駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

北帰行

2022年01月03日 | 身辺記
         

 正月三が日とも日本晴れで休んでいるのが勿体ない気がしてしまう。お屠蘇を飲んでと言いたいところだが、家内が暮れにお屠蘇を買いに行ったら「お屠蘇って何ですか」と聞かれ置いてないとのことで今年は酒味醂を合わせたもので済ませた。お雑煮とかお屠蘇は廃れてゆくのだろうか、昭和も遠くなりなんだか段々別世界に連れてゆかれる心地で戸惑ってしまう。
 ユーチュ-ブで北国を走る列車の運転席からの風景を飽きもせず見ている。雪でモノクロの映画を見ているようだ。北帰行というのはあっても南帰行というのは聞かない。日本は南北にも長く南北の違いはあるのにさほど取り上げられない。南北の違いは気候の影響が大きく、違いはあって当然と感じられるせいだろうか。自分の中にも何か北帰行に惹かれる感覚はあるが、住むとなると二の足を踏みそうだ。患者さんの中には北国から移って来られた方が結構おられ、冬は雪かきが大変で暖かいところが良い言われる。それでも生まれたところは去りがたい人も多く、きっと寒い冬にも何某かの魅力があるのだろうと思う。
コメント (2)
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