決めましたので足腰には問題がなさそうです。
となると肩や肘などしか考えられず、何にせよ橋本のリードも慣れられてきた感がありますので、目前を変えるためにも里崎の早期の復帰が期待されます。
いっそのこと田中雅をスタメンで使うという冒険もありかもしれません。

オリックスと仲良く同率最下位をひた走る展開がいつまで続くのか、なかなか明るい兆しが見えてきません。
こういう時には新戦力の活躍に期待したいので、角中の起用を是非ともお願いしたいと思います。
明日は左の藤井なのでスタメンは無理にしても、今年も2軍で打ちまくっているヒットメーカーぶりを早く1軍でも見てみたいところです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0

2

0 1 0 0 0 3 7 1
千葉ロッテ 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2 8 2


◆4月11(金) 千葉ロッテ-日本ハム4回戦(2勝2敗、18時15分、千葉、15,161人
▽勝 スウィーニー 4試合2勝
▽S MICHEAL 8試合5S
▽敗 小林宏 4試合1勝2敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、根本、シコースキー、荻野―橋本、田中雅
日本ハム スウィーニー、建山、武田久、MICHEAL―鶴岡

 

コメント (13)

豪快に散った久保

2008-04-10 22:23:08 | 千葉ロッテ

競った試合を落とす方が悔しいか、あっさりと大差で負けた方が悔しいか、これは究極の選択だと思います。
ただ今日の様に初回で決まってしまうような試合であれば、もう笑うしかありません。

私としては今年の結果がターニングポイントになるであろうと考えている久保は、開幕から全くと言っていいほど結果が出ません。
今日は初回からUTSが発症し、それこそ瞬きをしている間に試合が決まってしまいました。
無駄な四球を出していないことが唯一の救いで、しかしあそこまで打たれっぱなしということは球威がないということでしょうから、こちらの方が問題かもしれません。
バレンタイン監督のことですから久保をローテーションから外すという選択はしないでしょうが、まあ何にせよコメントする気すら起きないダメダメなピッチングでした。

そんな久保におつき合いしたわけでもないでしょうが、高木も小宮山も伊藤も、枕を並べて討ち死に状態です。
小宮山などは背中に12の数字が透けて見えるような藤田状態で、いくら何でも酷すぎます。
昨年と同様に2軍投手陣が壊滅状態とは言え、結果の出ない42歳の投手を1軍に置いておく理由はありません。
小宮山枠を即刻解除し、中郷あたりとの入れ替えを希望します。

久しぶりの出番の伊藤はいつもの無駄な四球もあって、こちらも開幕からの勢いを失いつつあります。
クローザーの資質もありますし、期待したい投手なのですが、小宮山を落として敗戦処理としての役割を担わすのでなければ、むしろ出番のある2軍でクローザーとしての経験を積ませた方がよいかもしれません。
根本が下で頑張っているようですから、彼らの入れ替えを検討してみるのもありです。

打線については今日のような展開では、どうにもならないので何とも言いようがありません。
またしても今江が消えるという不可解なオーダーには慣れつつありますが、それでもメンバー固定を考える時期だという考えには変わりはありません。
私的には期待通りに根元が涌井からヒットを打ったことと、この悪天候の中で所沢まで応援に行かれたファンに、2004年9月のベニー&フランコ&李の3者連続アーチ以来のイベントがプレゼントされたことが救いです。
そう言えばあの3連発も確か西武ドームでしたが、勝ち試合でした。

表と裏のローテーションを再編するためにも明日は中止になって欲しかったのですが、どうやら天候は午後には回復するようです。
足場の悪いマウンドで小林宏がリタイアしないよう、それだけを願って明日を迎えたいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 0 0 2

0

0 0 0 0 3 5 8 0
西武 5 2 0 6 0 0 2 0 X 15 17 0


◆4月10日(木) 西武-千葉ロッテ3回戦(西武2勝1敗、18時、西武ドーム、7,702人)
▽勝 涌井 4試合1勝2敗
▽敗 久保 3試合1勝2敗
▽本塁打 ブラゼル7号(久保)、里崎1号(谷中)、大松3号(谷中)、オーティズ2号(谷中)

▽バッテリー
千葉ロッテ 久保、高木、小宮山、伊藤、シコースキー―橋本、田中雅
西武 涌井、小野寺、谷中―細川

 

コメント (20)

清水が復調への第一歩を踏み出す

2008-04-09 23:44:17 | 千葉ロッテ

今日は今季初の左うちわの試合展開で、観戦していた方は最初から最後まで楽しめたのではないかと思います。
昨日の悔しいサヨナラ負けを払拭する今日の大勝を、うまく明日に繋げてくれればと思います。

