先ほど、宅急便が届きました。届いたのは、これ。
手塚治虫のライフワーク「火の鳥」の第2巻「未来編」と第3巻「ヤマト編・宇宙編」です。
写真では判りにくいかもしれませんが、B5サイズの大判
腰巻に「手塚治虫のライフワーク『火の鳥』が、雑誌連載当時の大きさで!」とありますが、私は「雑誌連載当時」と言われても、いつ頃、何という雑誌に連載されていたのか、まるで知りません。
困った時のWikipedia、とばかりにWiki.を見ますと、「黎明編」が雑誌「COM」1967年1月号から連載されたことを指しているようです。これじゃ、私が知らないのも無理はありません。
腰巻には更に、「ここに復活!」とデカデカと書かれていますね。そうなんです(何が?)、朝日新聞出版が、先月から「手塚治虫生誕80周年記念」として、「火の鳥」をB5サイズで再版し始めたのですよ。
私はつい先日、このことを知り、再版済みの第1~4巻のうち、持っていない第2巻と第3巻を注文してしまったという次第です。
じゃぁ、今回買わなかった第1巻「黎明編」と第4巻「鳳凰編」はどうなのかといいますと、「火の鳥」シリーズのうち、この2巻だけ、B5サイズで刊行されたものを持っているんです。確か「朝日ソノラマ」から刊行された版だと記憶していますが、現物が実家にあるもので確認のしようがありません。
じゃぁ、じゃぁ、どうして第1巻「黎明編」と第4巻「鳳凰編」だけ買っていたのかといいますと、話はかな~り昔にさかのぼります。
私のいとこの一人が手塚治虫の大ファンで、「火の鳥」シリーズを当時刊行されていた分は全巻(だったと思う)B5サイズ版で持っていました。母に連れられていとこの家(要するに叔母の家)に遊びに行くたび、「火の鳥」を読みふけりました。
そんな中で、幼い私の頭の中に深ぁ~く刻み込まれたのが、「黎明編」と「鳳凰編」でした。
それから30年以上経ち、書店で「火の鳥」シリーズを見かけた時、昔の記憶がよみがえり、財布と相談の上、この2巻だけ購入したというわけです。
Wiki.の記述によれば、「『鳳凰編』を『火の鳥』全編中の最高傑作とみなす向きは非常に多い」由、私の感覚も捨てたものじゃないな、などと思ったりして…。
朝日新聞出版のHPには、「毎月2冊ずつ刊行予定」と書かれています。
どうか、最後まで刊行されますことを切に願っています。
なにせ、Wiki.によれば「(『火の鳥』の)掲載誌が次々と廃刊・休刊することから、当時の出版業界では、本作が掲載されると廃刊になるとも言われた」そうですから…。
火の鳥 1・黎明編 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2009-05-20 |
火の鳥 2・未来編 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2009-05-20 |
火の鳥 3・ヤマト編、宇宙編 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2009-06-19 |
火の鳥 4・鳳凰編 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2009-06-19 |
手塚治虫のメッセージが今現実味を増して心に響いて来ます。
コメントをありがとうございます。
「火の鳥」は、「日本の財産」だと思います。
人間の美しさと醜さ、賢さと愚かさを描きながら、「生きる」ことの意味を深く追究していて、何度読み返しても、新鮮な感覚を味わえる傑作です。
いわゆる「座右の書」ってヤツです。