08月01日 大阪NHKNEWSWEB
来年3月のリニューアルオープンに向けて大規模改修が行われている大阪市立美術館は、本体部分の工事が完了しました。
無料で入場できるエリアを増やすなど、立ち寄りやすい空間作りが進められています。
大阪・天王寺区にある大阪市立美術館は、おととし9月から、総費用およそ104億円をかけて、1936年の開館以来、初めてとなる大規模な改修が行われていて、先月(7月)、本体部分の工事が完了しました。
建物は、国の登録有形文化財となっているため、改修は建物内部が中心で、このうち1階・中央ホールは、老朽化したシャンデリアが撤去され、2階部分まで吹き抜けの開放的な空間となりました。
中央ホールから地下1階に向かうルートには、新たにエスカレーターが設置され、建物裏側には、日本庭園を望めるテラスが設けられました。
これらは、いずれも無料で利用できるということです。
また、有料の展示エリアでは、▽国内最大級となる高さ5.5メートル、幅13メートルほどのケースを設置して、大型の掛け軸などを展示できるようにしたほか、▽照明などの設備が一新されました。
内藤栄館長は「開放感のある“ひらかれた美術館”を目指して改修を行っていて、美術館に足を踏み入れる機会があまりなかったという人も、日常的に立ち寄れる場所にしていきたい」と話しています。
今後は別の場所で保管していた収蔵品の搬入などを行い、来年3月1日にリニューアルオープンすることにしています。