清水が完投勝利、これは本人もそうでしょうが、ファンとしても非常に嬉しいことです。
味方の大量援護に支えられたとは言え、好調の西武打線を4安打に抑えたのは見事です。
映像を見ていないので何とも言えませんが、携帯速報メールを見る限りではストレートに威力があったようですので、ストレートのキレを取り戻すことが清水復活の大前提と考えている私としては心躍ります。
最後に3者連続三振を奪ったものの奪三振が7というのが気にはなりますが、威力のあるストレートを軸に変化球で打ち取るというピッチングは理想的ですので、あまり気にする必要はないのかもしれません。
また最終回は得点差もあり、投球数も100球を越えていたので伊藤あたりを投入するかと思いましたが、続投させたのは清水が完投することでチームに勢いをつけたいというベンチの思惑があったと考えます。
問題は次の登板で同じ様な結果を残せるかどうか、もし納得のいくピッチングができれば弾みがつきますので、来週の楽天戦は非常に重要です。
前回の登板のリベンジもありますし、楽しみにしたいと思います。

その清水を援護したのが期待薄だった打線の爆発、これは驚きでしかありません。
昨日は悪いジンクスに引きずられて荻野が沈みましたが、今日は良いジンクスで大松が爆発したことが大きかったです。
投手こそ西口ではありませんでしたが、記念すべきプロ1号を放った西武ドームで同じく満塁アーチ、昨日は2点に終わった初回の攻撃が今日は4点ですから、清水には大きなプレゼントとなりました。

試合の流れで大きかったのは、期待の根元の中押しタイムリーです。
昨日と同様に2回以降沈黙した打線の中で、貴重な追加点を叩き出すタイムリーは「昨日とは違う」と思わせるに充分な効果がありました。
昨日、今日とマルチヒットで、福浦不在の中で3番に座る西岡の代わりとして、さりげなくトップバッター定着への足固めをしています。
力のある涌井の投球に明日どういったバッティングを見せてくれるのか、その結果によっては核弾頭としてやっていく自信を得られるターニングポイントの試合になるかもしれません。
なんとか涌井からクリーンヒットを打ってくれること、明日はただそれだけを期待しています。

おそらくは今季初の先発全員安打、岸も悪かったようなので額面通りに受け取るのは安易すぎるかもしれませんが、いい意味での打線は水ものと考えて、悪かった昨日までを忘れるいいきっかけにしたいところです。
初回にバントをさせたということも好材料ですし、足も使った野球が今日はできたようです。
こういった野球をすれば勝てるんだ、そうバレンタイン監督がそろそろ悟ってくれると嬉しいのですが、期待を裏切られるもイヤなので考えないことにします。
連勝で首位に立った途端に5連敗で最下位に落ちた楽天や、ミラクルなスタートを切りながらも借金生活のソフトバンクに象徴されるように、今年のペナントレースは団子状態です。
次に落ちるのは西武の番、そう考えれば気も楽になるでしょうから、その勢いで明日の涌井を撃破しましょう!


1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 4 0 0

1

3 0 0 0 2 10 13 1
西武 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 4 1


◆4月9日(水) 西武-千葉ロッテ2回戦(1勝1敗、18時、西武ドーム、10,541人)
▽勝 清水 3試合1勝2敗
▽敗 岸 3試合2勝1敗
▽本塁打 大松2号(岸)

▽バッテリー
千葉ロッテ 清水―橋本
西武 岸、山崎、岩崎―細川、上本

 

コメント (12)

根元に期待

2008-04-08 23:34:45 | 千葉ロッテ

勢いというのは怖いもので、福岡でのソフトバンク戦と同様に流れに飲み込まれた感があります。
勝ちやすい初戦を落としたことで、イヤな雰囲気となってきました。

試合としては先制して、ピンチを何とか切り抜けて、中押しをして、悪い展開ではなかったと思います。
初回に4安打して以降はわずか1安打と誉められたものではありませんが、あのまま逃げ切っていればナイスゲームでしたし、西武にもダメージを与えられたはずです。
先発投手を早々に捕まえながらも攻略しきれないという悪癖が災いはしましたし、非常に悔しい負け方でもあるのですが、不思議と敗戦の原因を突き詰める気にはなれません。
どこか諦め感があるのかもしれませんが、今日は何となくそんな感じなのが正直なところです。

