電脳筆写『 心超臨界 』

誠実な心が誠実な行動を生む
( ブリガム・ヤング )

歴史を裁く愚かさ 《 「新しい歴史教科書をどうつくるか」――西尾幹二 》

2024-05-26 | 04-歴史・文化・社会
実際、中韓両国はたんなる被害者ではもはやない。それどころかいまや端倪(たんげい)すべからざる、日本には扱いにくい厄介な相手になりつつある。日本の歴史家は両国を被害者とみなして同情と哀憐をもって描いているつもりで、いつの間にか逆に両国の罠にはまり、自国が被害者の立場に置かれていく状況の変化に気がついていない。そうなると両国に「正当な尊敬を示す」どころの話ではなくなってくる。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 歴史に対する「オカルト干渉」――渡部昇一 》

2024-05-26 | 04-歴史・文化・社会
楠木正成型の行動のパタンの人は、探せばほかの国にもないわけでないであろうが、多くの人々の考え方を規定しているという意味では、日本型思考の一つの典型と言ってよいものであろう。こう言えば、それは戦前の日本の教育制度のせいだと言う人が多いであろうが、それは、かならずしも正しくない。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 「猫の神学」・「猿の神学」――渡部昇一 》

2024-05-26 | 04-歴史・文化・社会
猫が自分の子どもを運ぶときに、その頸(くび)をくわえる。猫の子は何もすることがない。親猫にまかせればよいのである。ちょうど、阿弥陀の慈悲にまかせるように、あるいはお題目のお力にまかせるように。それはルターの「信仰のみ」の考え方に通ずるし、カルヴィンの予定説(プレデステネーション)もこれである。カルヴィンの神学の場合は、親猫が口を話せば子猫は落ちる。それは、子猫のほうではどうすることもできないという神学である。したがって当時のカトリックは、プロテスタント信者を「ルターの猫の子」とか「カルヴィンの猫の子」と言っていた。 . . . 本文を読む

人間通 《 改革官僚——谷沢永一 》

2024-05-26 | 05-真相・背景・経緯
革新官僚が華やかな舞踏会に興じているその陰に隠れて、改革官僚とでも呼ぶべき意慾(いよく)的だが地味な方向を採る男盛りの連中が、農地改革を中軸とした経済更正による日本社会再編成の構想を練っていた。 . . . 本文を読む

向上心 《 有能な主婦は同時に有能なビジネス・ウーマンになり得る――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
「怠け者のことをむざむざ時間を殺している連中と呼ぶならば、勤勉な人は時間に生命と道徳観念を吹き込み、視覚を通してばかりでなく良心をも通して見える存在に置き換えた人と呼べるだろう。そんな人は時間を順序よく整理し、魂を与え、うっかりすれば飛んで行ってしまう時間そのものに不滅の精神を与える。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 未知の世界だからおもしろい――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
自分自身を完全に信頼しきっているなら、何をやるにしても、自分の能力を超えるものなどない。何の保証もない領域へあえて足を踏み入れようと決心すれば、人間に許された経験はことごとく、好きなように自分のものとすることができる。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 朝の遅い人間で志を叶えた者は一人もいない!――ジョン・トッド 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
早起きを習慣としなかった人で長生きした人は少なく、まして有名になった人となるとさらに少ない。起きるのが遅くなると、当然仕事にとりかかるのも遅くなり、結局、その日全体が狂ってしまう。フランクリンいわく、「寝坊な人間は、一日あたふたし、夜になってもまだ仕事が山積みになっている」と。 . . . 本文を読む

自助論 《 知恵はルビーにまさる――サミュエル・スマイルズ 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
これまで説明してきたように、注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、そして迅速さという六つの条件はビジネスマンには欠かせない。だが、第一線のビジネスマンをめざすには、さらに、すばやい直観力と計画を断固やり抜く強い意志が必要だ。それとあわせて、世渡りをする上での如才なさも重要な資質である。 . . . 本文を読む

道をひらく 《 長所と短所——松下幸之助 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
この世の中は持ちつ持たれつ、人と人との共同生活によって、仕事が成り立っている。暮らしが成り立っている。この共同生活を円滑(えんかつ)に進めるためには、いろいろの心くばりが必要だけれども、なかでも大事なことは、おたがいにまわりの人の長所と欠点とを、素直な心でよく理解しておくということである。 . . . 本文を読む

ほんとうの心の力 《 絶対的な積極――中村天風 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
時によると、積極精神というのは、何か強気な気持ちでという意味にとられて、がむしゃらに強がったり、強情はって頑張るということがそうだと思っている人が多くないですか? こういうのも、もちろん積極精神の一部だと言えないこともないけれど、これはあくまでも消極に相対しているものです。だから、「相対的な積極」なんであります。 . . . 本文を読む

こころのチキンスープ 《 美は永遠——ルノアール 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
ルノアールが晩年の10年間、家にこもりがちだったときも、マティスは毎日のようにやってきた。ルノアールはは関節炎でほとんど半身不随になっていたが、それでもひたすら絵を描き続けた。 . . . 本文を読む

潜在意識が働く 《 頭の中で数式が動く――南部陽一郎 》

2024-05-26 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
少年時代、自作ラジオで野球中継が聞けたことに感激。「基礎の方程式さえ知っていれば何でもできる」と東京大で物理を学んだ。 . . . 本文を読む
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セレンディビティの予感 《 「モラル」と「道徳」の違い――出光佐三 》

2024-05-26 | 04-歴史・文化・社会
日本にやってきて8年後の1972年4月17日、私は、出光興産本社で出光佐三(いでみつさぞう)氏と対談することになった。(中略)対談のテーマは、「道徳」や「美学」だった。日本の道徳や美学に関心を持っていたとはいえ、30代前半で、日本のことをほとんど知らなかった私は、この対談を通じて、それまで抱いていた「道徳」や「美学」に対するイメージを大きく覆される思いがしたものである。というのも、「道徳」という言葉は、英語で「モラル」という言葉に訳されていたからだ。 . . . 本文を読む

般若心経 《 “海暮れて鴨の声ほのかに白し”――松原泰道 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
俳匠の北山河(きたさんが)氏(1958年没)は、娘さんのさゆりさんや、氏が率いる大樹社の同人とともに、昭和24年から、氏が没する同33年の暮れまで毎月1回、大阪拘置所などで死刑囚に俳句を教えたユニークな俳人です。北氏は、死刑囚が処刑されるまでに、俳句によって新しい人生を創造してから死なせたい、との切なる願いから、持病に苦しみながらも、彼らに俳句を教えずにはおれなかったのでしょう。 . . . 本文を読む

生きるための杖ことば 《 碧樹不曽凋――松原泰道 》

2024-05-26 | 03-自己・信念・努力
「清流無間断」の対句が「碧樹不曽凋」である。碧樹は一年を通じて緑葉を保つ松や杉の常緑樹を指す。碧樹不曽凋は、清流無間断とともに「活動するものは、つねに新鮮だ」との字義である。したがって「松樹千年翠(しょうじゅせんねんのみどり)」とともにめでたいことばである。 . . . 本文を読む