高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

イネ

2008-08-30 00:32:21 | 山野草
昨日の未明に、八王子近辺を襲った豪雨は凄まじかった。
わが家は少し高い所にあるので被害はないが、付近の境川(さかいがわ)も各所で氾濫の一歩手前で、濁流が堤防を乗り越え一部の田圃が冠水し、避難勧告が出た地区もあった。
ちょうど田圃のイネ(稲)も開花の時期で、冠水が心配されたが短時間であったため大きな被害は免れた。

境川は高尾山にも近い町田市西部の大地沢を源とし、藤沢市で相模湾に注ぐ52kmの河川である。
全国に境川を名乗る川はたくさんあるが、この境川が最もよく知られている。
かっては相模国と武蔵国の境であったが、明治時代に三多摩地域が神奈川県から東京府に移管されたので、今では境川が都県境となっている。
しかし自治体の境界であっても、境川を挟んで街が形成されており、両岸に同一の地名が分布している。
都県境にまたがることから乱開発が遅れ、かなり渓谷などが残されており、植物や鳥類の宝庫である。
今回、氾濫騒ぎがあったのが、河川の改修を終えた場所だったことは皮肉である。

 

 
(左は濁流が乗り越えた箇所と右は町田市側の遊水地)

稲/イネ科/イネ属。
本来は多年生植物であるが、2年目以降は収穫量が激減するので、栽培上から一年生植物として扱う。
花期7~8月。
(多摩丘陵)
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コメント (6)
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