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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ネタニヤフの間違い

2023年12月16日 | 世界
               

 ネタニヤフが全世界の停戦をという声に逆らいハマスを撲滅するとイスラエル軍の南下侵攻を進めている。パレスチナ人の戦争犠牲者が増えるばかりだ。ハマスの方が正しいなどと言う気は毛頭ない。唯、イスラエル軍の方が兵器の数能力では圧倒的に勝っており、イスラエルとパレスチナの犠牲者の数はそれを反映していることは指摘しておきたい。
 ネタニヤフは間違っている。ネタニヤフはハマスを屈服させ撲滅すればこの争いが終了するとでも思っているのだろうか、思っていれば愚かだし、自分の政権下での勝利に固執しているとすれば恐ろしい人物と言わねばならない。ハマス撲滅でイスラエルが勝利しても憎しみが残る限り決して問題は解決しない。圧倒的な戦力による撲滅は多大な市民の犠牲者を出し憎しみを増大させることになる。悪者ハマスを撲滅するにはやむを得ない犠牲だなどと言う理屈はパレスチナの人達には受け入れられないだろう。
 ネタニヤフは憎しみの連鎖をより断ちがたいものにしようとしている。

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変わる印象から学ぶべきは

2023年09月23日 | 世界

             

 

 ゼレンスキーウクライナ大統領の印象が少しづつ変わってきている。今回の国連演説に熱狂的な支持はなかったようだ。ロシア軍が思いのほか手強いのかウクライナ軍が期待ほど強くないのかウクライナ戦争が長引き変化が出てきた。始め見えなかった複雑な背景構図が徐々に明らかになったせいか、長引く戦いに見つめる人たちが倦んできたのか・・色々な要因があると思う。それに単純にさほど状況が変わらなくても時間が経つと人間の心には様々な変化が生ずるものだ。まあ一般に日本人は熱しやすく冷めやすい傾向があると言われるが、粘り強い執拗な国の人も二年近くなるとちょっと見方を変えるらしい。

 何といっても、惨い目辛い目に苦しんでいるのは戦火に晒される市民で、たとえ戦争が長引こうが否長引くからこそ支援を必要としているだろう。それに対する支援は倦むことなく続けたい。

 しかし二年近い月日が経ってゼレンスキーへの圧倒的支持の陰りが出てきたことから学ぶべきことは、もういい加減にしてほしいということだ。お互いに不満があり折り合うことは難しくても、停戦合意を目指すべきだ。ののしり合いにらみ合いは認めても、武器の使用は禁止して何キロかの緩衝区域を置いて殺し合いをやめさせたい。トルコインドに日本が加わり停戦の道を探れないものか。万一そうした行動を岸田首相が取られれば、評価をがらりと変えさせていただきたい。

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インドの力が発揮されてきた?

2023年08月31日 | 世界

              

 

 一週間前、インドの月探査機が月の南極付近に着陸した。アメリカソ連中国に次いで四番目だ。インドの科学技術力を証明する快挙だ。今や人口世界一の大国インドは不思議の国で、旅行記やユーチューブを見聞きするととても科学技術の発展しそうな国に思えないが、科学の分野では優れた人物を輩出しており、現在はIT系の人材の宝庫として知られている。その眠れる巨人のインドが目を覚まし世界への影響力を発揮しつつある。

 インドに行ったこともなくインド史やカースト制度のヒンズー教にも詳しくないが、インド旅行記愛読者で何人かのインド人医師を知っているので、インド快挙の感想を一言書いてみたい。インド人は日本人と大違いで同調圧力が弱く組織的に動くのが苦手というか嫌いで、個々が確固とした自分の考えを持っている様子だ。しかもその考えは独自且つ理屈強固でなあなあは通さない。北と南では顔貌も異なり、多言語多宗教の多民族国家でまとまりが悪い。君臨すれども統治せずのイギリスだからインドを植民地化出来たのではと素人観測をしている。

 モディ首相が如何なる人物か詳しく知らないが、長期政権を維持しこの難しい国を率いているのは凄いことだ。インドの科学的な潜在能力はロシア中国を凌ぐのではないかと思うが、残念ながら組織的に動けずまとまれないので後れを取ってきたと見ている。これからどうなるか目を離せないのだが、気が付いている日本の政治家は少なそうだ。

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他山の石

2023年08月18日 | 世界

                 

 

 ハワイのマウイ島で山火事があり百人以上の方が亡くなった。山火事を詳しくは知らないが、百人以上の犠牲は多すぎると思う。推測だが情報伝達と救助活動が不十分だったのではないか、ハワイはアメリカなのかという疑問も浮かぶ、山火事そのものは防げないにしてもアメリカ本土なら情報伝達救助対応が機動的に行われ犠牲者は一桁多くても二桁に留まったのではないかと思う。

 北米ほど大規模な山火事は日本では起こりにくいと考えるが、それでも山火事に対する避難対策は十分に立てておく必要があると思う。普段平穏なハワイでは自然災害に対する心理的な備えが不十分だったのではないか。

 中国の洪水被害も酷い。想定外で済む問題とは思えない。人民を黙らせるのは得意でも人民を守るのは苦手に見える。情報が統制されているので何で大きな被害が起きたかは分からないが、日本政府は以って他山の石ならぬ他山の火他山の水として欲しい。

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僅か二度だが

2023年08月05日 | 世界

               

 

 八月一日地球から遠ざかりつつある宇宙探査機ボイジャー2と途絶えていた連絡が再開できるかもしれないことが分かった。七月半ば間違って探査機のアンテナを地球から2度ずらす指令を送ったために、ボイジャー2からデータが受診できなくなってしまった。僅か2度と言っても200億キロ彼方だから大きなずれになる。幸い探査機が機能しているという微弱な信号が確認できたので、水曜日にアンテナを再度地球に向ける指令を送った。上手くゆく可能性は極めて低い、しかもその結果が分かるのは37時間後で担当者は眠れぬ夜を過ごすことになった。

 細い針の穴を通って幸運にも指令は通じ、ボイジャー2から再びデータが送られてくるようになった。思えば1977年8月に打ち上げられてから46年、地球から遠ざかりつつあるボイジャーがいまだに機能し200億キロの彼方から信号を送り続けているなんて科学技術の凄さに感動する。

 

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