今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

昭和歌謡ベストテンDX「昭和の歌姫特集 50年代編」

2021年02月18日 | TV番組レビュー
 
 BS-TBSでの毎週木曜9時の歌番組ですが、今回は「昭和の歌姫特集 50年代編」というそそる特集。ベストテン自体は画像の通りですが、スタジオゲストは葛城ユキ、西島三重子、丸山圭子、麻倉未稀、サーカスという面々。それ以外の方々はVTR出演でした。

 この番組は毎回ランキングの根拠が不明なのですが、今回も10位の葛城ユキさんが最初に登場してそのままスタジオにいたので一番テレビに映るというおいしい役どころ。スタジオゲストはその場で生歌唱でしたが、葛城ユキさんは相変わらず物凄い声です。迫力ありますね。

 そして驚いたのは西島三重子さん。これまで声はすれども姿は見えずというか、私はデビュー曲の「のんだくれ」を当時FMのスタジオライブで聞いたことがあったのですが、テレビでは全然見たことなくて、ここ数年になってようやく歌唱シーンを見るようになりました。2回目かな? 「池上線」もずいぶん昔から知ってますが、生で聞くと歌はお上手ですね。いいものを見せて貰いました。

 丸山圭子さんは私はアルバム2枚持っておりまして、この曲も当時はよく聞きました。一番好きなのは「ひとり寝のララバイ」ですが、すごく声の表現力に幅があるというか「黄昏めもりい」というアルバムは大好きです。この方は当時もよくテレビで見ましたが、週刊誌の白黒グラビアで初めて見た時の衝撃は忘れられません。すらっとしてて「なんと美人なんだろう」と思いました。

 庄野真代さんはVTR出演でしたが、私はアルバム4枚持っておりまして、かなりのファンです。これはいつの映像なのでしょうか。割と最近のような気がしますが。

 サーカスについては、叶正子さんが元アイドルだったという話になってましたが、「ピーマン」というのはアイドルだったのでしょうか??? 私はポプコン系の人だと思ってました。「部屋を出て下さい」は凄く好きですけど、CD出てないのかなあ。あれも声を聞くとまさしく叶さんですよね。

 そして、我らが尾崎亜美さんは4位。なぜ4位なのかはわかりませんが、歌唱映像は前にやってた「LIVE ON! うた好きショータイム」でのスタジオライブでした。これはよく覚えているというか、実は観覧募集に当選してこの時あの場にいて生で見てたので、あの時の感激が蘇ってきました。1コーラスだけだったのは残念ですが、亜美さんに限らずあの番組の歌唱映像をうまく使うと、この「昭和歌謡ベストテンDX」も結構盛り上がるような気はします。

 ということで、VTR出演もありとはいえやはり生歌唱の歌番組は楽しいです。セットが簡素なのでそんなに予算はかかってない気がしますから、こういう企画は増やしていただきたいと願う次第です。結構楽しめました。

プチブレイクの対義語とは

2021年02月17日 | 日記・雑記・ただの戯言
 私の場合、ちょっと流行ってる気がするものについては、すぐ「プチブレイク」という表現を使います。かのみうらじゅん氏は「笑っていいとも」に出た際、「今は仏像ブームですから。」と言って、タモリさんに「仏像がブームになってるんですか?」と聞かれたら「いや、マイブームです。」と答えたとか。それが「マイブーム」という言葉が流行るきっかけだったと言われています。

 同じように「○○がブレイクしている」と言って、「ブレイクしてるの?」と問われれば「まあプチブレイクで」という事にできる便利な言葉です。

 そもそも「ブレイク」という言葉も色々な意味があってよくわからないままに使われてますが、コーヒーブレイクっても別にコーヒーが流行ってるわけではなかろうにと。(当たり前)

