駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

民度とは何だろう

2021年03月16日 | 世の中
        

 旧聞に属するが日本人は民度が高く新型コロナの感染者数が欧米よりも少ないと麻生大臣が言っていた。どういう意味だろう。日本社会の大きな特徴は同調圧力とリスクゼロ指向で、電車に乗ると全員がマスクをしている。マスクをしていない人は一人も居ない、これは凄いことだ。その一方、新型コロナワクチンを希望する人は徐々に増えつつあるが、さほど多くない。新しい種類のワクチンの上に日本人対象の治験が省かれ副反応に対する恐怖があるためで、医療従事者の中にも希望しない人が居る。
 これを民度が高いというのだろうか。
 麻生大臣の発言は不正確で、東南アジアや極東アジアの中では日本が特別新型コロナの感染者数が少ないわけではなく、日本の民度が高いから発言は麻生式の不消化な理解と思われる。だたし、検査数が少ない割に感染者数が少ないのは事実で、やはり民度が関与しているかもしれない。
 民度とはなんだろう、そしてどのようにその国の幸せ平和に貢献するものなのだろう。
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