これはQueen’s viewで絵はがきではなく私が撮影したものだ。Queen’s viewはヴィクトリア女王が愛でた風景と言われている。Pitlochryから小一時間のドライブでタンメル湖と緑の渓谷を見晴らすこの場所に辿り着く。見晴台の脇にカフェと土産物店があり、景色を堪能した後、コーヒー紅茶を飲んだり、キーホルダー絵はがきマグなどの記念品を買うことができる。
この場所が本当に女王が景色を眺めた場所かどうかは、はっきりしないらしい。洋の東西を問わず名所はそうしたもののようだ。ヴィクトリア女王は国を興す運を持っていたのか、イギリスは彼女の統治下で成熟近代化し、文字通りユニオンジャック旗めくところ日没なしの隆盛を極めた。国民に敬愛されたとみえ、彼女の名にちなんだ地名がイギリス国内と世界のあちこちに残っている。
Qeen’s viewは日本の内地では見られない風景で、北海道にはあるいは似たところがあるかもしれない。透徹した空と水の青に新緑が美しい。人家がどこにも見られないのは、厳しい冬があるからだろうか。