 10数年前に、ある男性誌の発刊のイベントがあって、多分「ブレイクする男の…」とかいうのがキャッチコピーの雑誌だったのでしょう。その時に「これからブレイクする男とはどういうタイプか?」と聞かれたゲストの佐藤江梨子が「そうですね。まず年収1千5百万以上で」と言ったら、他のゲストは一斉に「そりゃもうブレイクしてるよ!」と突っ込んだとか。

 また、6年ほど前でしょうか、「問題のあるレストラン」というドラマがありました。坂元裕二脚本、真木よう子主演のレストランを舞台にした話。その開業準備で、従業員同士での隠語を打ち合わせる場面がありました。すなわち店内で「オシッコしてくる。」なんて言いにくいわけで、その場合は「プチブレイクしてきます。」にしようと。するとある女性が「じゃあ、大きい方の時は『メガヒット』ですか?」と突っ込んで、あれは名場面でした。さすが坂元作品。

 ということで、プチブレイクの対義語はメガヒットになるかというとそういうわけでもなく、まったくヒットしないということが対義語になるのでしょうか。ただ、プチがフランス語でブレイクは英語だから、そもそもその言葉自体無理があるでしょうと思ったけど、それをいうと大ヒット、小ヒットも日本語と英語の組み合わせですね。

 色々考えるとだんだんわからなくなります。ということで、私はこの辺でメガヒットに行ってきます(?)。

映画「日本侠客伝」

2021年02月16日 | 映画
 日本映画専門チャンネルでやってました。ご存じ高倉健主演の人気シリーズだそうですが、私は初めて見ました。ヤクザ映画というと私は「仁義なき戦い」を思い出しますので、これは任侠ものということでしょう。「仁義なき戦い」の登場人物は、自分では任侠に生きると口ではいうかもしれませんが、まったくそうではありませんし。

 今回の映画では、健さんはやっぱりかっこいいし、長門裕之と津川雅彦の両方が出てたり、ミヤコ蝶々がいい味を出してたり、長門裕之の恋人役が南田洋子だったりで、色々楽しめました。この映画は1964年の作品ですが、このお二人が結婚したのは1961年だそうで当時も「夫婦で出てる」と話題になったのでしょうね。

 今ではお二人とも亡くなってしまったので、「南田ヨーコは長門の嫁さん~♪」という替え歌は若い人には通じなくなってしまいました。映画としてはまずまず面白かったのですが、シリーズは11作あるそうです。相当な人気だったのですね。私は1作だけでお腹いっぱいです。もっと楽しいのがいいなあ。

大河ドラマ「青天を衝け」始まりました

2021年02月15日 | ドラマレビュー
 昨日から始まりました。主役は渋沢栄一の大河ドラマです。当方幕末オタクですので、期待して見ました。大河ドラマを期待して見ると、初回では大体キャストとか脚本で「ん?」と思うところがあるのですが、今回は事前のワクワクした感じはそのまま楽しめました。

 今回はキャストも絶妙で、一番のヒットは竹中直人の水戸斉昭。事前の予告番組によると、かなり役に入り込んで熱くなってるとか。それをなんとかいなしてるのが藤田東湖役の渡辺いっけいだそうで、そういう撮影現場も想像すると楽しいです。老中安倍正弘役の大谷亮平も妙にちょんまげが似合うので、堅物で切れ者の雰囲気が出ててはまり役の予感がします。

 幕末の人物も、龍馬だったり西郷どんだったり岩崎弥太郎は家が貧しかったり、身分の苦悩をバネにしてのし上がる感はあるのですが、渋沢栄一は当時としては裕福な家柄だったのですね。そこは異色の話といえるかもしれません。

 当方幕末オタクとはいえ掘れば掘るほど知らない事も出てきて、実際一橋家や水戸家の詳細は知りません。なおかつ、渋沢栄一が京都で慶喜の家臣にして欲しいと直談判したのが史実というのも知らなかったし、高島秋帆が捕らわれてたというのも知らなかったし、平岡円四郎がどういう人だったかも知りません。

