06月19日 首都圏NHKNEWSWEB
去年、日本クレー射撃協会の元理事が神奈川県内の駐車場に止めた車の中に法令で認められている量を上回る800個以上の散弾銃の弾を保管した疑いがあることが捜査関係者への取材でわかり、警察は19日までに元理事を書類送検しました。
書類送検されたのは日本クレー射撃協会の70代の元理事で捜査関係者によりますと去年1月、神奈川県伊勢原市内の駐車場にとめた車の中に800個以上の散弾銃の弾を保管したとして火薬類取締法違反の疑いが持たれています。
法令では県知事が指定する、火薬庫などの安全な場所以外に弾を置いておく場合は800個までと定められています。
当時、伊勢原市内でクレー射撃の日本代表合宿が行われていて、捜査関係者によりますと元理事は経営する福島県内の銃砲店から弾を持ち出して車で運び、選手に販売するなどしていたとみられ調べに対し黙秘しているということです。
去年12月、日本クレー射撃協会の複数の関係者からの刑事告発を受けて神奈川県警が捜査を進めていました。
日本クレー射撃協会は元理事が火薬類取締法違反の疑いで書類送検されたことについて「誠に遺憾であります。このようなことが再び起こらぬよう、執行部の刷新など再発防止に取り組んで参ります」とするコメントを出しました。