半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

中島デコさんのエッセイ『生きてるだけで、いいんじゃない』」

2009年04月24日 | 素敵な本
 お勧め本の第二弾。私のお勧め本の上位3つを、一気に紹介しますが、これは、2つ目。

「『生きてるだけで、いいんじゃない』中島 デコ (著), エバレット・ブラウン (写真) 、近代映画社」

 これは、私が病気で休んでいた2週間の間に行った「ブラウンズフィールド」で買った本です。ブラウンズフィールドについては、去年の10月のブログとして、またそのうち書きますが、「半農半Xの種を播く」が、私にとって、「はじまりの本」、いわば、農的生活への扉を開けてくれた本だとしたら、この本は「後押し」をしてくれた本、「勇気」をくれた本です。

 中島デコさんは、私は全く知りませんでしたが、マクロビの世界では有名な方だそう。全くご縁も無かったのですが、ブラウンズフィールドのツリーハウスへ泊まりに行った翌日の朝に、少しお話することができました。その日は、デコさんのマクロビの生徒が、バスで稲刈りの為に、ど~んとやってくる日で、朝から、お昼ご飯のおにぎりを作るために、梅干の種抜きをされていました。

 軽く自己紹介して、少しお話をしましたが、当時は、私もこういったところには、始めてきたので、「田舎ぐらし」「農的暮らし」みたいなことには、免疫がなく、仕事だとか、収入、とか、いろいろな「出来ない理由」が沸いてくるし、まだまだ本気モードというより、関心をちょっぴりもった程度の状態でした。TVの自給生活をしている家族を見て「ああいった生活っていいよな~」と思う程度の状態。

そんな私に、
 「飛び込んできちゃえば!」
とあっけらかんに答えたのがデコさんでした。

デコさんいわく、
 「しっかり考えて、準備してくる人もいるけど、思い立ったら、エイって飛び込んで来る人も、どちらもいるよ。まあ、飛び込んじゃえばなんとかなるわよ。」
との答えが飛んできました。

家についても、
 「家なんて自分で直すのよ。ライフラインがあればあとは、自分が寝泊りできる部屋さえあれば、後は、住みながら直していけばいいのよ」
といったように、すんごくストレートに、その通り!という言葉をくれました。当時の私には「まあ、そうだけど、、、」と、心よりまだ頭が働いている状態でしたが。

 そんなこんなで、デコさんのお人柄に触れて、ちょっと気持ちが触発されていた状態で、カフェにおいてあったデコさんの本の中で、ぱらぱら見て、なんとなくコレ!というように選んだのが、「生きているだけで、いいんじゃない」という本でした。

 ここには、「中島デコ」という一人の女性の「たくましい」生き方、半生が、赤裸々に書いてあります。本当に、豪快に、そして、素敵に生きている。

 ドラマチックに生きている姿が本に書かれていて、最初の旦那との別れる時の話、とか、なんで、田舎に引っ越してきたか、という話や、米作りを始めた話、子供の登校拒否時に家族みんなでツリーハウスを作った話、鶏をさばいて食べた話、パートナーのブラウンさんのお話、貧乏極まりない状態でも釜と玄米持参で毎年節約貧乏海外旅行をしている話、子供をお風呂で自分で産んでしまう話、胎盤をステーキとして食べる話、などなど、本当に、「すんげぇ~人」と、デコさんという人間にほれ込んでしまう本でした。
 
 ここだけの話、、、うちも、次男が生まれた時に「胎盤」を少したべてみました。()正確には、やっぱり、抵抗があって飲み込めなかったんですが。。。うちの次男は、「自宅出産」を目指していたので、助産士に頼んだので、いろいろ融通が利きました。で、最初は、「出産シーンを子供(長男)に見せたい」というのが、妻のニーズで、この本の話をして「胎盤って、普通の動物だったら食べるらしいよ?デコさんは、食べているんだって。うちも食べてみる?」と言った時は、拒絶されましたが、助産士さんからは、「ああ、そういった人も結構いるよ」といった言葉が返ってきて、だんだん、妻が乗り気になってきて、最後は、私より妻の方が乗り気で、友達にもその体験談を話していました。

 話がそれましたが、この本を読んで、デコさんの生き方、赤裸々に書いてあって、タイトルにある「生きているだけで、いいんじゃない」」という言葉が、本当に、自分に勇気を与える言葉となって降り注いできました。自分の中に

「そうだよね、家族みんなで健康で、仲良く暮らしていれば、生きているだけでいいんだよね、幸せなんだよね」

という気持ち、勇気が沸いてくる感じになりました。

 精神的な病気だったからなおさらだったのかもしれないけど、 このエッセイを読んだことで、「まあ、何とかなるんじゃないの。生きているだけでいんじゃない」という気持ちになれて、余計な雑念というんでしょうか、収入がどうだ、とか、安定したなんとか、といった考えが吹っ飛んだ状態になりました。

 まあ、一番良いのは、ブラウンズフィールドに実際に行って見ること、だと思います。ただ、本を通じても、「こういった生き方をしている人がいる」ということを知ることができます。ぜひ、「農的生活にあこがれているけど、今の安定した生活が、、、」と思う人は、読んでみて自分の「固定概念をぶっ飛ばし」てもらいたいと思います


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