 そして渋沢成一郎が高良健吾ということは、彰義隊や振武軍の話も当然出ると思われ、水戸藩の武田耕雲斎がいるということは、天狗党の乱も描かれる期待もあって、その辺に注目されるのを期待します。

 ちなみに「彰義隊」も「天狗争乱」も吉村昭先生の小説にありますので、興味を持った人がそれで深堀して貰うようになることを期待します。これに「桜田門外ノ変」も加えれば、吉村先生の決起部隊の逃避行ものは極められます。上級者はこれに「長英逃亡」を加えると、悪夢にうなされることは確実。ちなみに、「江戸のいちばん長い日」という本は昨年読みましたが、彰義隊に関しての入門書としてはすごくわかりやすいです。これを読んでおくと、今回の大河ドラマが200%楽しめるのも確実。

 とにかく、今回の大河は初回視聴率も良かったようで、それは「麒麟がくる」の終盤の勢いのおかげとは思いますが、幕末ものに脚光が当たるのは喜ばしい限りです。キャッホランラン。

ウルトラセブン4Kリマスターですって

2021年02月14日 | TV番組レビュー
 4Kというと、キツイ、キタナイ、クライ、クサイというボケはおいといて、BS4Kにて「ウルトラセブン4Kリマスター版」というのを発見。「どうせ我が家は4K見れないし」と思ったら、あら不思議ちゃんと録画できました。

 年末にCATVのチューナーを入れ替えたので、一応番組は見られるんですね。テレビは4K対応じゃないので画質は普通なのでしょうが、セブンの紹介場面によるとHD画質と4K画質はこんなに違うそうです。

 なんか衣類の洗剤のCMで「まぶしい白さ!」という感じに似てますが、確かに見てみたら画質は良いような気がしました。どうせなら「怪奇大作戦」とか「恐怖劇場アンバランス」も4Kリマスターにして貰えませんでしょうか。

 いやいや、そこはNHKだからやはり「プリンプリン物語」と「レッツゴーヤング」をすべて4Kリマスターにて再放送することを希望します。あるいは、過去の紅白歌合戦をすべて4Kリマスターにして順番に放送するとかもいいなあ。長年受信料払ってるのに、なんも恩恵がないような気がします。まったく。

94分で渋沢栄一の人生を極めました>ドラマ「雲を翔びこせ」

2021年02月13日 | ドラマレビュー

 今日TBSチャンネルで放送してました。「雲を翔びこせ」とは、1978年9月に放送された渋沢栄一の生涯を描いたドラマ。渋沢栄一役が西田敏行で、ナレーションが渥美清ということで当時は話題になったようです。

 何しろ渋沢栄一役が西田敏行で、渋沢成一郎が武田鉄矢なので、一緒に見ていた妻に「これが吉沢亮、こっちが高良健吾」と解説してました。番組サイトによると「“近代日本、明治を作ったのは、薩長土肥の侍たちだけではなかった”。本作の主人公・澁澤榮一も武蔵国の農家出身だ。単なる偉人伝ではなく、澁澤榮一という一人の青年の人間形成の過程を追う。決して天才肌の男ではなかった榮一が、試行錯誤を繰り返しながら、自分の生きる道を探り当てていく姿と、それを取り巻く青春の群像を描く。」というもの。

 出演者は、主人公・澁澤榮一役の西田敏行をはじめ、武田鉄矢、柴俊夫、Char、川崎麻世など。なんか、「仕事を選びなはれ」という感じがする人もいますが、そういう時代だったのでしょう。

 今回のドラマでは、そもそもの生まれが埼玉の百姓という紹介から尊王攘夷思想に染まったものの一橋慶喜の家臣になったのでその後幕臣となり、大政奉還の頃はフランスにいて帰国したら慶喜は既に駿河にいたという超高速の展開でした。フランス万博の場面はロケもなかったので、海外の様子は一切なし。

 そして明治新政府に取り立てられたものの、考えの違いから辞職して民間での経済活動に、という展開。大河ドラマの1年を94分で描くという、まさにTBSによるNHK大河ドラマつぶしの企画だったのかも。

