オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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角中がサヨナラの扉を開く

2008-04-12 18:58:18 | 千葉ロッテ

今週の日曜日に続いて2試合連続のサヨナラ勝ち、新だんだらユニフォームはミラクルな勝利を呼び寄せています。
見た目は慣れられそうもない奇抜なデザインではありますが、縁起を担いで今後も着用機会が増えそうです。

今日のサヨナラ勝ちを演出したのは、起爆剤として期待している角中の四球だと考えます。
左腕に対して分が悪いと思っていたのですが、何球もファールで粘っての先頭打者の出塁は非常に大きかったです。
右肩が開かずに投手に相対することが出来ているため、外角のボールもしっかりと見ることが出来ており、2軍で高打率をマークしている理由がよくわかりました。
早川の調子がイマイチなだけに、スタメンでの起用も充分に考えられます。
そもそも怪我でもないのに1軍キャンプから外れたことが不思議な選手で、その特異なキャラクターから首脳陣に嫌われているのではないかと心配していたのですが、実力で這い上がってきた角中には今後も期待したいと思います。

成瀬は前回の敗戦にめげることなく、新しいスタートを切りました。
ボール先行になることも時折ありましたが、今まで目立っていた高めに抜けるボールも今日はほとんど無く、ピッチング内容としては今年1番であったと思います。
無駄なボールでカウントを悪くしなければ成瀬の思うがままのピッチングが出来る、今日の試合でそれがよくわかったと思います。
テンポ良く投げて相手にまともにバットを振らせないこと、今日も芯に当たったような打球はファールを含めて1本もなく、これこそが成瀬のピッチングです。
前回で止まった連勝記録も次の記録のための序章と考えればよく、今日から新たなストーリーが始まります。

本当はピシャリと成瀬の完封で飾りたかった試合ですが、その流れを断ち切ったのはまたしてもバレンタイン監督の不可解な選手起用でした。

ファースト堀!

このウグイス嬢ですら二度三度と「セカンド堀」とアナウンスしてしまった意外な起用が、試合を振り出しに戻す結果を導きました。
6回に里崎のホームランで先制した後の二死から四球で塁に出たオーティズに、バレンタイン監督は角中を代走に送ります。
まだ6回で1点差、いくらなんでも早すぎる交代です。
オーティズが何処かを怪我しているのであれば仕方がないのかもしれませんが、次の回に角中をそのままライトの守備につけてベニーを下げたことから言っても、守備固めに入った可能性が高いと思われます。
確かに成瀬は点を取られる雰囲気はありませんでしたし、そこまでノーヒットピッチングでしたから守備を固めたくなる気持ちはわからないでもありません。
しかし堀では守備固めにはならず、かつ二死一塁で代走を出す意味もわからず、不可解この上ありません。
オーティズが打席の前から不調を訴えていたことでの交代であったのかもしれませんが、仮にそうであっても代わりの一塁手をベンチに置いていないことはバレンタイン監督の失策であることは間違いありません。

その堀は普通のセカンドゴロにも飛び出してファーストベースカバーに成瀬が入るという不安な守備を見せ、イヤな予感は9回に炸裂します。
今江の横にそれた送球を止めることが出来ず、また一死一三塁でのファーストゴロをホームに返球せずに併殺を狙ってセカンドに送球してしまいます。
確かに併殺を狙える強い打球ではありましたし、それが福浦であれば併殺を成立させることが出来たでしょうが、投げてからファーストへの戻りが遅くてサードランナーのホームインを許してしまいます。
堀は前の回の自らの動きを考えれば併殺などを考えるべきではなかったですし、そんな慣れない堀をファーストに起用したベンチの大失策であったと考えます。
結果的に代走に出た角中が四球を選び、堀がヒットでチャンスを広げてのサヨナラ勝ちではありましたが、完封で終わった方が良かったことは言うまでもありません。
もし逆転負けでもしていたら「坊主にでもなれ」とバレンタイン監督に言ったでしょうし、戦術面では得点に結びつかなかったものの堅実にバントを多用しただけに、余計に残念な選手起用でした。

打線は相変わらず厳しいことになっています。
開幕から1ヶ月も経っていませんが、開幕スタメンと同じポジションで今日のスタメンに居たのは今江だけです。
里崎は捕手からDH、オーティズは二塁手から一塁手と、守備位置が違った選手を入れても3人だけです。
福浦とズレータとサブローが2軍、いくらオープン戦から打線が低調であったとは言っても、開幕前にここまでの状況は予想できませんでした。
怪我もあるので仕方がないところではありますが、下半身に故障が集中していることを真剣に考えるべき時期にきていると考えます。
立花コーチが軽視しがちである走り込みを怠っていないのか、これを声高に問いかけたいと思います。
今日の西岡の欠場がいつもの休養なのかどうかはわかりませんが、9回の一打サヨナラの場面で大松の次に打つべくネクストバッターズサークルに居たのは根元で、同じく足に故障癖を持つ西岡ですから怪我の可能性も捨て切れません。
故障者が多いのは練習方法も含めた戦略面の問題ですから、下位低迷の言い訳にはなりません。
このことをバレンタイン監督には強く言いたいと思います。

主力がこれだけ離脱することは、逆に言えば若手にチャンスが巡ってくるということです。
その筆頭は田中雅、先日のミラクルな活躍に目がいきがちですが、地味に成長しています。
驚いたのはセカンドの守備が板に付いていること、ファインプレーはさておき、横に前後にと広い守備範囲を見せてくれました。
一歩目が早いのが広い守備範囲を支えており、根元もうかうか出来ないレベルの上手さにあると思います。
里崎の故障で捕手としての出番が増えていますが、今日の守備を見て田中雅は内野手として育てるべきであるとの思いを強くしました。
チーム内には根元や早坂、渡辺正や塀内などの二遊間の選手が多いですし、橋本の動向を考えれば田中雅には捕手として頑張って欲しいのがチーム事情でしょうが、それを考えても内野手としての田中雅の魅力に目覚めてしまいました。

明日の予報は雨、さすがに雨男と呼ばれるだけのことはある渡辺俊が先発します。
表ローテで勝ち越せなければチームに勢いがつかないため、足場の緩いマウンドはアンダースローには厳しいでしょうが、何とかチームに白星を導いてくれることを期待しています。



1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本ハム 0 0 0

0

0 0 0 0 1 1 2 1
千葉ロッテ 0 0 0 0 0 1 0 0 1X 2 6 1


◆4月12(土) 千葉ロッテ-日本ハム5回戦(ロッテ3勝2敗、14時1分、千葉、27,513人
▽勝 成瀬 4試合2勝1敗
▽敗 宮西 5試合1敗
▽本塁打 里崎2号(藤井)

▽バッテリー
千葉ロッテ 成瀬―橋本
日本ハム 藤井、宮西、建山―高橋

 

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