昨日は新規開業する若い友人を囲んで会食した。和食割烹の良い所は多少値が張っても個室のあるところで、思う存分忌憚のない話が出来た。科が違うのに近くの医師からきつい指導を受けた話など、公の場所で言っていることと随分違うなあと笑ったことだ。女将は何を聞いても眉一つ動かさない。勿論、聞こえてはいて、この塩風味があるが何が入っているのなどの質問にはにっこり答えてくれる。彼女達に法的な守秘義務はないだろうが、店の信用に関わるので口は固い。
TPPの自由化率が95%と発表されている。それに依ってもたらされるものは、かなり細かく数値的に分析できるはずで、その内容を目を皿にして検証してゆく必要がある。一体TPPが何を意味したのか、政府の事前の説明(かなり曖昧)との符合を確かめる必要がある。いずれ益、不利益は均等ではなく、それを如何に妥当に分散させてゆくのかを監視する必要がある。こうした情報を決して機密扱いにしてはならない。
人間(殊に日本人はと言えるかもしれない)は目の前の収支には敏感だが、遅れてのじんわりした収支には鈍感になりがちだ。税金を払う時には神経を尖らせるのに、使われ方には無関心になってしまう。TPPは経済全体としてはプラスに働くだろうが、細部をきちんと詰めなければ、弱い者割を食う人をないがしろにすることになる。とにかく経緯顛末をきちんとを知ることが大切と思う。
外圧は日本人同士なら起きる足の引っ張り合いが無いから正論で物事が動くのかも知れないと考えます。