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世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

ドラマ版『天国と地獄』

2007年09月09日 | TVドラマ
いつか妻夫木くんには、間久部緑郎(ロック)をやってほしいv


黒澤明監督の名作『天国と地獄』をリメイクした今回のドラマ、
私は楽しんで観ることができました。
俳優さんも好きな人ばかりでしたし、
(でも、本田博太郎さんがどこにいたかわからなかった…)
セリフ回しも原作に近かったですね。
佐藤浩市さんは、強い表情も弱い表情もはまるところが最近好きです。
そういえば、芹沢鴨さんとお梅さん再び、でしたね。
阿部さんも、久々に端正な役で嬉しかったです。


原作の映画を、私はテレビで観ていて、
初めて「シネスコサイズ」というものを知りました。
テレビで観ると、画面が細長くて小さくて、
でも、解説の人(淀川さんだと思っていましたが、荻昌弘さんかもしれない)が
「黒澤作品は画面の隅々まで演出されていますからカットできないんです」
「端の方もよく見ていてくださいね」
と話していたのを、鮮烈に覚えています。
今回、テレビ作品ですから、もとからテレビサイズで、
その場にいる人たちみんなの表情をとらえるために
オーバーラップを多用していたのが印象的でした。
それにしても、何故舞台が小樽?
うちの父は
「さすがに首都圏だったら、線路沿いにああいう風景がなくなっていたんだろう」
と言っていましたが。
北一硝子の何号館でしたか、あのランプがいっぱいある喫茶店は、
昼間に行ってもあんな雰囲気で、とても素敵なんですよ。
あの雰囲気で、食券買ってセルフサービス、というのも面白いんですけど。


ちょっと残念だったのは、原作の映画では、
男の子が無事保護された後か、犯人が逮捕されたときに、
権藤さんの家にいっぱい差し押さえの紙が貼られていた気がするのです。
やるせなくて印象的なシーンだったように思うのですが、
今回、それはなかったのが残念でした。
でも、ラストの権藤さんが幸せそうだったので、それは嬉しかったです。
 

コメント (2)
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