私も基本的には野球は太陽の下でやるものだと考えています。
東京ドームの耳が詰まったような感じや、妙なベタベタ感も嫌いです。
しかし春先のナイターを経験してしまうと、屋根が欲しいと思うのもまた正直なところです。
今日も気温自体は高かったのでしょうが、風が強く寒い観戦でした。
待ち望んでいたナマ清水、堪能させていただきました。
今日は5回からのピッチングを見たのですが、5回以降はノーヒットピッチングで往年のエースの威風に近い雰囲気を醸し出していました。
注目していたストレートは数字以上の伸びを感じましたし、そのストレートに力があったからこそ変化球が活きていました。
序盤はランナーを背負って苦しい場面もあったようですが、併殺で切り抜けることが出来たのもボールにキレがあったからこそだと思います。
前回の登板では味方の大量点に守られた感がありましたが、今日は1点差をきっちりと完投で勝ち抜いたわけで、本人も今日の勝利の方が手応えを感じたのではないでしょうか。
何よりも嬉しかったのは味方のエラーに動じずに後続をきっちりと打ち取ったことで、小宮山のDNAを色濃く受け継いでいた清水がそのしがらみから抜け出したことは、非常に大きなニュースです。
味方のミスをカバーしてこそエースであり、今日の清水はまさにエースのピッチングであったと思います。
昨年も楽天戦でストレートに威力のあるところを見せて期待を持たせた次の試合から坂道を転げ落ちたという苦い思い出がありますので油断はできませんが、復活への階段を少しずつではありながらも登り始めたことは間違いないでしょう。
最終回の大松のプレーに「危ねぇなぁ」と呟いたように見えたビジョンに映った清水の表情は、贔屓目ながらも自信のようなものを感じ、次の登板に期待を持たせてくれるものでした。
今日はオーティズが復帰し、ベニーも名前を連ねたオーダーでしたが、目に付いたのはヤングマリーンズの活躍でした。
ポストサブローとして期待している角中がプロ初ホームラン、ナマで見ることができなかったのが悔しくてなりません。
大砲タイプではないのでホームラン自体にはあまり意味はないと思いますが、2軍キャンプからスタートしてオープン戦にも出場できず、開幕2軍スタートから這い上がってきた角中にとっては価値のある一発です。
なかなか打率は上がらずに今後も苦労は続くでしょうが、凡退に終わった打席であっても角中にとってはレギュラーに繋がる経験の蓄積となっていくと思いますので、一打席一打席を大事にプレーして欲しいと思います。
また根元のファインプレーは見ることができませんでしたが、早坂のファインプレーには思わず立ちあがって拍手をしてしまいました。
あれだけ勢いよく前進してきて振り向きざまでの送球は一歩間違えば悪送球となるリスクのあるプレーでしたが、捕球してから投げるまでが俊敏でしたし、スローも正確で素晴らしいプレーでした。
ようやく今季初ヒットも出ましたし、先日の不甲斐ないプレーを払拭するぐらいの印象を与えてくれました。
西岡の欠場が続き、ベニーが今日も6回で退くなど主軸が揃わない状況はまだまだ続きそうですから、彼ら若い選手達が新しい風を吹き込みチーム内の競争心を煽りながら、着実に経験を積んでいってくれる今の状況を、災い転じて福となすと考えたいと思います。
このままヤングマリーンズが突っ走れるほど世の中は甘くないと思いますが、その時には福浦やズレータなどが満を持して登場してくれるといった展開になってくれればと思います。
今日の反省点を上げるとすれば、決勝点をあげた5回の攻撃であったと思います。
ボールとストライクがはっきりしているドミンゴに対し、もう少し待球をすればKOすることができたのではないかと思います。
ストライクは真ん中に集まる傾向があったので好球必打は悪いことではありませんが、里崎と橋本はやや淡泊なバッティングであったと感じました。
打線としては予想通りずるずると抑えられて一歩間違えば負けてもおかしくない展開だっただけに、ちょっと気になった5回の攻撃でした。
明日は久保、予告先発をコールされた時のスタンドの静まりかえり具合が今の久保の立ち位置を象徴しています。
さすがに明日も撃沈するようですと、我慢強いバレンタイン監督も何らかの決断をすると思われます。
怪我が心配された大嶺が2軍で先発をし、また神田も4イニングをピシャリと抑えるなどして久々に次の候補が浮上しつつあることは久保も承知しているでしょうから、背水の陣ぐらいの気持ちで明日は頑張って欲しいと思います。
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