半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

自然に育つのは適期だから

2023年11月01日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 11月に入りました。今の時期、大潮の日は銚子の堤防でサビキという釣りをすると、イワシがバカバカ釣れるです。先週末はまさに大潮だったので釣りに行きたかったのですが、息子が風邪っぽいのと風も強かったので断念しました。次回の大潮を狙おうかと計画中です

 また、畑では11月頭が空豆やスナップエンドウを播く適期です。自然には適期というものがあり、野菜なら気温、日の陰る具合など、季節によって種を蒔く時期、順調に生育する時期などが決まっています。

 例えば夏野菜のナスを冬に播いても発芽しませんし、小松菜を夏に播けば虫だらけになってしまいます。無理な時期に育てようとすればボイラーを焚くなど非効率なエネルギーを使わなくいけなかったり、病気や虫が発生しやすくなります。

 一方で、有機農業は「自然に沿った農業」という思想なので、自然に合わせて、つまり適期に育てる事がとても大切なんですね。そして適期であれば野菜は自然に育ってくれるのです。

 子ども達の勉強も適期があるよな~と思います。中1の子ども達の英語の寺子屋、受験期の中3次男、ここ2週間は高校に入って全く勉強しなかった長男が英検を受けるということで久々にサポートしましたが、ほんと、勉強って「こちらの都合に合わせて教えるもの」じゃないよな~と思います

 中1の子ども達は数ヶ月前は小学生だったわけで、まだまだ勉強は自分事では無いわけです。精神的にも肉体的にもまだ未熟な時期ですが、その子の頑張りではなく点数で判断されてしまいます。どうしたらわかるだろう?という試行錯誤をする時期を中学ではなかなか見守ってもらう余裕がありません。わからない、点が取れない、といった流れで勉強がつまらなくなるスパイラルに入ったら、なかなか抜け出せないので、こちらも常に頭も心も振り絞っています。

 中3次男はコツコツと勉強を出来るのですが、欲が無く、いわゆる受験モードにはまだなりません。思春期でもあり、自分で目標意識が強く無い子どもを親が追い立ててるのは良く無いと思いつつも、ついつい子どもに下手なハッパをかけてしまいそうになるので、反省・自制の毎日です

 長男は全く勉強しないのですが、スイッチが入ると爆発的な力を出すタイプ。

 本当に子どもにはその子なりのタイミングがある、1人1人それぞれの適期があるんだろうな~と思います。

 

 例えば、聞いた話だとフランスやドイツでは小学校の時点で面談をしながら適性を判断し、日本の中学にあたる進学先をその時点で決めてしまうそうです。良い面は勉強が苦手な子は無理に勉強をするのではなく例えば手に職を付ける道に進めるという感じで適正見極めが早い事、悪い面は小学校の時点で勉強が出来なければいわゆる進学の道は閉ざされ人生の可能性を限定される事でしよう。

 子どもの勉強したい、何かを目指したいという目標意識は心の成熟度、自立度に寄ると私は思っています。勉強を自分事に思える時期は18歳かも知れないし13歳かも知れない。適期はその子1人1人によって違うというのは、野菜で例えるなら秋に種を蒔き冬越し半年以上かけて育てるニンニクと20日で育てるラディッシュの違いのようなもので、そもそも品種や育つ季節が違うわけです。

 適期を外すと病害虫に悩まされたり、最悪育ちません。人間にも適期があるのですが、社会が画一化しているとどうしても社会の都合に合わせなくてはいけないのが難しいところ。本当はその子の適期に合わせて育むのが一番なのですが。そしていつ種を蒔くか、どんな環境で育てるか、肥料や水やりはどのぐらいが良いかは子どもそれぞれ。そう考えると、やっぱり教育の王道は無限の愛情と心配りが出来る家庭次第なんだろうな~と思います

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