半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

今は大切な時期です

2020年02月21日 | 素敵な空間・イベント

2月~3月というのは、豆まきはひな祭りがあり、「もうすぐ春だな~」という季節です。

しかし、一部のお家では「とても大切な時期」だという事を、当事者ではないとなかなか気づかない時期でもあります。

その1つが「受験」であり、もう1つが「卒業」です。

ちょうど、毎年恒例の小学校の「6年生を送る会」でそんなことを気づきました

 

まず、受験ですが、ちょうど一緒に帰ったお母さんのお子さんが中3で受験だったんですね~。

私立が受かってあとは公立の後期を受ける、という時期らしいのです。

私も知り合いのお母さん達と話していると、受験情報が舞い込んできます。

東京のお母さん達は、私立中学に行かせることが多いので、小学校6年生にもなると「受験の年」になるのです。

そして、成田市もそうですが中学3年生の受験として、公立高校には「前期」「後期」が大学のようにあるそうなのですが、それも今年で「最後の年」で、また来年から「1本勝負」に戻るそうです。

我が子を見ていていつも思うのが、今の中学校は「平均点が60点前後」なのです。

以前のブログにも書いたかもしれませんが、初めて知った時はびっくりしました

だって、小学校ではうちの学校はクラス平均が90点近くなんです。

全国共通の学力テストに向けて、学力を積み上げていき、平均点をあげていく、というのがクラス指導に求められている時代で、小学校ではそういった訓練がされています。

私の時代にもあったのかもしれませんが、学力テストの「目標値」を掲げて小学校は運営されていて、あとは担任の腕次第なのですが、1年生からの指導の積み上げの成果で、我が小学校は県平均より点数が上だそうなんですね。

つまり、平均で90点近くだから、大体の子が80点以上で90点台も多いわけです。

そういった「普通に80~90点台をとっていた小学生」が、中学に入ると「60点前後」になるんです

これは自信を喪失しますよ

うちの子も小学校では当たり前に80~90点台で、70点台だと「ちょっと低いな」という感じだったのが、中学に入って初めての中間テストで50点とか取って来て「あれ?」と親は思ったのですが、子どもとしては「平均が54点だから大して変わらないよ」となるのです。

それはそうなのですが、一番の問題は「俺、別に頭良くないし」とか「勉強、そんなに頑張ってもつまらないじゃん」という言葉を聞いた時です。

授業をきちんと聞いていれば80~90点台を普通にとっていた小学生が、中学だと普通が60点前後になるわけだから、「勉強って面白くない」になりますよね~。

知り合いの小学生の先生、あるいは小学校の教頭先生や校長先生に聞いてみても「何でですかね~」と良くわかっていないようで、ただ、中3受験生を控えたお母さんに聞いてみたら「みんな高校受験のためにって感じなんだと思いますよ」というわけです。

つまり、高校受験レベルの内容であれば、平均60点ぐらいなもので、それを基準にテストを出しているいう推測なんですね。

なるほどね~。

でも、それは「育む」という小学校の時代にあった姿勢ではなく、上から「これが目標点数だから学習してとりなさい」という発想で、教育の本質ではないと私は思うのですが、どうなんでしょう?

 

さて、話が相変らず長くなりましたが、この時期に大切なことのもう1つは「卒業」です。

3月は卒業シーズンですから、小学校6年生の先生達は「仕上げの時期」に入っていますし、お母さん達は卒対やら何やらで忙しいと共に、感慨深くもなっています。そして「卒業式にインフルなどで欠席しないこと」を願って日々暮らしている時期です。

