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天皇の「ひじつき」 正倉院宝物「紫地鳳形錦御軾」を再現

2024年08月01日 | ニュース

07月31日

奈良市にある正倉院の宝物で、聖武天皇が身の回りで使っていたとされる「ひじつき」が当時の材料や技法で再現されました。

奈良市にある宮内庁正倉院事務所は、正倉院の宝物を当時の技法などを用いて再現する取り組みを続けています。

今回、再現されたのは「紫地鳳形錦御軾(むらさきじおおとりがた・にしきのおんしょく)」という聖武天皇が使っていたとされる「ひじつき」で、高さが20センチ、長さがおよそ80センチ、幅が25センチあります。

表面の絹織物は、ペルシアやローマで使われていた葡萄唐草文(ぶどうからくさもん)と中国の鳳凰(ほうおう)の文様が組み合わされた国際色豊かな装飾があしらわれ、今回の模造品製作には、平成15年に再現された絹織物の一部を利用したということです。

また、芯の部分はマコモという植物の葉や茎を編んで作ったむしろを蛇腹状に重ねて束ねてそれを畳表で巻いて長方形に仕上げました。

さらに、腕を置く部分は薄く広げた真綿を重ねてクッション性を出すなど忠実に再現されています。

宮内庁正倉院事務所保存課の田中陽子 整理室長は「材料や技術については全国各地の方に協力いただきました。形状、寸法、色合ともに当時のように再現できうれしく思っています」と話していました。

再現された模造品は、ことし秋に奈良国立博物館で開かれる正倉院展で宝物とともに展示されます。

 

 

 

 

 

 

 

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