ネットでイリノイ州シャンペーンを調べていたらイリノイ大学日本人会が出てきた。へーこんなものがあるんだ。私が知らないだけで、トウモロコシ畑に囲まれたシャンペーンにはイリノイ大学アーバナシャンペーン校があるせいか、結構日本人が居るようだ。
この頃なんだかんだと忙しいというか疲れやすく、帰宅後夕飯を食べてテレビを見ながらうたた寝が多く、ネットで世界旅行をやらなくなっていたが、次から次へと芋づる式にネットで世界を巡るのは面白い。なぜイリノイ州シャンペーンを調べたかはさておき、中には探偵顔負けの人が居て当てられそうだが、アメリカの中西部にはもう一つ人生があったらちょっと住んでみたい町がいくつかあるのだ。中西部はと勿論十羽一絡げにはゆかないが西海岸や東海岸と違う風光があり一味違う人種が住んでいる。
映画レッドオクトーバーだったか亡命を画策する潜水艦のロシア人が住んでみたいところにモンタナを挙げたのでへーっと思ったのを覚えている。モンタナは中西部というよりは北西部なのだろうが、アメリカ人には州の名前で日本人が山形とか秋田というような県名で思い浮かべるのと同じような連想があるのだろう。
アメリカは高々建国250年そこそこで歴史が浅い国のように言われるけれども、私にはそんな感じはしない。私のアメリカの地理や歴史の知識など知れたものだが、それでも大味でステレオタイプに見えて、気候風土から住む人々まで多種多様な彩があると思う。誰の知恵だったか、自然にそうなったのか、インディアンの言葉を生かした地名もアメリカにグラデイションを添え豊かにしている。イリノイと書くけれども、本当はというか私にはエリノエと聞こえる。
どうも東海岸と西海岸に挟まれ、中抜きで扱われやすい中西部にサンドイッチではないがアメリカの深い味わいがあるような気がする。叶わぬ夢ではあるが猿谷要先生の講義を受けてみたかった。
最近の学生は外に出たがらないようですが、地平線が見渡せる土地で一寸勉強してみると思わぬ発見があるように思います。