相模原公園の温室の中に、大きなバナナの木があり、ちょうど赤茶色の大きな花が咲いていた。
バナナはバショウ科の植物で、一見すると大きな木に見えるが、茎に見える部分は葉柄の集まりで草本とのことである。
また赤茶色の部分は苞で、苞と苞の間に小さな花がたくさん入っていて、苞がめくれるたびに開花する。
はるか天井にあるので細かく観察できなかったが、苞がめくれた付近には花が見当たらず、もう開花の時期は終わりに近いと思われる。
苞の中の初期の花はほとんど雌花で、この子房が発達して果実となるらしい。
南国のバショウ科の多年生草本
茎は地下にあり太く短く塊状で、偽茎と呼ばれる幹のように見える部分は葉柄が重なり合ってできている。
赤い花のように見えるのは苞で、苞が1枚めくれあがるたびに、1段の花が咲き1房のバナナへと成長する。
(神奈川県立相模原公園)
【山野草の索引(2)へ】