2024/08/02 読売新聞オンライン
銅板がふき替えられ、庁舎に再設置された「道庁赤れんが庁舎」の「八角塔」(1日、札幌市中央区で)
改修工事中の国重要文化財「道庁赤れんが庁舎」(札幌市中央区)で1日、シンボルの「八角塔」の屋根が2年ぶりに再設置され、ふき替えられた真新しい銅板が、鮮やかな赤褐色の輝きを見せた。庁舎全体は、作業用足場の解体が終わる今冬にも見られるようになる。
屋根は高さ6・5メートル、幅8メートル、重さは約22・5トン。庁舎から外された2022年8月当時は銅の経年変化により、なじみ深い緑青色だった。
この日は早朝に作業が行われ、クレーンがゆっくりと屋根をつり上げていき、位置を調整して無事に設置を終えた。作業を見守った千葉県の40代の主婦は「本当の姿はこうなんだと感動した」と笑顔だった。
赤れんが庁舎は、飲食スペースなども設けられ、来年7月に改装オープンする。