半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今日も草取り

2015年09月06日 | 農的体験・生活
今日も畑に行きました。

というのは、午前中に農家さんの取材が入ったためで、今週は1週間の内、7回は大栄方面(車で片道30分ほど)に来ていることになります

われながら凄いな~と思います。

さて、午前中の農家さんの取材が終わった後、一昨日も来た畑で草取りの途中。

これだけ来ていると、わずかずつでも草は無くなっていくもので、あの草だらけだった畑が、多少なりとも「おっ、頑張ったじゃないか」と言われるぐらいにはなったかも

ということで、今日は草がまだ残っている赤シソ周り、サツマイモのツルの下などの草取りました。



今一番盛り上がっているのはなんといっても空芯菜
ここ数日お天道様が出ていますが、雨があればそれだけ水を吸うので、なんだかんだ言って今の時期は天候がどうであろうと3日たつと葉っぱは伸びて収穫できる、という感じで凄い生命力です
鉄分もホウレン草の何杯かあるみたいですが、2ヶ月間、ほぼ毎日食っていると飽きますね。
最近は、炒め物ではなくおひたしにしていますが、やっぱり炒め物が一番合うようです



こちらはサツマイモ。
今日の午後、もう1度子ども達と来てサツマイモ掘りでもやろうかと思ったのですが、午後は雨がザーザー降ってきたので初掘りはお預け。
まあ、10月ぐらいが一番芋も太っているでしょうし、また今度の機会に


こちらは放任栽培(?)のアスパラガス。
ニョキニョキ伸びたのを放置していますが、これでいいのかな?


こちらはオクラ。相変らずお花がきれいですね
9月に入ると終盤戦になり、虫もかなり出てきています。
もう引っこ抜いちゃっても良い頃ですが、あと1~2週間は収穫しようかな?


そしてやっぱりニラのお花はとってもきれい
花心が無い私でも、「美しい~」と思えます。


ニラは芽が出たら切り落とさないと株が疲れちゃう、ということでしたが、花を咲かすときが一番エネルギーを使うので、もう時既に遅しだろうし、花がとってもきれいだから放っておこうっときめ、このままにしておきました

ただ、まだ脇からニョキニョキ芽が出ているのは摘みました。
するとこのような露がすぐに滴ってきました。


なめてみると無茶苦茶甘い
しかし、そのあと強烈な臭いが

ニンニクの芽もかくとすぐにこのような露が出てきて、なめると全く同じ甘さと強烈な臭いがするんです。

でも、ニラの方が甘いかな?

なんてことを思っていたら、夜のTV「鉄腕ダッシュ」で、ニラの平均糖度は10度でイチゴより甘いんだって

どうりで甘いと思った。

そういえば、以前、農家さんがニンニクも獣は食べると言っていて「生だとあんなに辛いのに、よく食べますね」と言ったら「だって、ニンニクは甘いんだよ。糖度が凄いんだから」といっていたのを思い出しました。

甘さ、旨味、そして強烈なアリシンに香り。
たんに甘いとか辛いだけじゃないから、ニンニクやニラは美味しいんですね~

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草取り畑

2015年09月04日 | 農的体験・生活
ちょくちょく畑で草ととったりしていますが、今日は2時間、ひたすら草を取りつづけました。

といっても、今年は初めて本格的に黒マルチを使いはじめたことと、マルチとマルチの間の畝間、つまり通路にはお隣の高柳さんの畑の残渣である菜種の脱穀したあとの柄をもらってきて敷き詰めたので、昨年のように半分が草だらけ。。。ということにはなりませんでした

とはいっても、2割ぐらいは草だらけでしたので、傍から見ると「相変らず草が出ている畑だな」と見られていたでしょうが

今年は高柳さんのところから有機肥料などを買って播いたり、通路に菜種の柄を敷き詰めたことで、全ての作物がすこぶる順調に育ったのですが、通路はスベリヒユが大量に群生しました。菜種の柄に種が混じっていたのかな?

それでもびっくりしたのが、草がひょいひょい抜けること

今まで、肥料はほとんどあげれず、せいぜい鶏糞や糠ぐらいだったのですが、菜種の柄を敷き詰めたところは、見事に土が出来上がっていて、雑草も「こんなに楽に抜けるのか」と驚嘆しました。


近くで見てみると、ほら、凄いでしょ?