小野は四死球を出しすぎて苦しいピッチングでしたが、100球近くを投げて5安打2失点ですから悪くはありません。
ピンチを背負うことで味方打線の攻撃リズムを失わせた可能性はありますが、小野としては上々の出来と言っていいのではないかと思います。
何となく投げて、目の覚めるようなピッチングをするでもなく、かと言って序盤にKOされるでもなく、のらりくらりと回を重ねながらも勝ち星には恵まれない、小野の立ち位置はそういったものなのかもしれません。

そうであれば重要なのは中継ぎ陣ですが、やはり不安定感は否めません。
川崎は復調とはほど遠いですし、アブレイユも奪三振力を見せつけながらも制球の課題をクリアできません。
それでも何となくアブレイユ-荻野という流れを作れる絶好のチャンスだっただけに、荻野の被弾は痛かったです。
昨年の大嶺が先発した試合での被弾も痛かったですが、今のチーム状態を考えれば今日の敗戦のダメージの方がきついものがあります。
今日の敗戦で荻野の使い方を変えてくるのか、その動きでベンチの荻野への信頼感が見て取れますので、ちょっと注目したいと思います。

明るい材料といえば根元、福浦不在で降って落ちてきたチャンスを何とかものにして欲しいところです。
昨年は開幕スタメンを果たし、ズレータの怪我がなければオーティズの獲得もなかったわけで、愛人優遇政策を考慮してもセカンドレギュラーを獲得できたかもしれない根元です。
相変わらず三振が多いバッティングではありますが、それでも年々ボールに負けないスイングを見せてくれています。
足もありますし守備もまずまずですから、彼がセカンドに定着して西岡と二遊間を組むことが出来れば、近い将来リーグを代表する核弾頭コンビになれるのではないかと思います。
オーティズのセカンドも捨てがたいのですが、長い目で見れば根元に何とかこのチャンスを活かしてセカンドに定着して欲しいと思います。

楽天戦と同じ様なことを言っていますが、明後日の涌井のことを考えれば明日は絶対に勝ちたいところで、打線の大量援護が期待薄なだけに清水の奮闘にすがるしかありません。
明日を落とせば単独最下位が見えてきますので、気合いを入れたプレーを期待します。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
千葉ロッテ 2 0 0

0

1 0 0 0 0 3 5 0
西武 0 0 1 0 0 0 1 0 2X 4 8 1


◆4月8日(火) 西武-千葉ロッテ1回戦(西武1勝、18時、西武ドーム、8,818人)
▽勝 小野寺 7試合1勝1敗
▽敗 荻野 7試合1勝1敗3S
▽本塁打 G.G.佐藤4号(荻野)

▽バッテリー
千葉ロッテ 小野、川崎、アブレイユ、荻野―橋本
西武 西口、大沼、星野、小野寺―細川、銀仁朗

 

コメント (14)

T.J GrosNetが倒産か

2008-04-08 01:43:21 | 独り言

ワンピースやファイナルファンタジーなどのフィギュアを購入するのに利用していた「T.J GrosNet」が、どうやら倒産への道を歩んでいるようです。
正確には夜逃げ状態という方が正しいかもしれません。

「ガンダム商品届かない」ヤフー・楽天に苦情相次ぐ (4/7 読売新聞)

「機動戦士ガンダム」のプラモデルやフィギュア(人形)などをヤフーなどのポータル(玄関)サイト上で売っているネットショップ「T.J GrosNet」について、「代金を支払ったのに商品が届かない」といった苦情がヤフーや楽天に相次いで寄せられていることが分かった。
ネットショップでは、利用者が購入したい商品をクリックして注文すると、代金を振り込んだ後、商品が配送される。
ヤフーによると、苦情が寄せられ始めたのは今月1日で、6日夕までに計890件に上った。
ヤフーは和歌山県海南市にあるネットショップの運営会社と連絡がとれないため、2日から「休店中」として利用者が使えないようにし、楽天も1日に同店を閉鎖した。
ヤフーによると、「T.J GrosNet」は2004年から出店、月間約1億円の売り上げがあり、約1万6000店の中でも比較的規模が大きいという。
07年上半期にはヤフーが「ベストストア趣味部門1位」に選んでいる。

いやいや、参りました。
フィギュアなどは基本的に予約販売で、私も半年ぐらい先までの予約商品をいくつか発注しています。
既にクレジットカードで支払いが済んでいるものだけでも、ちょっと口にするのも腹立たしいぐらいの金額です。
いろいろなサイトを見ると本社などは夜逃げに近い状態らしく、引き落とされたお金が戻ってきたり、あるいは注文した商品が届くことは絶望的です。

