勢いというのは怖いもので、福岡でのソフトバンク戦と同様に流れに飲み込まれた感があります。
勝ちやすい初戦を落としたことで、イヤな雰囲気となってきました。
試合としては先制して、ピンチを何とか切り抜けて、中押しをして、悪い展開ではなかったと思います。
初回に4安打して以降はわずか1安打と誉められたものではありませんが、あのまま逃げ切っていればナイスゲームでしたし、西武にもダメージを与えられたはずです。
先発投手を早々に捕まえながらも攻略しきれないという悪癖が災いはしましたし、非常に悔しい負け方でもあるのですが、不思議と敗戦の原因を突き詰める気にはなれません。
どこか諦め感があるのかもしれませんが、今日は何となくそんな感じなのが正直なところです。
小野は四死球を出しすぎて苦しいピッチングでしたが、100球近くを投げて5安打2失点ですから悪くはありません。
ピンチを背負うことで味方打線の攻撃リズムを失わせた可能性はありますが、小野としては上々の出来と言っていいのではないかと思います。
何となく投げて、目の覚めるようなピッチングをするでもなく、かと言って序盤にKOされるでもなく、のらりくらりと回を重ねながらも勝ち星には恵まれない、小野の立ち位置はそういったものなのかもしれません。
そうであれば重要なのは中継ぎ陣ですが、やはり不安定感は否めません。
川崎は復調とはほど遠いですし、アブレイユも奪三振力を見せつけながらも制球の課題をクリアできません。
それでも何となくアブレイユ-荻野という流れを作れる絶好のチャンスだっただけに、荻野の被弾は痛かったです。
昨年の大嶺が先発した試合での被弾も痛かったですが、今のチーム状態を考えれば今日の敗戦のダメージの方がきついものがあります。
今日の敗戦で荻野の使い方を変えてくるのか、その動きでベンチの荻野への信頼感が見て取れますので、ちょっと注目したいと思います。
明るい材料といえば根元、福浦不在で降って落ちてきたチャンスを何とかものにして欲しいところです。
昨年は開幕スタメンを果たし、ズレータの怪我がなければオーティズの獲得もなかったわけで、愛人優遇政策を考慮してもセカンドレギュラーを獲得できたかもしれない根元です。
相変わらず三振が多いバッティングではありますが、それでも年々ボールに負けないスイングを見せてくれています。
足もありますし守備もまずまずですから、彼がセカンドに定着して西岡と二遊間を組むことが出来れば、近い将来リーグを代表する核弾頭コンビになれるのではないかと思います。
オーティズのセカンドも捨てがたいのですが、長い目で見れば根元に何とかこのチャンスを活かしてセカンドに定着して欲しいと思います。
楽天戦と同じ様なことを言っていますが、明後日の涌井のことを考えれば明日は絶対に勝ちたいところで、打線の大量援護が期待薄なだけに清水の奮闘にすがるしかありません。
明日を落とせば単独最下位が見えてきますので、気合いを入れたプレーを期待します。
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