駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

税金の行方

2020年11月13日 | 小考

            

 

 一昨年人並みに一度だけふるさと納税をしてみたことがある。いくらか得したような気はしたが、目移りする品々、餌に釣られて余計なものを買ってしまう気分がして、以降していない。

 お礼なのか景品なのか、沢山払える人がより得なのは確かだが、そういうことを言うと左遷される。怖くても、税務署にはふるさと納税の総括巧罪を正直正確に報告して欲しい。

 昨年までは高額納税者で、一体何に使われるんだろうと釈然としない気分で支払っていた。国民も税務署も取る取られるに意識が集中し過ぎている。税金が何に使われたかにもっと関心を持ちたい、何に使ったかを分かり易く提供するサービスが足りないと思う。調べるとわかるはずというのでは行政サービスとして不十分だ。分かれば政策にもっと興味が持てる。費用が掛かる?、安倍のマスクほどではないでしょう。

 日本学術会議の十億円は決して多くないと私は思う。学者という人達がどういう人達か世の中の人にもっと知って貰うようにしないといけない。今や優秀という言葉が不当に扱われるようになってしまったが、学者は優秀な人達で尊敬に値するということを世の中の多くに人に思い出していただきたい(勿論、尊敬できない人物も混じっているが、それはどんな職種も同じ)。

 学者の言うことは難しいかもしれないが、難しいから気に食わないでは国全体の多様性が失われ、能力活力が低下してしまう。

コメント
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