ヤフーは「補償も含めて考えなければいけない」といったコメントを残しているようですが、実際のところ楽天のように「まずは事実関係を確かめてから」と補償に及び腰であることは間違いないでしょう。
楽天も「商品未着あんしん制度」などとそれっぽいサービスをアピールしていますが、何だかんだ理由をつけて、と言いますかよっぽどのことがない限り補償をしなくていいような制約をつけまくっているようですから、こちらも期待薄です。
この制度の手続きについて楽天に問い合わせをしても、一切応答がありません。

願わくばニュースが一般紙でも報道されているようですので社会問題となり、コメントを見る限りではやや補償に前向きなヤフーが仕方なくでも補償を発表し、楽天も「ヤフーは補償してくれるのに楽天は補償しないのか」の声に押されて企業イメージを守るために渋々と補償をすることになる、こんなシナリオになってくれないかと期待はしたいのですが、あまり期待しない方がいいでしょう。

ネットショップなどでは充分にありえるトラブルではありますが、まさかベストショップに選ばれるようなところが夜逃げ状態になるとは予想できませんでした。
先月の25日にも発売済みの商品を注文して月内に配送されたので、まさか1週間後にこんなことになるとは驚天動地です。

まあとりあえずは返ってくることのないお金に頭を悩ますよりも、確実に予約した商品が手に入るように他のショップを探すしかない、と弱い消費者は弱い消費者なりに前向きに考えていこうと思います。


【関連記事】 T.J GrosNetの損害をヤフーが補償 (5/13)
【関連記事】 T.J GrosNetの損害補償に楽天も動く (5/15)

 

コメント (3)

織田大戦記(10)

2008-04-07 00:17:59 | 読書録
織田大戦記〈10〉

学習研究社

このアイテムの詳細を見る

東西両軍の和睦により挟み打ちにあうことになった織田軍は、西軍の抑えとして佐和山城に竹中半兵衛を5千の兵とともに残して岐阜城に戻ります。
ここへ黒田官兵衛の率いる西軍3万が襲いかかり、半兵衛と官兵衛の最終決戦の火ぶたが切って落とされます。
一方、徳川家康が率いる東軍は10万もの軍勢で岐阜城を攻めますが、ここに織田信衡の究極の戦略が炸裂して物語は最終局面へと向かいます。

驚きました。
まさか最後にこれだけ中途半端な結末が待っているとは、まるで馬鹿にされているかのようです。
織田信衡という人物を取り上げた慧眼には敬服しますし、序盤の活き活きとした人物描画に心躍らせて読み進めていただけに、途中で感じ始めた不安が最後の最後で現実のものとなってしまったのが残念でなりません。
九州や東北で中途半端に巻を重ねたことが大失敗で、もっと織田信衡を中心とした人物の活躍に重きを置くべきであったと思います。
筆を起こした時点で全体のシナリオを考えていれば素晴らしい作品となったと思われますが、どうも行き当たりばったりで思いつくままに書き連ねたとしか思えません。
それでも途中までは面白い作品でしたので作者に力量があることは間違いなく、次回作では今回のような尻切れトンボにならないよう願いたいところです。


2008年4月6日 読破  ★☆☆☆☆(1点)

【関連図書】 織田大戦記(1) 織田大戦記(2) 織田大戦記(3) 織田大戦記(4) 織田大戦記(5) 織田大戦記(6) 織田大戦記(7) 織田大戦記(8) 織田大戦記(9)

 


田中雅に神が舞い降りた

2008-04-06 19:21:25 | 千葉ロッテ

 

昨日に続く無為無策の展開で逆立ちしても勝つことができるはずもない試合でしたが、最後の最後にドラマが待っていました。
不愉快な思いで終わることを覚悟した週末が、一転して気持ちよく明日を迎えることができます。

ツキがあるときはこんなもの、そう言ってしまえば簡単なのですが、この3連戦での田中雅の活躍ぶりはまさに神が憑いたとしか思えないような感じです。
一昨日の決勝タイムリーに続いて今日の土壇場9回での同点タイムリー、西岡のサヨナラヒットも見事でしたが、まさに田中雅のためにあった試合と言えます。
一死一三塁で好調の今江を迎えた場面で、私はソフトバンクベンチが今江を歩かせて田中雅と早坂という経験の浅いバッターとの勝負を選ぶかと思いました。
しかしニコースキーの制球難から押し出しを恐れたのか今江勝負となり、結局は今江を歩かせましたが作戦としての敬遠と攻めての四球では意味合いが違います。
このチャンスに田中雅は見事にプロで一番いい当たりとも言っていい会心の同点タイムリー、田中雅ここにありという印象をロッテファンに植え付けました。
里崎が守備につけない状態ですから捕手としての出番も増えるでしょうし、田中雅にとっても第三の捕手を模索しているチームにとっても、非常に大きいこの週末の活躍でした。