草を刈るより抜く方が早いぐらいで、「土って凄いな~」と本当に思いながら草を抜いていました


ちなみに2時間で、山に捨てた草の量は、1.5m四方ぐらの山盛りに
写真じゃわかりにくいですが、凄い量だな~


そんな畑ですが、最近の長雨はまるで梅雨のようで、今頃になって、赤シソがグングン伸びて、豊作状態に
虫食いもほとんど出ず、とう立ちもしていないんです。この時期に珍しいですね。


こちらはニラの芽。ここ2~3週間、可愛らしい花が咲いています
種から増えたらいいな、と思っていたのですが、調べてみると、やはり株分けで増やすのが基本で、花を咲かすと株が疲れちゃうから、開花前に切り落とすのが普通らしいです。あらま


こちらはニンジン。
くそ暑い8月頭に播いたのですが、何とか7割ぐらいは芽が出ました
ただ、太陽熱マルチをやったはずなのに、草が。。。
でも土の中の種が発芽したというより、1種類の草が出ているので、恐らく周りにあった草の種が上から振り落ちたのでしょう。
太陽熱やっても、周りの草を取らないと意味が無いという教訓ですね


そして、絶好調なのが空芯菜


この8月下旬から今の時期は、多少虫食いも出ますが、空芯菜が入れ食いで食べれない状態です

7月下旬ぐらいから大変お世話になっている空芯菜。9月いっぱいぐらいまで何とか食べれるので、貴重な青物として頂いています。
まっ、多少飽きた感はありますけどね

そんな畑のあと、久々に神崎道の駅にいき寺田さんのむずびを購入
お疲れ一杯です



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NHKの解説スタジアム+勉強する意味

2015年09月03日 | 自分の時間
「知的格闘をもってでしか解決出来ない問題がある」

以前、読んだ本に書いてあった言葉で、このブログでも紹介したことがあります。

教育界では有名な国語教師「大村はまさん」とその教え子で大人になってから教授になった苅谷さんが、対談しながら「教えること」について、語り合っている面白い本でした。

その本の確か最後の方に、苅谷さんが書いていた勉強する目的について、書いていた言葉が、冒頭の言葉でした。

勉強する目的なんていうものは、自分を高めるためとか、世の中をよりよく理解するため、とか、本などから色々な知識や歴史を学んだりすることで人生を充実させるため、とか色々あるかと思いますが、心底、「これだ」と思ったものはありませんでした。

ただ、この「知的格闘をもってでしか解決出来ない問題がある」という言葉は「なるほど」と思わせるものでした。

原発事故以降、知り合いの知り合いに自費で野菜を送ったり、会社を辞めて放射能勉強会というのを開催してみたり、色々やってきましたが、結局、行き着いたところは「もっともっと勉強しなくてはならない」ということでした。

勉強しないと、世の中のことを学ばないと、議論も出来ない、問題さえ把握できない、問題の本質を見極める力が無ければ、どういったことをすれば良いか、といったことも浮かばない。

非力だと限界があり、どうにもならない。

ということで、とにかく、「大人こそ勉強すること」が大切だと思い、こつこつ勉強をしようと思ったのでした。


ここ数年は「経済格差問題」が深刻になってきていると思うし(経済的に標準以上の方、資産を持っている方はこの問題を体で感じられないからわからないと思いますが)、安保関連法案では安部さんのやり方に批判が集まってはいるものの、憲法9条改訂反対、といった声だけでは代替案ではないと思ってきましたし、果たして日本に軍隊を正式に認める必要があるのか?といったところも、個人の立場では反対だけど、自分が政治家だったら深く議論出来るほど自分が学び切れていないと思っていました。

その他に、体を壊してからは西洋医学に対する東洋医学、食べ物と体の関係ことを勉強して「なんで、こんな偏った情報しか広がらないのだろう?」とその社会構造に疑問をもったり。

普通に生きていると「世の中の既成事実とされたものに基づいた情報」しか入ってこないわけですから、1つ1つ自分で本当の事は何かを考えて探していかないと、世の中が分かってこないわけですよね。


そんな中、8月15日の深夜に放送されたNHKの「解説スタジアムスペシャル 戦後70年 日本の針路を考える」はとっても刺激になりました。

2時間と長かったので、録画を見たのですが、本当に無茶苦茶面白かった

NHKの各分野の解説員が集まって、自分の専門分野の知識を交えながら討論する番組なのですが、さすが知識も抱負、短く要点をまとめる話し方も上手く、民間の白熱あって中身なしの討論番組とは違って、無茶苦茶中身もありました。

