半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

緊急事態宣言、出ましたね

2020年04月07日 | 自分の時間

 緊急事態宣言、出ましたね。

 私は東京でバリバリ働いていた30代前半頃までは、毎朝、日経新聞を読み、また最新経済ニュースを必ず頭に入れて動いていましたが、農村仕事をするようになって「必要な情報は勝手に入ってくる」という姿勢に変わりました。

 なので、新聞は止め、テレビやネットニュースなどはほとんど見なくなったのです。

 ところが、コロナは嫌が応でも情報が入ってきます。

 イタリア、スペイン、アメリカなど大変になっていく国が多いの中で、日本もこういった宣言をついに出すに至りました。

 安倍さんのマスク2枚支給に文句を言うテレビも多い一方で、あれは昔の蓮舫議員の「2番じゃ駄目なんですか?」と同じように、メディアが「一部の発言をとりあげた」ようで、実際には、その前後の文脈を読むと、きちんと紙マスクを大量に用意し、最優先の医療機関、そしてバスなど交通機関など、優先順位をつけて配布し、末端の国民には布マスクを2枚、という流れがあったようです。

 まっ、いつも思うのですが、為政者は誰からも批判される立場ではあるのですが、自分が同じ立場でどれだけスピーディーに適切な判断が出来るのか?と自問自答すれば、安倍さんを批判するメディアも多いですが、そういった声に耳を傾けている時間を例えばマスク作りなど、自分達でやれるべきことをやった方がよいのでは、と思います。

 もし、国民全体が布マスクを作っていれば、布マスク2枚を配布、なんてならなかったわけですし

 そういう我が家はそもそも紙マスクが切れたので、先週、布マスクを奥さんが作ってくれましたが、今週はキッチンペーパーで作ってみたら、すぐ破けてしまいました

 目下、色々、試している所です。

 とにかく「人類史に過去無かった異常事態」が訪れていて、過去の災害対策の規模と比較にならないほどのお金を各国政府が投入している緊急事態であることを考えれば、多少の細かな間違い、細かな予算の非効率な使い方があったとしても、大事を外さない事が一番重要、というのは、経営に携わったことがある人ならわかることだと思います。

 その1つが「緊急事態宣言」なわけですよね。

 結局、コロナについては「感染を広げない」「収束を待つ」のが真正面の戦い方なのですから、休みを小出しにせず、中国のように2週間、徹底的に室内にこもる、とやれば、それで感染はほとんど収まるわけですよね。

 でも、それは独裁国家、共産党支配だから出来ることで、個人や企業の活動を100%は制限せずに行こう、というのが日本の方針です。

 これが例えば戦時中であれば、「2週間分の食料は用意した。だから、海外からの出入り、そして全国民は屋外活動を一切禁止する」とすれば、良いわけです。

 そこまでドライにやってしまった方が、結果的な経済打撃は少ない、という合理判断が出来ます。

 ただ、今の時代はそこまでやれない。しかし、ニューヨークのようにはなりたくない、というのもあり、為政者にとっては本当にシビアな戦い、判断、そしてメディアコントールが大変な事態です。

 
 しかし、もともとのダイヤモンドプリンセス号から始まり、海外からの入国チェックが緩い割には、ここまで爆発的感染を防げていたのは、ひとえに日本人のモラルや習慣によると思います。

 冬は風邪やインフルエンザ対策、春は花粉症対策でマスクをする習慣が根付いていることが、マスクを日常では全くしない海外とまず大きな違いだという記事を読んで「なるほどな~」と思いました。

 熱帯国でも感染が広がっているコロナですから、もし、コロナが夏に入って来ていたら、マスクを着用している人がいない時期ですから、日本でも海外のように爆発的に広がっていたんじゃないかな、と思います。

 そして、東日本大震災の時もそうでしたが、パニックに陥らずに粛々と日常生活を続けられる国民性もある意味凄いな~と思います。
 
 それにしても、どんどん事態が深刻になってきています。というのは、ヒトという動物が誕生してからかつて1つの病原菌がこれほど世界に広まったことは無いからです。

 大きな話になりますが、そもそも、地球という限られた世界で1動物の種が70億人に達したことはありません。

 しかも過去のどの動物にも見られない繁殖スピードで増えています。

 そのためヒトに免疫がない微生物が出現すれば、瞬く間に広がるのは、世界中にその種がいるという事があります。

 また、都市部の人口過密はこれまた動物界ではありえないほどです。

 本来、食べ物に比例してその土地に住む動物の数は決まるのが自然界ですが、都市部は農村部から食べ物を運んでくることで、濃密な空間で暮らせるようになりました。

 国レベルで言えば、日本のような先進国は海外から輸入して生きています。

 グローバル化により、経済活動が劇的に大きくなった代わりに、過去無かった外来生物が入ってくるようになり、病原菌も広がる世界になってしまいました。

 そんな世界を作ってしまったヒトという種ですが、そもそもの生存基盤が脅かされるようになってしまいました。

 一昨年の西日本大豪雨、昨年の台風大災害、そして今年のコロナウイルス騒を考えると、「お金があっても安心して暮らせる世の中」ではなくなってしまったわけです。

 「生きる基盤=経済基盤」という図式が根底から崩れてしまったわけです。

 むしろ「生きる基盤=水、空気、食べ物、家」といった方が、強固な基盤なような気がします。そういう時代に戻った気がします。

 昔、「生存基盤原論」という話を高柳さんが学んだ、と言いますが、70年経って、時代の揺り戻しが来たんだな~と。

 他の生物を根絶やしにし、過去の石炭や石油を掘り返し、森林を燃やし、土を浪費し、水を汚し、地球環境を壊してきて、最後は病原菌に攻撃されている私達。

 今、生きる事がに精一杯の人も多いと思いますが、その中で、「もう、経済優先の生活はいいや」と思う人が東日本大震災の時より出てくる気がします。

 農村の世界に入って「いつか、昔の日本人の暮らしこそが、最高の生き方なんだと思える時代が来る」と信じて、「農村コーディネーター」という仕事を創って今までやってきましたが、改めて、そういった事を思う人も増えてくる気がします。

 そう思いつつ、現状で言えば、コロナで外に行けない子供達の事を思えば思うほど、子どもが「また学校休み何なのだよ、コロナは」と叫ぶ声を聞くと、私も含めた大人は子供達から見ればどうしようもない世界を作ってしまったな~と反省しきりです。

 今の所、身内に感染した人がいない事は有難いことですが、いずれにしろ、住むところがあって、食べ物があって、家族が元気に暮らせる。それ以上の幸せは無いと思うわけです。

 そう思う人が他にもいますよね?

 私もイベント稼業なので、今年の収入がどうなるかわからない清貧個人事業主ですが、幸い、食い物には困らずに生きていける仕事なので、何とか乗り越えていきたいと思います。

 世の働く人々、そして子育てをしているお母さん、外に出るなといってもそれも難しい人が沢山いるのが実態なわけですが、とにかく感染しないように、発症しないように、そして発症してもパニックにならないよう、なんとか乗り越えて参りましょう。

 日本は多分、海外の教訓を生かし、今回の緊急事態宣言をきちんと守る人の割合が多いはずで、この後、収束に向かうと信じています。

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