駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

伝承という仕事

2021年06月09日 | 世の中
          

 今日は夏の日差しで青空がまぶしい。今年の梅雨は好天に数日に一度の土砂降りで梅雨らしくない。気象庁がそう言うから梅雨なのだろうと半信半疑で受け入れている。
 果たして鳥や昆虫も戸惑っているだろうか。彼らが季節をどのように認識しているかよく知らないが、脳の記憶だけではないはずでおそらく遺伝子情報によって動いているはずだ。そこへゆくと人間は本能的な遺伝子情報だけでなく自分の記憶と先祖からの伝承で季節を認識し動いている。そう考えると年代によってかなり感覚が違う気がする。大まかに三十台以下三十から六十まで六十台以上と世代で、季節感覚が異なると思われる。二十歳の人は子供の頃から異常気象の中で育って居るので、六十歳以上のおかしいなあと言う感覚はなさそうだ。それに彼らは暑さ寒さも彼岸までなど年寄りから聞かされた言い伝えも身に付いて居なさそうだ。
 一体なぜ21世紀に社会の規範の劣化(顕著なのが政治家と教師)が起きてきたのか不勉強だが、若い人には口先でごまかす政治や人の失敗を自分を棚に上げそれっと叩く心性が当たり前のことになっているのではと危惧する。高齢者は単に嘆くだけでは不十分で、本物良いものを鑑定して示す仕事があると思う。
コメント (2)
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