サヨナラ劇を演出したのは大松とベニー、大松のツーベースは見事でした。
今年の大松は昨年までとは比べものにならないほど左腕を苦にしない成長ぶりを見せていますが、今日は右とか左とかに関係なく真ん中高めに入ったボールでしたので、大松としては打って当たり前だったかもしれません。
ですのでむしろその大松を三塁に進めたベニーのセカンドゴロ、私はこれを誉めたいと思います。
前の打席でヒットを打っているベニーですから「自分が」の思いもあったでしょうが、チームバッティングで右方向へ打とうとしていることが打席から見て取れました。
あの進塁打でプレッシャーを与えたことが非常に大きく、これこそが打線です。
ベニーにはバントも練習して欲しいのですが、走者が大松でしたのであそこはああいったバッティングしかなかったわけで、地味ではありますが意味のあったベニーの打席でした。

最終的には勝ち越すことができましたが、この3連戦で学ぶことは多かったと思います。
大場にしろ和田にしろ、あわやノーヒットノーランを食らうかのようなピッチングをされながらも、終盤にはヒットが出るようになっています。
これは仕掛けが遅いという面もあるでしょうが、要は前半に球数を放らせるなどスタミナを奪うような攻撃が出来ていないことに他なりません。
今日も故障あがりの和田にポンポンと早いカウントから打ってしまい、省エネピッチングをさせてしまったことはロッテベンチに猛省をして欲しいと思います。
ロッテ同様に馬原を欠いて中継ぎ抑えに不安を抱えるソフトバンクですから、いかに先発を早い回で引きずり降ろすかがポイントであることはわかっているはずです。
あの竹原のヒットがなければおそらくは完封負けをしていてもおかしくなかった今日の攻めを反省しない限り、勢いに乗って連勝というわけにはいかないでしょう。

その和田を引きずり降ろす先兵となった竹原、和田キラーの面目躍如で今季初ヒットですから、塁上でガッツポーズをしたくなるのもわかります。
もし今日ノーヒットに終わったら、神戸か今年も2軍で鬼のように打ちまくっている角中あたりと入れ替えになる覚悟はあったはずです。
前の2打席も外野に飛ばしていただけに期待はしていたのですが、あのセンターへ伸びる打球を和田から打てるのは今は竹原ぐらいでしょう。
これで今年も竹原はイヤな奴だ、ぐらいの認識を和田に持たせたのは非常に大きく、今後の対戦に向けて大きなアドバンテージを獲得したと思います。

先発した渡辺俊は、今日は持ち味の緩急が上手く使えていなかったと言うよりは、使わなかったことで苦しいピッチングとなりました。
今日は外角へのスライダー系のボールに頼りすぎた感があり、1廻り目の下位打線を簡単に打ち取ったことが4回の2失点に繋がりました。
前の打席で打ち取ったボールを狙い打ちにあったような連打で、これこそがロッテベンチが学ぶべきベンチワークです。
6回で10安打4失点では先発としては合格点はあげられませんが、それでも悪いなりに凌いだことは評価できます。
なぜ緩い球を今日はあまり使わなかったのかが気になりますが、次の登板に期待したいと思います。

1点ビハインドでの9回のマウンドに登ったのは荻野、私はシコースキーがくると予想していました。
流れとしては追い上げムードでしたので、何が何でも試合を取りにいくという意思を見せるにはいい起用であったと思います。
中1日空いていますし、明日が移動日ということを考えれば酷使にはならず、この投手起用は素直に誉めるしかありません。
ただこの起用でクローザーを荻野に固定して戦っていくと決めていないことも明らかになったわけで、暫くはアブレイユを横目に見ながらの起用が続いていくと思われます。

気になるのは守備の破綻、オーティズのファーストと堀のセカンドは投手の足を引っ張ることは間違いありません。
オーティズは5回の一死一塁でベース寄りのゴロを捕球しながらベースを踏まずにセカンドに送球し、結果的にピンチを広げるミスを犯しました。
先日も福浦なら軽く捌くような今江の送球をこぼしましたし、やはり急造一塁手では荷が重いのかもしれません。
堀も肩の衰えとともに横への打球に足がついていかなくなり、7回のゴロにも追いつけずに致命的になりかねない4点目の献上をアシストしました。
福浦がああいった調子なので仕方がないこととは言え、やはりオーティズはセカンドで堀はDHか代打がベストな布陣だと思います。
こういった布陣が敷けるように福浦やズレータが復調してくれること、これを待つしかありません。

