織田大戦記〈6〉 |
ようやく主人公たる織田信衡が中心の展開に、と言うよりは竹中半兵衛と大谷吉継の知恵比べにストーリーが移ります。
第二の関ヶ原として西軍と織田軍が対峙しますが、数に勝る西軍に要地まで抑えられながらも余裕を見せる信衡と半兵衛、そして劣勢をものともせず奮闘する明智光慶、飯沼小勘平、佐藤方政らの戦いぶりが描かれます。
やはり戦となれば読み手としても血湧き肉躍りますが、やや異能と呼ばれる忍びの活躍が目立ちすぎる感じがあります。
しかし半兵衛と吉継の知謀、加藤清正や福島正則などの戦国生き残りの豪将の生き様など、久しぶりに盛り上がってきました。
戦いの趨勢を握る鍵が早くも見えてきたのが興ざめな部分もありますが、物語が一気に動き出してきたことで次への期待が高まってきました。
2008年2月23日 読破 ★★★★☆(4点)
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