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94分で渋沢栄一の人生を極めました>ドラマ「雲を翔びこせ」

2021年02月13日 | ドラマレビュー

 今日TBSチャンネルで放送してました。「雲を翔びこせ」とは、1978年9月に放送された渋沢栄一の生涯を描いたドラマ。渋沢栄一役が西田敏行で、ナレーションが渥美清ということで当時は話題になったようです。

 何しろ渋沢栄一役が西田敏行で、渋沢成一郎が武田鉄矢なので、一緒に見ていた妻に「これが吉沢亮、こっちが高良健吾」と解説してました。番組サイトによると「“近代日本、明治を作ったのは、薩長土肥の侍たちだけではなかった”。本作の主人公・澁澤榮一も武蔵国の農家出身だ。単なる偉人伝ではなく、澁澤榮一という一人の青年の人間形成の過程を追う。決して天才肌の男ではなかった榮一が、試行錯誤を繰り返しながら、自分の生きる道を探り当てていく姿と、それを取り巻く青春の群像を描く。」というもの。

 出演者は、主人公・澁澤榮一役の西田敏行をはじめ、武田鉄矢、柴俊夫、Char、川崎麻世など。なんか、「仕事を選びなはれ」という感じがする人もいますが、そういう時代だったのでしょう。

 今回のドラマでは、そもそもの生まれが埼玉の百姓という紹介から尊王攘夷思想に染まったものの一橋慶喜の家臣になったのでその後幕臣となり、大政奉還の頃はフランスにいて帰国したら慶喜は既に駿河にいたという超高速の展開でした。フランス万博の場面はロケもなかったので、海外の様子は一切なし。

 そして明治新政府に取り立てられたものの、考えの違いから辞職して民間での経済活動に、という展開。大河ドラマの1年を94分で描くという、まさにTBSによるNHK大河ドラマつぶしの企画だったのかも。

 以前、久米宏のTVスクランブルという番組で、新年にその年の大河ドラマのあらすじを全部やってしまうという企画がありました。「こんなにつまんない話だから見なくてもいいですよ」と。

 考えてみれば、TVスクランブルはそのものズバリの大河ドラマの裏番組ですので、こういう企画をやりたくなる気持ちはわかります。当時私は毎週TVスクランブルを見てたので、この頃は大河ドラマで何をやってるかもまったく知りませんでした。

 ちなみにこの時にTVスクランブルで潰しにかかった大河ドラマは「春の波濤」。見てないのでドラマとしての評価はわかりませんが、確かに主役とか周辺人物のことを考えると、この内容で盛り上げるのは難しかったでしょうね、たしかに評判は良くなかったようですし。

 それで、今回の「雲を翔びこせ」というドラマは、気づいたときには30分くらい過ぎてて序盤の登場人物はまったく見てません。charは既に出番が終わってました。なんにしても、1時間ちょっとで渋沢の生涯をすべて把握できたという。(なのか?)