余談ですが、マリーンズミュージアム脇でロッテOBがちびっ子の指導をしていました。
昨年は丸山や礒でしたが、今日は丸山と井上、そして平井もいました。
井上はにこやかに指導していましたし、丸山も裏方が長いこともあって慣れたものでしたが、一時代を築いた平井がどこか不満げな素振りを見せていたのが印象的でした。
何にせよこういった地域に根付くための活動にOBを活用することは、球団にとってもOBにとっても非常にいいことだと思いますので、今後も継続的に進めて欲しいと思います。

先発陣から毛嫌いされていたのかお披露目が遅れていた新だんだらユニフォームですが、やはりどこか田舎の草野球チームの様な感じがしてなりません。
そんなチームに打たれてなるものかと和田の好投があったわけでもないでしょうが、今日の登場も渡辺俊が選んだと言うよりはバレンタイン監督の意向が働いたと思われ、今日の劇的な勝ちっぷりもあって来週末も登場するものと予想されます。
グラデーションビジターは何となく慣れてきたのですが、やはり今日見た感じではこちらのだんだらには慣れられそうにもなく、暫くは違和感ありありの観戦が続きそうです。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0

2

0 0 2 0 0 4 12 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 3 0 2X 5 9 0


◆4月6日(日) 千葉ロッテ-ソフトバンク6回戦(3勝3敗、13時、千葉、28,542人)
▽勝 荻野 6試合1勝3S
▽敗 ニコースキー 7試合1勝2敗1S
▽本塁打 本間1号(渡辺俊)

▽バッテリー
千葉ロッテ 渡辺俊、川崎、荻野―橋本、田中雅
ソフトバンク 和田、柳瀬、三瀬、久米、ニコースキー―山崎

 

コメント (23)

織田大戦記(9)

2008-04-05 23:49:30 | 読書録

織田大戦記〈9〉

学習研究社

このアイテムの詳細を見る

織田信衡の先見性と竹中半兵衛の知略により、劣勢から佐和山城を落とした織田軍は西軍の喉元に刃をあてた形になります。
しかし西軍の盟主たる豊臣家を差配する淀の方の愚につけこんだ徳川家康がついに腰を上げ、東西両軍の和睦と織田軍の挟み打ちを画策します。

魅力ある登場人物が次々と死んでいきます。
時は戦国、しかも東西両軍に比べれば所帯の小さい織田軍ですから仕方がないこととは言っても、あまりに多くの人物が死んでいきます。
また序盤に登場した阿国など忘れられた人物もいるわけで、話があっちゃこっちゃに飛び回るのと同様に人物描画も焦点が定まらなくなってきました。
宮本武蔵にあれだけスポットを当てる意味があるのか、全く理解できない展開です。


2008年4月5日 読破  ★★☆☆☆(2点)

【関連図書】 織田大戦記(1) 織田大戦記(2) 織田大戦記(3) 織田大戦記(4) 織田大戦記(5) 織田大戦記(6) 織田大戦記(7) 織田大戦記(8) 織田大戦記(10)

 


成瀬の連勝が止まった

2008-04-05 20:44:19 | 千葉ロッテ

試合が始まった頃は上着を着てきたことを後悔するような陽気でしたが、ロッテの各打者が景気よくバットを振り回したせいか回を追うごとに冷たい風が強くなり、試合が終わる頃には身も心も寒々とした最悪の1日になってしまいました。

昨年は公式戦でパを相手に無敗を誇った成瀬が、ついに2006年9月以来の負けを喫しました。
成瀬はその球持ちの長さとともに正確無比なコントロールが武器だという認識が強いせいか、今年のピッチングはややアバウトに感じています。
先日の試合もそうでしたし、今日も右打者の外角高めに抜けるボールが目立ちました。
かと言ってまるっきりダメというわけでもなく、成瀬らしいキレのあるボールも決まっていましたし、負けたとは言っても7回3失点ですから先発としての役割は充分に果たしました。
要はストライクとボールがはっきりし過ぎていて、無駄に球数を増やした感が強いということです。
松中のタイムリー2本もコントロールミスかど真ん中に入ってしまったようで、成瀬としては悔いが残るピッチングであったと思います。
しかし心配していた2年目のジンクスにはまったというわけでもなく、単に打線との巡り合わせが悪いだけのようですので、怪我もなく1年間やれば10勝は間違いなく稼げるでしょう。
連勝記録というプレッシャーから解放されてよかった、そう前向きに考えればいいと思います。