特に第一部の「平和国家を考える」では、審議中の安保関連法案や今後の日本の役割など色々な意見が飛び交ったのですが、まず、中国・東アジア担当、ロシア担当、教育・沖縄・被爆者担当、アメリカ・東南アジア・テロ担当、といったNHKの各担当の割り振り方がわかって、「NHKってこういう割り振りでものをみているのか」ということがわかって面白い。


そして、例えばロシア担当からは「ロシアは日本をバランサー、つまりアメリカや欧米諸国との仲介者となりうると見ている。その上で経済発展成功国としても見ている。今後10年でロシアと中国が力を持ったときに、日本は特有のポジションを認識して、うまく世界の橋渡しをするべき」とか、中国担当からは、「最近、中国は東南アジア情勢問題に刺激を与えすぎているが、日本は中国と軍事で張り合おうとしては、それはいけない。またODAでも金出し競走というので張り合ってもいけない。お互いに刺激を与えすぎないように、外交で手を繋いでやっていくしかない。日本は今の延長でアメリカ寄りという立場を強くとりすぎるのではなく、アメリカや国連などの間に入って橋渡しになることもできる」など、その担当ならではの意見が飛び交っていました。

どれも「なるほどな~」と思わせる発言でした。

テーマが「平和国家として何を目指すか?」ということもあったのですが、実際的な「積極的平和外交」というのがとてもわかりやすくイメージできました。さすがNHKのキャリアを積んできた解説員でした。

憲法9条反対、平和国家である日本らしく外交で、といったスローガンだけでは、具体的な解決策にならないと思います。

一番危険なのは、こういった「さも正しいと思える単純かした言葉」を唱えることで思考停止をしてしまうと、いざ、具体的に論理的に感情的に説得されたら、すぐにひっくり返されてしまうと思うのです。

今回の解説員からの話しを聞いて、世界における日本の立場を考えると
・かつて欧米諸国以外の全世界が植民地支配されていった中で、独立を守れた国
・欧米諸国に負けじと、富国強兵で植民地支配をしたこともある国
・植民地支配をしたけれでも、一方で、欧米のように現地人を奴隷、動物として扱わず、国によっては「神様」とあがめられるほど、人道的な足跡を残した国
・「有色人種」と言われている国が、「白人」と言われている国に戦争をすることで、「有色人種」と言われ奴隷に甘んじていた国の人たちが独立を目指す勇気を与えたことがある国
・同じアジアの国々を支配下に置き、戦争にも巻き込んだことがある国
・戦争に負け、7年間、占領されていた国
・戦後、急速な経済発展で「奇跡のモデル」として注目を浴びた国
・アメリカと同盟を結び、アメリカの飼い犬とみられている国
・夢のエネルギー「原子力」を追い求め、大惨事を引き起こした国
・湾岸戦争で135億ドルを出したのにも関わらず、人を出さなかったために「感謝の言葉」さえももらえなかった国
・PKO活動で、多少なりとも評価をもらえるようになった国
・かつて支配したことがある中国や韓国から国境問題、戦後問題などで執拗に攻撃を受けている国
・ODAや復興支援で世界的評価をもらっている国
・2005年の日米同盟再評価で、アメリカに守られるだけでなく、一緒に国際平和活動をすることを確認した国
・憲法改定を本当はしたい、すべきと思っている安部さんが首相を擁する国
・超高齢化社会に突入し、経済力も低下し、「経済優先後」のことを模索している国
・世界中がアニメに注目し、「ジブリ」「トトロ」を知らない若者は先進国ではいない、というぐらいアニメが知られている国
・富士山、日本食など世界遺産に登録され、観光大国への道が開けている国
・平和国家として立ち振る舞いをいかようにも選択できる国

などなど。

歴史問題、国家のイデオロギー問題、経済問題など色々ありますが、解説員のように色々な立場の考えを持てるようになると、複視眼的に日本の立ち居地を見れるようになるし、そうすると面白いな~と思います。


そして、政治家にならなくても、市民という立場でも、これからの生き方として「THINK GLOBAL、 ACT LOCAL」が大切なスローガン、行動指針だと思っているので、世の中を知り、自分はどう在りたいのか、どう行動していくべきなのか、を深めていくために、「一生勉強」だと思います。


