goo blog サービス終了のお知らせ 

駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

心遣いは得意

2022年02月08日 | 医療
                                      

   コロナワクチン接種で患者が待合に溢れても、看護師は焦ったり嫌な顔をしたりしない。五番の人はここ八番の人はここにと、高齢者を機嫌良く順番に座らせてゆく。女性の中には人をもてなすことに楽しみや喜びを感じる性質が潜んでいると思う。殊に看護師になるような女性には病める人困っている人を手助けしたり心遣いをする気質が元々豊かな人が多く、歩行のおぼつかない患者さんや不安げな患者さんを手早く丁寧に誘導して行く。
 こんなにたくさんと思う医者とは大分違う。勿論、医者も嫌だという気持ちは全くない。
 モデルナ大丈夫の報道も少しずつ浸透しているようだが、昨日もファイザー信者がいて改心させるのに苦労した。隣のおばさんの話を覆すのは骨が折れる。噂の怖さを感じる。ファイザーが良い根拠は隣の人がそう言っているだけなのだが、それが次から次へと広がるのはまるで燎原の火のようだ。最後は先生がそう言うならと言ってくれた。やれやれ。どんなに希望しようとファイザーは品切れなのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モデルナでもいい

2022年02月05日 | 医療
        

 一昨日くらいからモデルナの申し込みが出てきた。ファイザーが満杯で待たされるので早く打てるならモデルナでもいいやということらしい。この分ならモデルナの枠も埋まってゆきそうだ。何というのか納得の理屈を見つけ出して宗旨替えをするのに抵抗ない人も多そうで、どんどんモデルナの希望者が増えて三回目接種が進行すると良いと思う。
 患者さんは馴染みのところで打ってもらえて嬉しいと言ってくださるので、打つ方も励みになり有り難い。
 昨日も救急搬送の患者さんが出たのだが、病院もオミクロンで大変らしく最初の病院は申し訳ありませんがと断られてしまった。次の病院はちょっとやりくりできるか病棟と交渉しますので折り返しますと言ってくれ、二十分ほどで取りますと返事がいただけた。受話器を持ちながら何度も頭を下げたことだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

患者数の波が大きい

2022年02月03日 | 医療
                

   冬季になると感冒が増え忙しくなるはずなのだが、今年はさほどでもない。その代わり?、受診患者数の変動が大きい。月末月初のせいか数日前から患者さんが少なく、冬期にはあり得ない暇さ加減だった。看護師どもは話に花を咲かせて喧しいほどだ。今日明日くらいから通常の数に戻れば良いのだが、オミクロン拡大で受診抑制がありそうだ。計画性のある院長はワクチン接種を昼休み時間にやるように予定したのだが、今の患者数なら診療時間内接種も可能な感じがする。
 一般診療所は手一杯で困って居るわけではないが、その一方救急を受け入れている病院は忙しくなってきているようだ。慣れがあるので騒がなくなっているが、オミクロン患者を入院させている病院は大変だろうなと心配している。目新しさがなくなると報道が減って、実態が伝わりにくくなる。飲食業と医業が窮地に立っているのをマスコミはきちんと伝えて欲しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名は体を表さない

2022年02月02日 | 医療
            

 三回目新型コロナの予約状況、当院ではモテルナの人気がない。みなさんファイザーがご希望で、モデルナの希望者がゼロだ。ゼロって凄い、比が取れない。モテルナなのになぜかもてない。なんでこんなことになるのだろう。
 副作用が少ないらしいという風評だけでファイザーに殺到、どういうこと。頭痛発熱倦怠感などのよくある副反応の差は高々数%しかない。重篤な副反応のアナフィラキシーはファイザーの方が多い。効果はほぼ同等で差がない。
 どうして90対0になるのか、みんなと同じが良い、右向け右の日本人現象と思われる。厚労大臣にはこの非科学的な行動を説得して覆す努力をして戴きたい。

 森保ジャパンがサウジアラビアに勝った。番狂わせではない、守備が安定し明らかに実力が付いてきている。これならワールドカップに出られる。ウッチーの解説は緩急、理情のバランスが取れており非常に良かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間の都合がどう絡む

2022年01月27日 | 医療
           

 時々経験してきたことだが、病気を差し置いて医者と交渉しようとする患者さんが居た。殆ど男性で会社の部長クラスが多い。例えば急性胆嚢炎なので、総合病院へ紹介しようとすると今日明日は忙しい、取りあえず散らす薬を呉れなどと言う。最近そうした患者さんは減ったが、医者を脅せば病気も引っ込むと考えている節があった。
 困ったことに病気というのは人間の都合を全く考えてくれない。新型コロナにうんざりは分かる、いい加減にしてくれは当然だろう。しかし病気は人間の都合など眼中にない。交渉の余地がないので、逐次医学的に対処するしかない。残念ながら新型コロナには完璧の予防治療薬はないし長期戦になってきたので経済活動も考慮する必要が出てきた。高度に政治的な判断が求められる。政治家の出番だが果たして?。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする