駅ピアノというのがあります。私はBSの番組で見たのですが、駅や空港にピアノを置いて弾きたい人が自由に演奏する姿を定点カメラで撮影したものです。何回かテレビで見ましたが、まぁテレビで放送するくらいですからどれも素晴らしく上手いと。
それがテレビの中の事だけかと思ってたら、最近リアルに駅ピアノを置いてある場面に遭遇しました。期間限定だったようですが、ちょうど通りかかったのが始まった日だったので何事かと遠巻きに眺める人が数名。
結構人通りの多い駅の構内なのでかなりザワザワしてたのですが、ああやって聞くとピアノはやはり音が大きいですね。一般の人が手を出しづらかったと見えて最初に通りかかったときは誰も弾いてなかったのですが、しばらくしてまた戻ったらピアノの隣にいた係員らしい男性が弾いてました。が、それが「英雄ポロネーズ」。それもほぼ完璧な演奏だったので、終わった時は拍手喝采。たまたまでしたがいいもの見せて貰いました。
しかし、あんな風に凄い演奏をされたら次にはなかなか弾けないですよね。その駅はすぐ横に音大があるので、この企画もその係員もその関係の人だったのかも。
で、これの応用として「駅ギター」があったとしたらどうだろうかと考えたのですが、私だったら弾けないなぁ。何よりこういう場合はクラシックギターというかガットギターを置くことになるかと思いますが、私はクラシック弾けないし。
また、スチール弦のアコギだったとしても、ソロギターというのは凄く難しくて私は大の苦手。あるいはそれがエレキギターで、フルアコだったりしたらジョー・パスみたいに一人で弾けばかっこいいかもしれませんが、そういうのもまったくできません。
となると、アコギが置いてあったとしても人に聞かせるとなると弾き語りしかないです。が、ギターだけじゃなくて歌まで必要になるということでさらにハードルが上がります。おまけにギターってピアノに比べると音が小さいので、そういう場所での演奏は適さないと。
それとピアノはどれも鍵盤の大きさ同じですけど、ギターはスケールも違えばネックの太さ、幅、弦高、弦の太さなどそれぞれ好みがあるので、他人のギターって弾きにくいんですよね。ま、ピアノもそれぞれ個体差はあるんでしょうけど、ギターとはそこは大きな違いだろうと。
ということで、全力で駅ギターを否定させていただきました。もし「駅トランペット」があって「誰が一番下手か」ということであれば自信はあります。ほとんど音出ないし。