 以前、久米宏のTVスクランブルという番組で、新年にその年の大河ドラマのあらすじを全部やってしまうという企画がありました。「こんなにつまんない話だから見なくてもいいですよ」と。

 考えてみれば、TVスクランブルはそのものズバリの大河ドラマの裏番組ですので、こういう企画をやりたくなる気持ちはわかります。当時私は毎週TVスクランブルを見てたので、この頃は大河ドラマで何をやってるかもまったく知りませんでした。

 ちなみにこの時にTVスクランブルで潰しにかかった大河ドラマは「春の波濤」。見てないのでドラマとしての評価はわかりませんが、確かに主役とか周辺人物のことを考えると、この内容で盛り上げるのは難しかったでしょうね、たしかに評判は良くなかったようですし。

 それで、今回の「雲を翔びこせ」というドラマは、気づいたときには30分くらい過ぎてて序盤の登場人物はまったく見てません。charは既に出番が終わってました。なんにしても、1時間ちょっとで渋沢の生涯をすべて把握できたという。(なのか?)


大河ドラマの主役にできるような幕末・維新の人物

2021年02月12日 | 日記・雑記・ただの戯言
 今回の大河ドラマは渋沢栄一の話ですが、幕末や維新の人物ではこれまで大体同じような人が取り上げられてきました。坂本龍馬、西郷隆盛、勝海舟、徳川慶喜、新撰組、など。

 異色なところでいうと1977年の花神は大村益次郎で、2013年の「八重の桜」の新島八重も珍しいといえばそうだし、2015年の「花燃ゆ」は吉田松陰の妹の杉文だったわけで、なんでそんな地味な人のドラマを作ったのかわかりませんが、やはりヒットしなかったです。

 個人的には山岡鉄舟に興味がありますが、1年間もたせるほどの話題はないかも。あとは清河八郎も面白いのですが、知名度もなければ最後も悲惨なので人気は出そうになし。

 そこそこ知名度があって、目に見えた功績があってというのはなかなかいませんね。幕末から維新にかけてもっとも表舞台に出たというと、維新後は伊藤博文がそうなのですが、この人を主役にした小説は読んだことなし、ドラマにもなってないような。多分つまらないのでしょうね。岩倉具視もドラマにはよく登場しますが、主役のドラマはないですね。

 板垣退助なんてのも大河ドラマにするには物足らないし、山内容堂も島津久光もつまらんと。ダーティーな感じだと、桜田門外の変の指揮官の関鉄之助というのもありますが、ますます知名度は低いでしょう。

 彰義隊の流れも興味ありますが、あれも最後が悲惨なので悲しすぎ、天狗党の乱はどうだろうというと、余計厳しそうな。

 そうなると、1年持たせるくらいの話題もあってドラマにもできそうなのは榎本武揚くらいかも。とはいえ、その前に勝海舟先生をもう一度取り上げて欲しい気もします。

 幕末よりは結構前だけど、伊能忠敬っていうのも面白そう。もうちょっとあとだと間宮林蔵という手もあります。そういえば緒方洪庵と、彼を取り巻く人たちっていうのも面白いかもしれませんね。それこそお弟子さんは多いですし。

 それをいうなら、松本良順、高松凌雲、高木兼寛など、激動の時代を生きたお医者さんもいますね。ん~、やろうと思えばできそうな。ま、最大の裏技というと「獅子の時代」のように、まったく架空の人物を主役にドラマ作るということですが。

大河ドラマ「青天を衝け」には期待してます

2021年02月11日 | 日記・雑記・ただの戯言
 新しい大河ドラマ「青天を衝け」が始まります。通常の場合は12月の半ばで大河が終わるので、年末年始は次のドラマの予告が活発なのですが、何しろ先週まで「麒麟がきた」をやってたので、ここ数日ようやく予告を見るようになりました。