アブレイユをクローザー候補から見切れないのは、今日のようなピッチングが出来る資質をもっているからです。
適当に荒れながらも威力のあるストレートで三振を取れる力があり、これは走者を背負って登板することが多いクローザーには欠かせない能力です。
荻野の安定感も捨てがたいのですが基本は打たせて取るタイプだけに、アブレイユにもう少しきめ細かい制球力がつけば私は彼をクローザーとして推したいと考えています。

それにしても今日の打線は不甲斐なかったです。
育成機関がどうのという以前の話で、打線ではなく打者が9人いただけというのが正確なところでしょう。
大場のピッチングもストライク先行で良かったのですが、あそこまで打てない内容とは感じられませんでした。
スタミナを奪うためにバントの構えを見せることもなく、狙い球を絞っている様子もなく、追い込まれてからのボールをカットすることもなく、ただ漠然とバットを振っているようにしか見えなかったのは私だけでしょうか。
今日の敗戦は誰がどうのということではなく、打線として大場に立ち向かうことができなかったチーム全体の問題だと思います。

その大場ですが、出身は東京のようですが高校は地元の八千代松陰です。
同じぐらいの力であれば地元優先で指名をすべきとのポリシーで高校生ドラフトでは唐川を推した私ですが、大学生・社会人ドラフトでは大場ではなく加藤を推しました。
それは大場のアマチュア時代の酷使、特に3年から4年にかけては常軌を逸するようなフル回転ぶりを懸念したからで、プロで一瞬は輝くことはできても長続きはしないであろうと判断したからです。
その一瞬ですら輝くことができない選手が大半であるので大場が一流レベルにあることは間違いないとは思いますが、ドラフト候補として注目していた荒々しさの中にある爆発力のようなものが今日は感じられなかった、それがあそこまで打てない内容ではなかったのではと感じた理由です。
どこかこじんまりと、とは言ってもかなり高いレベルのこじんまりですが、綺麗にまとまってしまった感じで魅力が薄れているように思います。
まだプロとして3試合目ですので試合を壊さないように自分を抑えているだけなのかもしれませんが、不思議と大場に入札すればよかったのにとは思わない自分がいます。

明日は渡辺俊と和田、何とか勝ち越しはしたいところです。
和田といえば竹原ですから、バレンタイン監督は彼をトップバッターに起用するかもしれません。
竹原さえ抑えればとの意識が和田にもあるでしょうし、明日の試合は竹原が握ると言っても過言ではないでしょう。
今季ノーヒットの竹原の爆発で和田を粉砕するような試合を、明日は期待したいと思います。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 1 0 0

0

2 0 0 0 0 3 7 0
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 1


◆4月5日(土) 千葉ロッテ-ソフトバンク5回戦(ソフトバンク3勝2敗、14時1分、千葉、26,376人)
▽勝 大場 3試合2勝1敗
▽敗 成瀬 2試合1勝1敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬、アブレイユ―橋本
ソフトバンク 大場―田上

 

コメント (21)

田中雅が救った

2008-04-04 23:22:15 | 千葉ロッテ

小林宏の千葉マリンでの連勝記録も風前の灯火かと思われましたが、まさかの逆転勝ちで記録は続きました。
鶴の恩返しならぬマッチの恩返し、今日のヒーローは田中雅です。

小林宏の負けをチャラにしたのは橋本のタイムリーですが、ここは田中雅が救ったことにしたいと思います。
思い起こせば田中雅が初めてお立ち台に立ったのは、あの雨中でのプロ初安打の試合でした。
別にヒーローでも何でもなかった田中雅は、小林宏の配慮でお立ち台に立たせてもらいました。
そんな小林宏への恩返しとばかりに試合をひっくり返すタイムリー、今日は正真正銘のヒーローでの単独お立ち台です。
正直なところ最初のボール球の空振りを見てダメだと思ったのですが、その外角のボール球をファールで粘って、最後はまさに本人の言うとおり気持ちで持っていったヒットでした。
昨年のプロ初ヒットも、今年の初安打も、そして今日の勝ち越しタイムリーも、クリーンヒットは1本もありません。
しかしこういった渋いヒットを打てるということはバットを振り切っているからこそで、高沢もそういったヒットの多かった選手でした。
捕手も内野も守れる便利屋さんで終わることなく、こういうガッツを見せてくれる選手には頑張って欲しいと思います。

小林宏の負けを帳消しにした真のヒーローは橋本、ここのところ打撃の調子がいいようです。
最初のうちは打てる気が全くしなかったのですが、最近は持ち味の選球眼の良さが戻ってきたのか四球も選べるようになってきました。
元々思いきりのいいスイングをするバッターであるだけに、試合慣れすることで勘が戻ってきたのかもしれません。
里崎も久しぶりにスタメンに戻ってきましたが、こと打撃に関してはこの調子を維持できれば暫くは起用してもらえると思います。
気になるのは捕手としての資質、リードもそうですがキャッチングが不安で仕方がありません。
先日のように体を左右に揺らすようなことはなくなりましたが、ミットを上から被せるような取り方が今日は目立ちました。
小林宏が荒れていて逆球が多かったことも理由でしょうが、コース的にストライクっぽいボールがミットの動かし方でボールに取られたのも多かったような気がします。
ビジョンに映ったのは数球でしかありませんが、このまま橋本に正捕手を目指して頑張れと言えない理由がここにあります。

2人の捕手の打撃に救ってもらった小林宏ですが、昨年から気になっているコントロールの乱れが改善しません。
打球がぶつかったり、守備でいいところを見せたりと派手なパフォーマンスを見せてはくれましたが、肝心のピッチングは本来のものとはほど遠いものでした。
打ち取ったあたりがポテンヒットになるなどの不運もあり苛立ちもあったのかもしれませんが、気合いとは違う素振りをマウンドで見せているのも気になります。
気負いすぎで情緒不安定、それが微妙なコントロールに影響している、考えすぎでしょうか。
6回の2失点もボールの制御がままならない感じで四球を連発し、ストライクを取りにいった初球を痛打されるという小林宏らしからぬピッチングでした。

今日の最後は荻野、その安定感が買われているようです。
資質的には三振を取れるアブレイユや伊藤の方がクローザー向きだと思うのですが、この2人はまだ経験不足で安心して見ていられません。
その点で荻野は武器のカーブが高めに入らない限りは大怪我をしないというアドバンテージがあるだけに、暫くは彼を中心に回していくことになるかもしれません。

試合は信じられないような逆転劇で連敗をストップさせましたが、チームの状態が戻っているとは思えません。
不振にあえぐ福浦とズレータを抹消するという荒療治も、軸のない打線を活き返らせる処方になるとも思えません。
2回と5回はきっちりとバントで走者を送るという采配を見せたかと思えば、4回は強気の采配でチャンスを潰すという、方向性の見えない攻撃が続きます。
徹底して走者を得点圏に進めて相手にプレッシャーをかける、繋ぐ野球を標榜する以上はこういった野球をするべきだと考えます。
今のロッテに必要なのは、いつでも得点を取ってくれるという投手に与える安心感と、いつでも得点を取れるという打者の自信だと思います。

福浦とズレータの代わりに昇格したのは大塚とベニー、ともに2軍で結果を出しているので妥当なところでしょう。
本音を言えば福浦の代わりとして神戸を使って欲しい思いもありますが、堀と根元が頑張っているのでオーティズを一塁で使うというのは自然な流れだと思います。
それよりも気になるのは小宮山が生き残ったことです。
開幕1軍は実力で手にした小宮山が、ふと気が付けば小宮山枠にしがみついているように見えてきました。
もっとも神田を含めた2軍の投手が小宮山を越えられるような結果を残せていないというのも理由でしょうが、何とも消化不良のような感じがしてなりません。

明日は成瀬、低調な打線&連勝記録へのプレッシャー&新人育成機関への不安という三重苦を背負ってのピッチングとなります。
大物ルーキーとの投げ合いになりますので注目されることは必至、是非とも「さすがは成瀬」と言わしめるピッチングをしてくれることを期待しています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 1 0 0

0

0 2 0 0 0 3 7 1
千葉ロッテ 0 1 0 0 0 0 0 5 X 6 11 1


◆4月4日(金) 千葉ロッテ-ソフトバンク4回戦(2勝2敗、18時15分、千葉、18,233人)
▽勝 シコースキー 5試合1勝
▽S 荻野 5試合3S
▽敗 ニコースキー 6試合1勝1敗1S

▽バッテリー
千葉ロッテ 小林宏、高木、シコースキー、荻野―橋本
ソフトバンク 杉内、久米、三瀬、柳瀬、ニコースキー―山崎、田上

 

コメント (16)