時代劇専門チャンネルで「てなもんや三度笠」を放送してて、その神回と言われるのを見ました。(個人的にはドラマを取り上げていちいち「神回」というのは嫌いなのですが) てなもんやは先日映画版を見たらそのセリフのテンポと面白さに魅せられ、すっかり気に入ってしまった次第です。
今回放送されたのは第254話「花の御殿山」と第255話「上野の戦争」。てなもんやは渡世人あんかけの時次郎が主役ですので江戸時代には違いないのですが、いつ頃の話やらと思ってたら「上野の戦争」ということは彰義隊の話なわけで、幕末オタクの私としては見ねばならんと。
放送はもちろん白黒で、ホールでの公開放送で一発録り。今回見ても藤田まことさんと白木みのるさんのコンビは抜群のノリ。そこに映画版にはいなかった財津一郎先生も出てきて、奇声を発しながら妙な立ち回りやるので面白いのなんのと。
で、これらの回は官軍と彰義隊の戦争に至る話なので一応ストーリーもあって、なんと山岡鉄太郎役で里見浩太朗さんが出てました。なんかそこだけちゃんとした時代劇の感じ。益満休之助は玉川良一さんで、まぁ色んな人が出てるなぁと。そしてお姫様役は野川由美子さんでした。まだ二十歳ちょっとくらいだったわけで、画面が白黒だったのが残念でした。相当可愛かっただろうと。
話は両方面白かったですが、彰義隊は全滅というか敗走して散り散りになるわけで、時次郎と珍念は彰義隊側ですから、最後はちょっとホロリとしてしまいます。神回と言われるのは、生放送一発録りで相当な火薬を使用して迫力があったということですが、この番組の魅力はそういうところではないような。
で、最後の次回予告ではまた違う展開になるという話だったので、長い放送期間であちこちリセットして時代も地域も飛び回る話だったようです。そりゃ明治になれば渡世人の話はできませんしね。
時代劇専門チャンネルでの放送は9月だけだったようで来月はないんですね。放送されたのは全部録画しておけばよかったと思ってもそれは後の祭り。まぁまたいつか放送されたら見てみます。それにしてもあのコンビは絶品!