脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

師走の遠足

2022年12月10日 | 私の右脳ライフ
穏やかなお天気に誘われて、師走の雑用をしばし忘れて遠足としゃれこみました。
FBで函南町長光寺の「黄金参道」のお知らせがあったことを思い出して、第一目的地に。ご住職がアーティストで、かなり前にお寺を舞台にしたインスタレーションを見に行ったことがあります。
今回の着想は、イチョウの落ち葉かきに往生された挙句、落ち葉を生かした作品に昇華されたということでした。

黄金というにはちょっと盛りは過ぎているかなと思いましたが、やはり見るべきはその発想ですね。本堂に向かっても、本堂を背にしてもおもしろい雰囲気でした。

黄金参道は境内への階段から始まっていました。

サインにあたるものはお坊さんのイラスト?「お邪魔します」

お寺のそこここに、ちょっとおもしろいものが置かれています。簡単にベンチといい切るのもなんだかはばかられます。

それからランチのために三島へ。三島はウナギの町ですからウナギをいただいて、次の目的地の柿田川湧水公園に行きました。
アユの産卵がみられるという新聞記事を読んだことも、この遠足の大きな目的でしたから、こちらの目的地こそメインといえるかもしれません。
国道一号線に面した公園ですが、一歩公園内に入ると驚くような風景が広がっています。とうとうと川が流れています。

ちょうど居合わせた公園ガイドの方が、御親切にもいろいろと教えてくださいました。
「富士山の伏流水がほらあそこにも、ここにも噴き出しているでしょう」
まったく何も加工されていない川面に、確かに水が噴き出しているところが何か所も見つかります。
手前に、竹のようなものを突き刺してある噴出口を見つけました。
「ふつうの棒だと、吹き飛ばされるから真ん中に穴が開いていないと刺せないんです」

アユが群れている場所にも案内してくださり「産卵はサケと同じでしょうか?」とお尋ねすると、「同じですよ。よく見てごらんなさい。赤い色になってませんよね。婚姻色が見えないということはまだその時期ではないということ」
そして逆の方向に目を転じて、「本当の時期だとこのあたりに遡上してくるアユが見えるはずだけど、今年はどうも少ないなあ」

問わすもがなのことでしたが「狩野川のアユですよね?」と確認してしまいました。沼津湾に出て大きくなって帰ってくるのです。そして一年で命を終える…子供が小さいころ天竜川に稚アユを取りに行ったシーンが蘇り、しらす干しやイクラを餌にして、釣果はから揚げにして食べたことなど懐かしく思い出しました。
ガイドの方が、第一展望台まで案内してくださいました。
「ほら、あそこが狩野川の源流ですよ。多いときにはここにも遡上してくるのですけどね」
柿田川湧水公園は国道の南にあります。私は国道よりも北に源流があると思っていましたから、びっくりしました。ほんとにここで湧き出ているのです。

先端部で湧き出す水の量は1日100万トン。そのまま柿田川になっています。年間通してだいたい15度で水質も大変によく、熱海・函南・三島・沼津・清水町・長泉町の水道水といううらやましい説明もしてくださいました。国の天然記念物。日本三大清流の一つ(長良川と四万十川)。名水百選。21世紀に残したい日本の自然百選などの情報は後から調べました。

第2展望台からは、柿田川ブルーとでも名付けたいような神秘的な「湧き場」が見下ろせます。絶え間なく湧き出る水が、砂を躍らせてあふれる水は本流へ流れ込んでいきます。まさに動的なシーンですが、その場は静寂な雰囲気に包まれていました。ヘタな動画ですがその様子をアップしておきます。
柿田川湧水口
今日の柿田川湧水公園は私だけが三度目で、夫も友人も初めて。何も知らなくても感動を誘う場所ですが、今回はご親切なガイドさんがいろいろと教えてくださったので、何倍も楽しめました。
それ以上に、ガイドさんとの予期しないふれあいそのものが喜びを大きく支えてくれたのです。
私が旅に求めるものは、知識や感動。そのための努力は惜しみませんが、最もうれしいことは新しい人との出会いだと改めて感じました。
目的のアユの産卵を見たいということは果たせなくとも、十分に私の前頭葉が満足した証拠に、季節を変えて再訪する心づもりになっています!



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