電脳筆写『 心超臨界 』

嫉妬のナイフは詳細を極めて研ぎ澄まされる
( ルース・レンデル )

不都合な真実 歴史編 《 西安事件――馬淵睦夫 》

2024-07-05 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


歴史教科書が注目しない事件が、じつは歴史の真実を知る上での鍵であることがしばしば見られます。日中戦争の真実を明らかにする上で決定的に重要なのが、1936年12月の「西安事件」です。


◆西安事件

『国際ニュースの読み方』
( 馬淵睦夫、マガジンハウス (2020/8/4)、p147 )

西安事件を機に、国民党の蒋介石が「共産党とともに日本と戦争をすること」=「国共合作」を約束させられ、国民政府の実権は国際金融資本家が握ることになります。

しかし、歴史教科書は西安事件を重視しません。その理由をこれからお話ししますので、日中戦争の不都合な真実をぜひ理解してください。

――日中戦争は、仕掛けられたということでしょうか?

アメリカの金融資本家とイギリスの金融資本家は、協調して中国の富を略奪しようとしていました。邪魔なのは日本です。ここに共産勢力がからみました。日本は対中和平の道を探り続け、共産勢力撲滅の道を探っていましたが、この「西安事件」ですべて失います。

蒋介石の配下にあった国民党の東北軍司令官・張学良(ちょうがくりょう)(張作霖の息子)が、対共産党作戦の打ち合わせと称して蒋介石を西安に呼び出し、監禁。蒋介石は、「共産党とともに日本と戦争すること」つまり国共合作を約束させられて解放。これが西安事件の概要です。

張学良は共産主義者と交流を深め、「真の敵は日本人である」と説いて回っていた人物です。張学良が毛沢東の共産軍に指導されていたのは間違いありません。そして、毛沢東は原則的にソ連の指令のもとで動いていました。西安事件は、毛沢東とソ連およびコミンテルンの合作でしょうね。

じつは、彼らの策謀であったことを、2001年に江沢民(こうたくみん)中国国家主席が証明してくれています。張学良はこの年にハワイで百歳の天寿をまっとうしたのですが、江沢民が遺族宛ての弔電の中で「張学良は偉大な愛国者、中華民族の永遠の功臣」などと極めて高い評価を行っているのです。

もうおわかりですね。張学良のおかげで、抗日統一戦線が成立し、蒋介石に延安まで追いつめられて破滅寸前だった共産党は生き延びることができ、1949年の中華人民共和国成立のレールが敷かれたわけですから。ところが、もうひとり国際金融勢力という役者がいたのです。

――西安事件と国際金融勢力は、関係があったのですか?

西安には、毛沢東配下の周恩来、蒋介石夫人の宋美齢(そうびれい)らが集合しました。その中に、サッスーン財閥および英米金融資本家勢力の傀儡(かいらい)である、宋子文(そうしぶん)という実業家がいました。宋美齢の兄です。蒋介石に国共合作を約束させたのは宋子文でしょう。西安事件をきっかけに、蒋介石は実質トップの地位を失います。国民政府の実権は、宋子文と、その背後にいるサッスーン財閥に移っていくことになりました。

蒋介石が実権を失ったことは、日中和平の可能性が消滅したことを意味しました。国共合作は、共産勢力を撲滅して東アジアの赤化を防ぐことを不可能にしたのです。

その後、1937年7月の「盧溝橋事件」を発端にシナ事変となり、「第二次上海事件」「南京攻略」と、日中の軍事衝突が続きます。これらを仕掛けたのは、国共合作となった中国です。対日抗戦を支援したのが、英米とソ連でした。

日本政府が持ちかける和平方針のことごとくは、名目上のトップ・蒋介石に拒否され続け、状況は泥沼化していきました。“赤狩り”で有名なアメリカのジャゼフ・マッカーシー上院議員は、「蒋介石にあくまで日本と戦い続けるように求めたのはアメリカだった」と認めています(『共産中国はアメリカがつくった』木原俊裕・訳、成甲書房、2005年)。

このように、日中戦争の正体を理解することが、今日の日中関係を読み解くカギです。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪魔の思想 《 お守り札とな... | トップ | 不都合な真実 《 Eテレの電波... »
最新の画像もっと見る

04-歴史・文化・社会」カテゴリの最新記事