高尾山などの「寅太の山野草」

中越地震で被災した小千谷市と長岡市にある戊辰史跡の復興を応援しています。
山野草を中心にしたブログです。

本性を現したオオハンゴンソウ(実は誤解?)

2008-07-26 00:58:52 | 四季

2年ほど前に園芸植物の名をかり、ルドベキアとしてわが家にやってきた。
中央部が少し赤いのと、草丈も40cmほどで鉢の中におとなしくしていたので、あまり気にしないでいた。
昨年は鉢から芽を出さないで、消滅したように見えた。
ところが今年になり、鉢の位置からは5mほど離れた庭の隅に、ぐんぐん伸びる植物があった。
1m50cm位の草丈で、たくさんの花をつけているのを見てびっくりした。
園芸植物ルドベキアの名をかりてわが家に入り込み、1年間可愛い花で油断させておき、突如、野生の本性を現したオオハンゴンソウ(大反魂草)に違いない。

オオハンゴンソウは筒状花が黄緑色、アラゲハンゴンソウは黒紫色。明らかに黄緑色ではない。すでに処分したが、アラゲハンゴンソウにお詫び致します。(あれっくちゅさん、ご指摘ありがとうございました。)

オオハンゴンソウは、明治中頃に渡来した北アメリカ原産の帰化植物で、その繁殖力は凄まじい。
北海道、東北、日光そして箱根まで彼らの領域は広がり、国立公園内等では塵芥戦術で駆除作業が行われている。
現在では、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがあるとして、「外来生物法」により特定外来生物に指定され、売買や栽培などが制限されている。
これからたくさんの花を咲かせ、近くに群生をつくる準備をしていたようだが、 仏滅の日の昨日に庭から消えてもらった。
なお、反魂とは死者の魂をあの世から呼び戻すことで、似た名前の植物にハンゴンソウ(反魂草)がある。

 

コメント (8)
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