 私は幕末オタクなので当然興味はあるのですが、取り上げる人物が絶妙な事と、結構キャストが面白そうなので凄く期待してます。

 幕末ものの小説は色々読んでますが、渋沢栄一という人はほとんど出てきません。それもそのはずで、江戸末期には一応幕臣ではあったものの大政奉還の頃は徳川昭武とともにパリ万博に参加してたのですね。

 前に吉村昭先生の「彰義隊」を読んだ時に、渋沢成一郎の名前を見て「そういえば、渋沢栄一ってどんな人だっけ?」と思ったのですが、そのまま今までちゃんと調べないままでした。

 今は今回の大河の予習として「江戸のいちばん長い日 彰義隊始末記」を読んでますが、彰義隊のあれやこれやは凄く気になるので、今回のドラマでも当然取り上げられると思いそこも期待してます。ちなみに彰義隊の頭取であった渋沢成一郎は、今回のドラマでは高良健吾が演じてます。

 他のキャストでは、和久井映見も橋本愛も結構好きだし、水戸斉昭を演じる竹中直人も凄く楽しみ。最近の番組予告では、藤田東湖を演じる渡辺いっけいが竹中直人の演技が熱すぎるという話もしていたので、余計期待してしまいます。あとは小林薫も好きだし、井伊直弼の岸谷五朗、橋本左内が小池徹平などというあたりも凄く気になります。

 水戸藩では武田耕雲斎も出てくるのですが、天狗党の乱も取り上げられるでしょうか。そこまですると盛りだくさんになり過ぎですか。

 番組紹介を見てると、渋沢の生家を再現する広大なオープンセットを作ったそうで、借り上げた土地を本物の畑にしてしまったとか。高良健吾が「端から端まで歩くと10分くらいはかかるかも。」と言ってたので、もうほとんどテーマパークのようなレベル。そういうのを聞いただけでも胸がときめきます。

 幕末ものはウケないと言われたりしますが、「西郷どん」は原作があれだったし「花燃ゆ」は無名の人物を無理やり主役にしたという事情がありましたから、今回は違うということを祈ります。今のところ期待しかないのですが、このまま1年夢を見せてもらうことを願います。ああ、楽しみだ楽しみだ。

大河ドラマ「麒麟がくる」終わりました

2021年02月10日 | ドラマレビュー
 7日で最終回でした。当方幕末推しで戦国ものは特に興味がないのですが、今回はヤング明智光秀にも焦点を当てた異色の作品ということで見てみました。

 今回は初回から最終回まで全部見ました。感想としては、まずまず面白かったです。そもそも戦国もののどこが好きでないかというと、史料が残っていない部分が多いので話をいくらでも盛れる、今言われている定説が実は違うかも、作者によって人物のキャラクターが違い過ぎる、などなど。実際はその辺の自由度で、メリットデメリット両方あるとは思うのですが、大河を毎回見てるような人は歴史にも詳しくて多分うるさいと思うので、あんまりとんでもない話にはできなかろうと。

 実は一昨年の新年に、実家に帰省した際に丸岡城を見に行ったことがあって、そこで翌年の大河が明智光秀が主役であることを知りました。光秀が一時越前朝倉氏のもとにいたことがあったので、舞台になるかもということで福井では期待してたのでしょうね。そんなこともあって、ちょっと興味が湧いたと。

 なにしろ光秀というと、本能寺の変で信長を討ち取った直後に自分も討ち死にしてしまった人で悪役の面も多いですから、その辺をどう描くかというのが注目だったわけですが、話の流れとしてはよくできてたと思います。

 私のイメージでは、信長とは戦国時代の革命児で、戦のやり方を一新させ、狩りも馬も天下一品の天才で、向かうところ敵なし、家臣のモチベーションも高かったということだったのですが、実際思うほど勝ちっぱなしではなかったのがわかりましたし、その強引な手法に反発する人も多かったであろうのが終盤ジワジワ伝わってきましたので、その辺の持っていき方が絶妙だったと。

 ただ、やはり世間でも言われているように、駒、東庵先生、伊呂波太夫、菊丸など、架空のキャラクターに重要な役割を負わせすぎた感はあります。なによりマチャアキを見ると、いつワイングラスを乗せたテーブルクロスをグイッと引いて、「星三つです!」と言い出すかと思ってしまったので。

 この時代のことではまだ不明な点があって、信長の正室の帰蝶もそう。「国盗り物語」では「濃姫」とされていましたが、その呼び名もはっきりしない様子。おまけに「国盗り物語」の本能寺の変のシーンでは、高橋英樹扮する信長と一緒になぎなたを振るって戦ってたのですが、あれはお芝居でよく描かれるシーンにあるだけで、史実によるとあの場にはいなかったようですね。

 あのシーンは妙に印象に残ってるのですが、何がどうかというと、松坂慶子が演じた濃姫の死体の演技が下手すぎると父がやたらとぼやいてたこと。確かに閉じた瞼がピクピク動いてたし。ただ、火を放った現場からあんなにきれいな姿で発見される事自体がおかしいので、本来怒るべきなのはそこでしょうけど。

 ということで、なかなか難しいテーマを扱った作品にしては力作だったと評価し、制作陣とキャストの皆さんにはアッパレを差し上げます。麒麟はこなかったけどダーウィンが来たというオチは、多分3千人くらいが書いてると思うので私は言いません。←言うてるやんけ!

英国SFドラマ「宇宙戦争」(ネタバレあり)

2021年02月09日 | ドラマレビュー

 そもそも「宇宙戦争」というのは、イギリスの作家H・G・ウェルズが1898年に発表したSF小説で古典的な名作と言われています。あの、イングリッシュ・アドベンチャーで有名なオーソン・ウェルズがこれをラジオドラマ化した際には、本当に宇宙人が攻めてきたニュースかと思った人がパニックを起こしたというまことしやかな話もあるくらい。

 私はというと、スピルバーグが監督でトム・クルーズが主演した2005年の映画を昨年見たばかり。この映画自体は公開当時あまり評判はよくなかったように思いますが、私は結構楽しんで見ました。

 それで、今回WOWOWでドラマ版が放送されるというので見てみました。番組サイトによると、「H・G・ウェルズの古典SF小説を約12億円の製作費を投じて映像化した英国ドラマ。20世紀初頭のイギリスを舞台に、襲来した火星人と人類との戦いを描く。」というもの。

 トム・クルーズの映画は舞台が現代のアメリカでしたが、今回のドラマは日露戦争の話題が出てきたくらいなので、原作に近い時代でしょうか。スマホもパソコンも無い時代ですから、原作を再現するならその方がやりやすいでしょう。

 あちこちで海外ドラマの評判を聞くにつけ、日本のドラマとどこが違うかと思って色々見てますが、確かに面白いし映像も良いのはあります。ここ何年かでは、「戦争と平和」「Uボート ザ・シリーズ 深海の狼」「レ・ミゼラブル」「エクソシスト」など見ましたが、実際に演出も映像も脚本も、もちろん役者さんもいいです。見てると別世界に行ける気がするので、そこは我が国の地上波のお手軽なドラマとは違いますね。WOWOWのドラマがかろうじて対抗できるくらいでしょうか。

 それで、今回のドラマ版「宇宙戦争」ですが、途中までは楽しんで見ました。得体のしれない怪物が襲ってきて街中がパニックになる感じは結構怖かったし、そこに主人公たちの不倫略奪愛が絡んだり、新聞社の報じ方の問題もあったり、全4話ですがとりあえずは止まらなくなりました。

 が、終盤に行くにしたがって「なんかなぁ…」と。特に最後は「へ? これで終わり?」という事でありましたので、もしかして原作に忠実なのかもしれませんが私はそれを読んでませんし。

 とはいえ、まずまず楽しめましたので、これを作った方々については評価します。希望としては、もうちょっとお色気シーンが欲しかったり。←こればっか。