うちの学校の伝統でもある「6年生を送る会」もその1つ。

支援学級のひまわり学級+1~5年生の各学年が出し物をして6年生をもてなす会です。

小学校の冬の行事は縄跳びがありますが、うちの学校では6年生は綱引き、1~5年生は「6年生を送る会」の準備が中心になります。

私が「放課後子ども教室」というのを一昨年までやっていて、一番多く知っている子供達がいるのが今年の6年生。

全体で120人ぐらいいると思うのですが、30人ぐらいの顔がわかるので、4人に1人は「ああ、この子もついに卒業か~」と結構感情移入が出来るんですね

そういった中で、今回の6年生を送る会を観させてもらいました。

ひまわり学級さんは落ち着いた出し物をして、みている私たちを感動させましたし、1年生は先生の力の入れようが伝わってくる内容で、背の高い子が6年生役をやり、その他の子が1年生役をやり、「縦割り半で6年生がいかに親切で力持ちで気配りが出来て凄かったか」を寸劇で演じるのです。

その劇のネタや可愛さから6年生も大盛り上がりだったし、特に女子からは「可愛い~」という声が何度も聞こえてきました

そして、メインは5年生。

6年生からアンケートをとり、「各学年で印象に残った出来事」を集め、それを基に、6年生が1年生だった時にあった出来事、2年生だった時の出来事・・・と、各時代の出来事を5年生が寸劇で再現するのです。

これがまた面白い

パロディ化しているので笑えるというのもありますが、6年生も「そういった事があったな~」とプレイバックするんです。

そして、別れの歌といった流れになるのですが、特に見に来ていた6年生の保護者は感慨もひとしおでしょう。


そして、これを機に、6年生自身も「本当に卒業なんだな」と実感を持ち始めるイベントでもあります。

年にもよりますが、昨年は、「お礼の感謝の歌」を歌う時に感極まって涙ぐみ6年生も多くいたんです。

やはり、「いよいよ卒業だ」という気分が、この「送る会」をもって、先生、保護者、児童の中に盛り上がってくるんです。

これを思うと、「あぁ、小学校時代の時間って、とても大切な時間なんだな~」と改めて私も気づくのです。

小学校に深くかかわるようになって「あぁ、日本の教育って本当に素晴らしい」と思うようになりましたし、何より先生方が本当に頑張っています。

私の昔からの信念で、子どもの問題は親の問題。親の問題はその親の問題。その親の問題は社会全体の問題、というものがあります。

そういったすべてが大人が作った社会の問題の縮図なのですが、その中で、学校というのはある意味、全てのしわ寄せが行く中で頑張っているので、孤軍奮闘しているようなものです。

そして、小学校には、まだ「クラスを楽しく運営して子供達の健全な成長を促す」というのが残っています。

誰もが同意すると思うのですが、小学校時代の思い出って、テストの点数ではなくクラスの中の出来事や運動会や修学旅行といった行事なんですよね。

そして、子ども達にとっては、そういった行事の方がむしろ成長機会ですから大事なわけです。

そういったのも「働き方改革」で徐々に削られ、運動会も午前だけになっていく傾向がありますし、ゆくゆくは修学旅行も無くなるかもしれない、と言われています。

学習指導要領に入っていないから、やらなくても実は良い、という論理です。

でも、まあ、そういった事を出来るだけ続けて欲しいし、子ども達もそういった経験を沢山積ませてもらいたいな~と思います。

それが公教育、小学校の大切な役割だと思うから。

それにしても、発表会を見ていると、子ども達の成長を間近に感じる事が出来ます。

舞台に経つのさえ大変だった子がいて先生が横にいながら発表をしていたひまわり学級の子達も、1年経つと、舞台に先生がいなくても演技が出来て大分落ち着いてました。

その姿を見るだけで感動してしまいます

1年生もあんなに小さかったのに大きくなって見事な演技っぷり

 

子どもはみんな成長します。

我が子にも伝えていますが、私はいつも思うのです。

子どもの世界には子供の世界なりに色々なことがあるだろうけど、子どもは大きくなるだけで凄いし、成長するだけで素晴らしい。

大人に出来ない事です。

ほんと、子どもは宝ですね~

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