06月19日 首都圏NHKNEWSWEB
首都直下地震による断水や停電で水が流せなくなるなどしてトイレが不足する事態に備えて、東京・品川区は水洗トイレを搭載した車「トイレトレーラー」を東京23区で初めて導入する方針を決めました。
品川区が導入を決めた「トイレトレーラー」は、断水や停電が続く被災地用に開発され、タンクから給水できる洋式の水洗トイレと太陽光発電を備えた車です。
1台で1200回から1500回、トイレを利用することができ、区によりますと全国の27の自治体がこの車両を導入しているということです。
ことし1月の能登半島地震では、断水や停電が続いた影響で水が流せなくなるなどしてトイレ不足が問題となる中、全国各地から派遣された「トイレトレーラー」が活躍しました。
品川区は大規模災害が発生した際に各自治体が導入した「トイレトレーラー」が、被災地に集結して支え合うことを目指して、1台を購入することを決めました。
区によりますと東京23区で導入するのは初めてで、車両の購入費用など3000万円余りを盛り込んだ補正予算案を今月27日に開会する区議会に提出する方針です。