脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

2018小布施便り「ぴんころ地蔵さん」

2018年06月21日 | 各地の認知症予防活動

恒例の小布施に行ってきました。栗が丘地区の「脳のリフレッシュ教室(認知症予防教室)」の立ち上げのための講演でしたが感動的な出来事があったので報告します。
小布施町で最初に「脳のリフレッシュ教室」が始まったのは山王島地区です。もう15年くらい前になります。その山王島地区に「ぴんころ地蔵さん」が建立されたと聞いたのは、去年のこと。
設立に至る詳しい話は小布施町認知症予防教室交流会の後半にまとめてあります。

お社もあるのですよ。400年前のものと言われる古い馬頭観音様と一緒に祀られています…かわいい看板もあります。畑の一画に、みんなを見守るように六地蔵さまも。今年の2月には赤い毛糸の帽子でしたが、夏が近づいてきたからでしょうか、紅白帽の赤をかぶせてあげていました。かわいい!

このぴんころ地蔵様建立の夢を実現させたのは、地区の長老岩井さん(88歳)で、「山王島脳のリフレッシュ教室」の立ち上げの時の会長さんです。去年の講演会の時にパチリと撮った岩井さんご夫妻です。
岩井さんは水墨画の素晴らしい腕前の持ち主でもあります。教室とは別に、ちょうど課外活動のように地区の方たちに水墨画を教えてくださっているのです。
その生徒のけさ子さんから、短冊を頂きました。「まだまだ下手だけど」と差し出されるお顔は、ちょっと紅潮して魅力的でしたよ。家の岩井さんの短冊と並べて飾りました。師弟競作ですね。
山王島の修子さんからも短冊をいただきましたから、仲良しさんで。

どちらのぴんころ地蔵さんも、こんなにかわいいお顔です。まったく十人十色とはよく言ったもので、そのお人柄が現れるのですね。

「裏にもちゃんと書くように、岩井先生が言われました」とけさ子さん。そうですね。大切なことかもしれません。

「どこかのぴんころ地蔵さんにお参りに行く」というのとは全く違う世界が、小布施町山王島地区には広がっています。私たちエイジングライフ研究所はこのような「生き方」を、小布施町の皆さんにしていただきたいと思って、小布施町の認知症予防活動を支えてきたつもりです。
本当にうれしく思いました。
「七草の会」のメンバーも支えあって、明るく生きてくださってますよね。栗ケ丘にも来てくださいました。一番前でたくさんの笑顔を見せてくださいましたね。ありがとうございます。これからも頑張ってくださいよ。

ハイポーズ!おすまししてるようですが目が笑ってます。

今日もおしゃれでした。いい笑顔!

男性にも登場していただきましよう。北部地区の北沢さん。去年の交流会の時に砂漠のロイヤルファミリーで王子さまになったんですよね。だから蝶ネクタイ。

北沢さんは、替え歌づくりの名手です。青い山脈の替え歌1番~5番は名作でした(記事の最後に紹介しています)今回久しぶりに新しい歌をいただきました。広報小布施のテーマ曲が変わったことが、創作意欲を刺激したらしいですね。

こういう生き方ができる人たち。他にも何人もお顔が浮かびます。
そして同時にこのように、みんなで楽しく生きていくという認知症予防の王道を知らない方もいらっしゃるし、知っていたのに息切れてきた方もいらっしゃるでしょう。でも下の表は何を表しているのでしょうか?
小布施町が続けてきた15年近い地道な認知症予防活動の成果ではないかと、私は思っています。
小布施の要介護認定率は国平均に比して80%程度で推移してきましたが、今年は72%です。
(平成30年は3月まで。数値は%)
小布施町としてもこの数字の検証をするそうです。楽しみです。


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