脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

治療済みの歯にトラブルがー上京は右脳刺激のチャンス3

2017年07月26日 | 私の右脳ライフ

 

もうかなりたってしまいましたが、備忘録ということで。

「短い時間で、何の努力もなく江戸を体験できる日本橋川クルーズ」と絶賛している記事を読んだのはいつ頃だったでしょうか?そのことのためだけに上京するのは、ためらいがあります。歯科受診は絶好のチャンス!
ネット検索してみたら、運航日がとても少ないのに、ちょうど同じ日(7/18)だということで「これは行かなくては」といそいそと申し込みました。

日本橋の銀座寄りの橋のたもとが小公園になっています。

ここから出航。8人乗りの電気ボート。日本に数台ということでしたが音が静かでガイドさんの説明がよく聞こえました。パイロットのTシャツには運営している「江戸東京再発見コンソーシアム」と書いてあります。(写真掲載のOKはとってます) 

乗船して最初に手渡されたのが、江戸時代の古地図の上に、今現在の地図が半透明紙に印刷されたものがかぶさっている状態の案内図。上からみると現在の地図、そっとめくると江戸時代の地図。

三井呉服店が日本橋三越ですね。西河岸だったところが船発着所。日本橋に魚河岸があったこともこうして昔の地図で見せられると納得です。
上図「ゴフクハシ」と書き込まれている川は江戸城の外堀で、今は外堀通り。その左側は松平、一橋、細川等々大名屋敷そして江戸城内へ。右側は大ク丁、スキヤ丁、ヒモノ丁など。町人たちがイキイキと立ち働いている姿が目に見えるような気になります。
北町奉行所は東京駅北、南町奉行所は有楽町駅のそば。
何だかワクワクしてきます。そうそう、浮世絵を続けてみたせいもあるかもしれませんが。

3月の右脳訓練ー日本橋でスーパー浮世絵展を見る

治療済みの歯にトラブルが!ー上京は右脳刺激のチャンス1

 


江戸次代の方が川が圧倒的に多い。川というか堀割で物資や人の移動に便利に使われたのでしょうね。八丁堀はたしかに堀割のそばの地名でした。
歩くよりずっと早いわけですから、庶民の足として使われ、そして吉原通いにも使われた「チョキ舟」を、浮世絵を見ながら説明してくれました。一時期熱をあげた江戸の時代物小説が急に身近になってきます。

常盤橋は耐震工事の最中でした。常磐橋門は、今の半蔵門や桜田門のように江戸城の大きな入り口だったという説明はこの石垣を見れば納得です。
そこからは、Uターンして下流に向って進みます。日本橋をこの方向から見ることはないですねえ。橋中央のキリン像を横から見てます!
日本橋のキリンやライオン像は有名ですが、船に乗らない限り、このマークを見ることはないでしょう。


江戸橋ー鎧橋ー茅場橋。鎧橋は橋はなく渡し、茅場橋もなく名前の由来は文字通り茅を刈り取った場所だといいます。湊橋のマーク(というのでしょうか)。

豊海橋。日本橋川最下流。向こうは隅田川。
隅田川に入ったら、しばらく停泊。カメラタイムです。清洲橋の向こうにスカイツリーを望みます。江戸の人たちはこの景色をどう見るでしょうね。

停泊中のもう一つのプレゼント。銀河鉄道999の松本零士さんがデザインした宇宙船のようなヒミコが屋形船とすれ違う。ここでも思いがけず歴史の競演です。

清洲橋は江戸時代にはなかった橋ですが、永代橋はもちろんありました。

永代橋をくぐると、左に高層ビル群が迫ってきます。石川島(石川島播磨重工業跡地の再開発)。きれいなつり橋はフランス人設計で中央大橋。

ガイドさんの話「先日乗船されたお客さんで、石川島播磨重工に勤めた方が『渡し舟で通勤していた』そうですよ」
この高層ビル群だって、さあ、たかだか何十年前のことでしょうね。
中央大橋をくぐると、隅田川に別れを告げて船は右に曲がり亀島川に入りますがこの川の流れは江戸時代と全く重なっています。というよりも江戸時代の多くの堀割は全部消えてしまって、今に残っているのが日本橋川と、それに並行して隅田川から直角に曲がって霊岸島を半周して日本橋川に合流する亀島川、この二川しか残っていないということです。

亀島川水門。水位を調節できます。
すぐに橋が架かっています。南高橋(ミナミタカバシ)

江戸時代と現代と比較しがちですが、歴史は連続的です。
この南高橋は関東大震災の復興事業の一つとして、架橋の計画が立てられたものの、予算が乏しくなって両国橋の三連の橋のうち被害の少なかった中央部分を架けたのだとか。明治期に作られた橋が現在も使われているのです。

生活感にあふれています。高橋。

亀島橋。約1Km程度の亀島川には5つの橋が架かっています。江戸時代の地図では亀島橋だけありました。
日本橋川、亀島川の辺りは江戸湊であり、上方からの「下りもの」が集積したところです。
川岸に土蔵が立ち並んでいる浮世絵の世界にも入り込める気がします。そして目をあげると大手食品メーカーのマークが目に飛び込み、何百年も続く人間の営みがとても身近に実感されました。

熱中症予防にと塩飴一袋とお茶をもって乗り込みましたが、川面の涼しい風がふいてきて快適な船旅でした。ちょっと勇気がいりましたが、飴を皆さんに振舞ったらとっても喜ばれました。たったそれだけのことを、私の脳も喜びました。

 


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