オリオン村(跡地)

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唐川が鮮烈なデビューでプロ初勝利!

2008-04-26 21:53:14 | 千葉ロッテ

地元の星である唐川がプロ初登板、初先発を見事に勝利で飾ってくれました。
この快挙はチーム初だそうで、新たな先発投手が誕生しました。

期待はしていましたが、その期待以上のピッチングでした。
立ち上がりはストレートが高めに浮きがちながらも変化球のコントロールが抜群で、得意のスライダーも決まっていましたが、それよりも緩いカーブが非常に効果的でした。
荻野のカーブも強力な武器ですが、唐川の場合は今日MAX146キロのストレートがあるので緩急もつけられるわけで、これは荻野以上の武器になるのではないかと思います。
驚いたのが橋本のリードに首を振るケースがあったこと、18歳のルーキーが14年目の捕手のサインに首を振るわけですから、それだけ自分のピッチングスタイルに自信があるということでしょう。
自信と言えば登板前から自信に満ちたコメントを残していましたし、ヒーローインタビューも落ち着いたもので、そこいらの選手よりよっぽど大人だと感じました。
ビジターでの中継ながらベンチ前で味方の攻撃を見守る唐川をしばしば映すなど、球界でも注目されていることがよくわかります

試合前の王監督の「ストレートには力があるようだがコントロールは今ひとつのようだ」とのコメントを中継で流していましたが、ビデオを1イニング見ただけで何を言っているのだろうというところでしょうか。
唐川の武器は安定したコントロールで、それを見抜けなかった時点で今日の唐川の勝利は約束されたものであったと思います。
味方打線も序盤はランナーを出しながらもチャンスを逃して「うちの打線をあてにしちゃダメだよ」と唐川に学習をさせつつ、中盤以降は唐川とは逆にコントロールに苦しむ大場を打ち込んで援護しました。
守備でも西岡やオーティズが唐川を盛り立てるプレーを見せ、今日は頼もしい先輩たちが可愛い後輩をバックアップしたという感じです。
あれだけ昨年はベニーにバントをさせなかったベンチの采配も、今日はオーティズにバントをさせるなど唐川を援護することを第一に考えていたようです。
このままローテーションに定着して勝ち続けられるほどプロの世界は甘くはないでしょうが、コントロールが抜群で自滅するタイプではなく、また球数の制約が厳しい上に中6日以上をきっちりと守る先発起用であるため疲労や故障のリスクが低いこともあり、相当な戦力としてチームに貢献してくれるのではないかと思います。
慣れられることに対してストレートのコントロールを上げることで対抗し、並行して体力アップを図って1年間を通して1軍に帯同できるよう頑張って欲しいと思います。

唐川に5点をプレゼントした打線は、西岡が戻ってきて調子が上向いてきました。
西岡の復帰は相乗効果として早川の復調も引き出しますし、確率が低いながらもズレータの存在が相手に与えるプレッシャーは数字以上のものがあると考えます。
福浦が復帰したことで内野の守備もしまりましたし、主力が戻ってきたことで若手のサバイバル感が高まることもチームにとってはプラスになります。
橋本も勝負強いバッティングを見せ、これが好リードにも繋がっていると思います。
開幕からギシギシときしみを見せっぱなしだった歯車が、ようやくかみ合ってきたというところでしょうか。

明日は問題の小林宏です。
これで彼が彼らしいピッチングを見せてくれれば、ようやく本当の意味でチームが開幕したことになると考えます。
逆に言えば明日もダメなようですと配置転換も含めた戦力の見直しを迫られることになりかねず、折角の追い風を無にしかねません。
是非とも明日は「唐川に負けるわけにはいきませんから」と笑顔でヒーローインタビューで語る、そんな小林宏の笑顔を見たいと思います。



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千葉ロッテ 0 0 0

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ソフトバンク 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 1


◆4月26日(土) ソフトバンク-千葉ロッテ8回戦(ロッテ5勝3敗、18時、ヤフードーム、32,776人)
▽勝 唐川 1試合1勝
▽敗 大場 6試合2勝3敗

▽バッテリー
千葉ロッテ 唐川、シコースキー、根本―橋本
ソフトバンク 大場、小椋、藤岡、森福―山崎、的山

 

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