猛暑が過ぎて朝晩は肌寒さを感じるほどだ。ところが長期予報によるとこの秋は長続きせず、10月には暑さがぶり返すという。予報が的中しないことを願う。ゴーヤの緑のカーテンはすでに撤去した。紅要や椿の木を覆いつくしていた雲南百薬の蔓を引きはがした。同居人は庭の植え込みを思い切って刈り込んだ。
今年はナスだけは畑に残り、まだ収穫が続いている。これほど大きな枝ぶり葉ぶりになるまで育ったのはこれまで経験したことがなかった。なるほど近くの市民農園を覗くと、どの区画にも背丈以上の高さにナスの実がぶら下がっていた。畑は土を掘り返し、1年経過した生ごみを混ぜ苦土石灰をまいて養生中だ。
彼岸花が庭のあちこちにゲリラ的に姿を見せた。すこし小さいがムラサキシキブも淡い紫の実をつけている。まもなくしたら街中に金木犀の香りが漂うだろう。つい先日のこと、酒場でサンマを食した。昨年は一匹千円近くした記憶がある。そして稲作よりも古く日本に入ってきたという里芋も秋の味覚のひとつだ。
政治の季節でもある。9月27日に、自民党の総裁に石破氏が決まった。まずは良識ある選択がなされたと思う。石破氏には、旧統一教会問題などを抱えていた安倍路線からの転換を期待したい。岸田政権にそれを期待していたのだが叶わなかった。今回の総裁選挙の最後の最後の場面で、岸田派が決断したと感じている。