織田大戦記〈8〉 学習研究社 このアイテムの詳細を見る |
織田軍と西軍との関ヶ原合戦が織田の大勝に終わり、織田信衡は一気に近江を陥れるべく佐和山城攻略に着手します。
しかし黒田官兵衛の戦術に真田幸村、島左近の奮闘もあり、織田軍は一時撤退をやむなくされます。
ところが明智光慶の奇策により大阪と佐和山を繋ぐ糧道の要所である大津城を落とされ、再び西軍は窮地に陥ります。
暫く主人公たる織田信衡が置いておかれたと思ったら、今度は徳川家康が水面下に沈んでしまいました。
東西両軍に織田軍、そして東北軍と日本全国の戦いを描いているので仕方がないと言えば仕方がないのですが、もう少し話を散りばめられないかと感じてしまいます。
どうやら流れは半兵衛と官兵衛という豊臣秀吉の覇業を支えた二兵衛の知恵比べに傾きつつあるようで、それであれば最初から家康や伊達、上杉などは脇役として描くべきであったと思います。
中途半端に深堀りをしたことで、どうにもならない深みにはまってしまっている印象が強くなってきました。
2008年3月30日 読破 ★★★☆☆(3点)
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