こんなことを子ども達、青年達にも伝えるために

「知的格闘をもってでしか解決出来ない問題がある」

というフレーズは、勉強する意味を伝えるのに、とてもインパクトがあると思います。















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TED:テロリストの子どもに生まれて

2015年09月01日 | 自分の時間
最近、撮りためていたE-テレ(NHKの教育テレビ)のスーパープレゼンテーションを久々に見ました。

この番組は、アメリカの「TED」というプレゼンテーションカンファレンスの中から選りすぐりを紹介するもの。

今回は「テロリストの子に生まれて」という内容でした。

タイトルからして重みがある感じで、実際に観てみると、スピーカーのザックさんはテロリストの子どもだったという素性が素性だけに、とても話しに重みがありました。

彼は過激思想の下で育ったわけで、いわゆる「偏見」がたくさんありました。

しかし、知り合ったユダヤ人の友達や、遊園地で働いたときに一緒になったゲイのパフォーマーなど、様々な人達と交流することで、自分の「偏見」を捨てていくことが出来たそうです。


また、自分がテロリストの子どもだという素性を隠そうとして内向的になり、転校も繰り返していたので友達も出来ず、太ってもいたので「小太りで内向的だといじめられる」という典型だったといいます。

だから、「偏見を持たれる人の心の痛みが分かる」とも言います。

そんな彼が、「テロリストの子どもだ」ということを明かして、「テロを無くすため、テロリストの犠牲者のため」に活動をしています。


特に彼の言葉で印象的だったのが2つあります。

まず、「父は自分の不幸の原因を社会に向けた」という言葉と、「宗教と人種は、本来は暴力とは関係が無い」という言葉です。

これはとても意味深い言葉だと思います。


まず、自分の幸せや不幸は自分の社会の見方であり、どんな事象も自分が原因であり、どんな境遇も自分を成長させるためのものと受け入れ、日々を一生懸命生きるというのは現代でも大切な教えだと思います。

私も若かりし頃は「自分探し」みたいなことをやっていましたし、多くの人が「自分は何をすればいいのか?」といった思いや、会社や上司やパートナーに対する不満を持っていると思います。

でも、最終的には「今の世界を作っているのは自分である」というパラダイムを持たないと、前に進めない。
そういった考えをもって、初めて大人として人生を歩めるようになると思います。

こういったことが、仕事があって、お金があって、とりあえず暮らせる、という状態の日本では、社会革命といった行動には移りません。

しかし、戦後の日本、あるいは中東やヨーロッパなど、若者の仕事が無い状態では、これは社会革命につながります。

仕事が無い若者が自分の境遇を「社会のせい」にすることで、「自分が不幸なのは社会のせい」になります。

その社会に多大な影響を与えたり政治を独占している人達は、特に海外ではある特定の人種やある特定の宗教の派閥で独占されていることが多いわけで、そうすると、彼らを敵視し、彼らをやっつけなければ自分達は幸せになれない、と思う思考になるのもわかります。

日本も同じで、明治維新後、薩長派閥に独占された新政府に対し、「討伐」された旧会津藩士などは「憎悪」したわけです。
また、特権階級だった武士という立場をなくされた武士達も「江戸時代の方が良かった」という思いになり、米から租税がお金で納めなければいけなくなった結果、大変な苦労をした農民も「江戸時代の方が良かった」という思いになったわけです。

その「社会が悪いのは薩長の奴らのせい」という怒りや憎悪が10年間満ち満ちて、様々な各地の反乱や一揆、そして西南戦争につながったわけです。

戦後の安保闘争も似たようなものですよね。


ただ、現在の中東・西欧諸国の戦争は宗教や人種が絡んで、そこにアメリカなども絡んで、もうどうにもならないほど複雑です。

それでも「宗教と人種は、本来は暴力とは関係が無い」というザックさんの言葉はシンプルでパワフルです。


また、宗教や人種の対立が戦争やテロの原因だと喧伝されていますが、「本来はそうではない」ということは、誰もがわかっていること。
でも誰もがわかっているけど、絡み合った糸はほどけない、と現実にただただ立ちすくむだけです。

それでも「本来は暴力の原因ではない」ということは、シンプルで、かつ事実であり、それをテロリストの子どもだったザックさんが語ると、とても重要なこととして受け止めることができます。

社会の一部を独占し、お金を稼ぎ、自分達のポジションを守っていこうとしている人達がいます。

彼らを敵視して、彼らと対立することは解決の糸口になりません。

自分の境遇、自分の生きるコミュニティー、国がどうであろうと、ガンジーのように、自分が住む世界は自分の心がけ次第、自分で作っていくものだ、というパラダイムを持って生きていくことが大切だと久々に思い返したスピーチでした。

http://www.ted.com/talks/zak_ebrahim_i_am_the_son_of_a_terrorist_here_s_how_i_chose_peace?language=ja
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