山下泰裕オリンピック委員会会長が選手に五輪は一生に一度のことだからと言っているが、一生に一度のことは誰にもあることと申し上げたい。大坂なおみが私を疑う人の質問に答えたくないと言っているが、疑うどころか敵対する人の追求にも答えなければならない仕事人も多い。こうした指摘にはどこの馬の骨かも分からない奴と運動能力に優れたエリートとを同じにするなと言う人が出てくるだろう。勿論、全く同じとは思わない。頑張っている選手にチャンスをあげたいという気持ちはあるし疲れているのに嫌な質問に答えるつらさはよく分かる。
しかし、多くの市民がそうした環境条件下で働きそうして生きているのは事実で、特殊な才能のある人物や一芸に秀でている人物の特別扱いは当然というのはプロモーターの考え方に思える。秀でた選手自身で特別扱いは当然と思っている人はむしろ少数派と思う。インタビューは仕事のうち、嫌な質問にも上手く答えてこそ真のチャンピオン。嫌な質問をする記者を外す政治家は三流、さすが四大大会は超一流、主催者は大人の対応を示した。